キャンセル不可の航空券を自己都合でキャンセルした時の返金額

格安航空券をキャンセルした時の返金額は・・・。0円なのかな・・・。

子連れチェコ・ドイツ旅行記の途中ですが、航空券のキャンセルについてのお話を一つ。

旅行会社を通じて購入する航空券は、「原則キャンセル不可」「キャンセル時の返金なし」とされているものも多いと思います。

私は先日の年末年始、家族4人で行くつもりだった「2020カンボジア・タイ旅行」で航空券を姓名逆で予約してしまい、成田空港のチェックインカウンターで搭乗拒否され、航空券をキャンセルせざるを得ない事態となりました。

私は1円も戻ってこないと思っていましたが、ダメもとで旅行会社にキャンセルの連絡をすると、結構な割合で返金がありましたので紹介します。

成田空港のチェックインカウンターで搭乗拒否された時の様子はこちら。

自己都合の直前キャンセルでも、一部返金してもらえる場合がありました

私達は、2019年12月、チャイナエアライン(中華航空)の成田→台北便のチェックインカウンターで、予約不備(姓名逆予約)により搭乗拒否されました。

往復航空券でしたので、自動的に復路もキャンセルになりました。

航空会社からの直接購入より安い航空券で、「原則キャンセル不可」とされていた航空券。「Gotogate」という外国発の予約サイトで予約。搭乗当日、チェックインカウンターから問い合わせ電話番号に電話し、姓と名を逆に予約してしまったので修正を依頼するも断られ、航空会社からも搭乗拒否され、結果、飛行機に乗れませんでした。

予約時の不備ですので、キャンセル理由は「自己都合」。航空会社に(および恐らく旅行会社にも)責任は一切ありません。

Gotogateのホームページより。「航空会社の規則では、通常、キャンセルされた航空券の払い戻しは認められていません」とあります。こういう記載はいろんな旅行会社で見られます。

どうせ1円も戻ってこないと思っていたし、往路のキャンセルはチェックインカウンターで伝達済み。復路は自動キャンセル。私たちがすべきことはないと思っていました。

翌日。

一晩寝て、落ち着いた頭で、

「姓名逆で飛行機に乗れなかったが、実際の所はどうなのか」

「キャンセル不可の航空券を自己都合でキャンセルした場合、税金等の返金も一切ないものなのか」

「他に戻ってくる可能性のあるお金はあるか」

など、スマホで情報検索を始めました。

すると、「キャンセル不可の航空券を自己都合でキャンセルした場合でも、税金や空港使用料など一部返金を受けられる場合がある」という情報にたどり着き、ダメもとでGotogateにキャンセルの連絡と返金の有無確認をしてみることにしました。

予約サイト「Gotogate」の電話対応

電話したのは往路搭乗予定日の翌日

出発前ならまだしも、往路出発後のキャンセル連絡なので、受けてもらえるかどうか。でも、昨日、出発前に成田空港のチェックインカウンターから一度電話で姓名逆の修正について依頼、それがされないと飛行機に乗れない、と電話連絡した経緯があります。

その際、「キャンセルしますか? まだ出発前なので、今キャンセルするといくらかの返金がありますよ」などと、キャンセルについての案内は一切ありませんでした。

また、私達も、まだ、航空会社のほうで機転を利かせて乗せてくれるかもしれないと思っていましたし・・・。その後、搭乗拒否されたのですが・・・。

取り敢えずパパが電話してみます。

Gotogate、検索結果上では「日本語の問い合わせ窓口なし」と出ますが、電話での日本語対応を開始したらしく、日本語で電話できます。

やり方はこちら

電話には、中国人(or台湾人)と思しき女性が、若干たどたどしい日本語で応じました。

パパ:昨日出発日だった、成田からカンボジアまでの往復航空券をキャンセルしたいんですが、まだ復路までは日があるし、キャンセルするといくらか返金はありますか?

中国人女性:少々お待ちください・・・(2分ほど待たされる)お待たせしました。お客様への返金はありません。

パパ:そうですか・・・。税金とか、空港使用料の返金もないのでしょうか。

中国人女性:えっ? 税金と、あとは何ですか?

パパ:空港使用料です。

中国人女性:・・・よくわかりませんでしたが、「税金など」でいいですか? 少々お待ちください・・・(5分ほど待たされる)・・・お待たせしました、税金の返金確認には手数料8,100円かかりますが、よろしいですか?

パパ:大丈夫です。手数料は8,100円かかるとして、いくら返金されますか?

中国人女性:それは、航空会社によって違います。返金があるかどうかも、航空会社に問い合わせてみないとわかりません。それでもよろしいですか?

(つまり、返金額が8,100円以下の場合は、さらに手数料だけ追加でかかるということか・・・。まぁ、すでに家族4人分の往復航空券とホテル代などで合計35万円以上の損失。ここまで来たら、それでもいいか!)

