日本のパパよ!低くなれ!!~子連れ旅行の写真をうまく撮ろう~
2018年12月18日にブログを公開し、今日で2か月が経ちました。
一つの節目に、今日は、私的にこだわりの部分の話をさせていただきます。
あなたは、小さい子どものパパ・ママですか?
さて、このブログをご覧になったということは、あなたは子連れ海外旅行に興味があるパパ・ママでしょうか。
そうでない方には、あまり意味のない内容になります。ここで終了でいいと思います。
また、あなたは、お金持ちでしょうか? (お金持ちとは、夫婦合わせた税金を含めた世帯年収で1,000万円を超えている人とさせていただきます。)
そういった方にも、あまり意味のない内容になります。ここで終了でいいと思います。
あなたは、写真が上手な人でしょうか? 今回の話は、子どもの写真を撮る時、ローアングルで撮りましょうという話です。
な~んだそんなことか、と思った方には、あまり意味のない内容になります。ここで終了でいいと思います。
話の続き
もしここまで進んでくださったアナタは、
1.小さい子ども(0歳~8歳くらいを想定)のパパかママをやっていて、
2.子連れ海外旅行に興味があり(もしくは子連れ海外旅行をたまにされていて)、
3.夫婦合わせての世帯総収入で(手取りじゃなく、税金などで払った分を含んで)1,000万円未満の方
という、私と同じようなご家庭の方(ちなみに私の家は世帯年収で800万にも遠く遠く及びません)でローアングルでの写真撮影なんて気にしてなかった方、ということでよろしかったでしょうか?
そういう方に、ぜひぜひぜひぜひ私がお伝えしたいのが、これから書く内容になります。
この記事は、主にパパ向けの記事です。あなたがママの場合は、お願いです、絶対にパパにこの記事を見せてください。
子連れ海外旅行でよくある写真撮影
これからお話しするのは、上の1・2・3全てに当てはまる私と同じような方が、子連れで海外旅行に行って、例えば世界遺産の建物の前で記念撮影する時の話です