パパ:大丈夫です。それでよろしくお願いします(もう、やぶれかぶれ)。

中国人女性:今は年末年始ですし、金額の確定には1週間くらいかかると思われます。メールで連絡しますので、お待ちください。

返金があるのかどうかもわかりませんが、手数料は8,100円。

電話を切った後、「家族4人分で8,100円」なのか「1人8,100円で、4人で32,400円」なのか確認するのをうっかりしたことに気が付きました。

何だか、「1人8,100円で、4人で32,400円ぽいなぁ」と思いつつ、放置。もう一度電話するのは面倒でした。

それにしても、最初、確かに「お客様への返金はありません」とハッキリ言われ、そこで電話を切られそうになりました。ところが、税金の話をすると、言うことが変わりました。どういうことなんでしょうか・・・。

皆さん、税金ですよ、税金(^^)/。

同日中に、Gotogateから日本語のメールが届きました。

やっぱり、手数料は4人で32,400円だっ(^^; やられた~~~。

手数料は家族4人分で32,400円だっ! 払い戻しの可能性があるのは税金だけ・・・。

航空会社からの返金があっても、32,400円以下ならマイナスってことです。

いや、メールの文面を見る限り、マイナスの場合追加請求があるかどうかは不明確です。追加請求まではしないようにも受け取れます(返金額が20,000円だった場合、手数料が32,400円ですが、足りない12,400円を私に追加請求するかどうかは不明確だという話)。

ま、連絡を待つことにします。

返金額は約10万円

3日後、航空券購入時のメールアドレスに、Gotogateからメールが届きました(英語)。そこには、99,612円を、使用したクレジットカードあてに返金すると書いてありました。

えっ! 返金がマイナスになることも想定していたから、10万円の返金は手放しでうれしい!

この額って、手数料32,400円を引いた後の額なのかな? 引く前の額なのかな?

内訳は一切書いてなく、計算すると、10万円は4人分の税金等を合計した額よりも多い額。復路便の航空券代の一部も返金対象だったのかな? 聞きたいことはありましたが、大人しくクレジットカードへの返金を待って確認することに。

それから1週間後、年末年始の休みが明けてから、クレジットカードに99,612円の返金があったのでした。つまり、航空会社からの返金額は、132,012円もあったということですね。

私の携帯電話に、Gotogateの日本語担当者から返金完了の電話連絡もありました。

航空券は4人合計で25万円(座席指定などのオプション込み)以下でしたので、航空会社は半分以上返金してくれたことになります。

往路出発後のキャンセル申し出だったにも関わらず、Gotogateの良心的な対応、またチャイナエアラインの良心的な対応に、感謝しています。

どうして多額の返金をしてもらえたのか

内訳の記載はありませんし、電話等で確認もしませんでしたが、考えられる点はいくつかあります。

1.チャイナエアラインが航空券代の半額返金(税金等は全額返金)に応じてくれた可能性

そもそもチェックインカウンターには時間通り行きましたし、搭乗する意思はありました。

自己都合と言っても、遅刻や病気とは違います。

「予約不備に伴う搭乗拒否」という、少し特殊な事情が考慮され、チャイナエアラインが全行程の半額返金(税金等は全額返金)に応じてくれた可能性があります。

または、私達の往路搭乗予定は2019年12月26日。キャンセル連絡をしたのは12月27日。そして復路の搭乗予定は2020年1月4日。

復路便は、キャンセル連絡の8日後でした。日程的に余裕があったため、「往路航空券は払い戻しなし、復路航空券はほぼ全額払い戻し(=往復分の半額返金)」としてくれた可能性があります。

2.往路出発前に、Gotogateの問い合わせ窓口に電話していた

Gotogateに「キャンセルの連絡」をしたのは往路出発の翌日。

本来ならそんな遅れたキャンセル連絡など一切受け付けないのでしょうが、飛行機出発の1時間45分前にGotogateに電話で姓名逆の修正について依頼して、断られています。

このことを考慮してくれ、この際に(往路出発前に)キャンセル連絡があった、という取り扱いにしてくれた可能性があります。

3.「格安航空券」にも種類がある

今回私たちが予約した安い航空券は、「早い時期に予約した割引航空券」であって、旅行会社が日程を決めて数を押さえ切り売りしているような航空券ではありませんでした(そういう航空券は、出発日と帰国日が指定されていたりします。HISがセールで売り出すような格安航空券がこれにあたります)。

あらかじめ旅行会社が押さえて格安で販売したような航空券でしたら、少なくとも航空会社からの返金はないと思います。

以上、いくつかの事情が重なり、今回の返金額になっていると感じます。チャイナエアラインが一部返金に応じてくれた(多分)ことが、一番大きな要素かと思います。

海外旅行を自己都合でキャンセルした場合に戻って来るお金

今回の旅行で、事前の支払額35万円のうち、戻って来たのは以下のお金でした。

・航空券代(主に税金)一部返金額・・・約10万円

・USAパーキング(成田空港民間駐車場)一部返金額・・・約5,000円

・海外旅行保険一部返金(旅行期間を11日間→1日間に短縮)・・・約7,000円

合計で約11.2万円。

ホテル代、現地のバスチケット代、食事クーポン等は、当然ですが一切返金なし。

当初、35万円の損失と思っていたものが24万円以下になり、随分和らぎました。それでも私たちにとっては苦し過ぎる損失ですが・・・。

いろいろありましたが、私はまた、Gotogate、そしてチャイナエアラインを機会があれば利用しようと思います。今度こそ、姓名逆での予約には気を付けて・・・。

私達のこの辛い経験が、皆さんのお役に立てば幸いです。

次回、チェコ・ドイツ旅行記に戻ります。

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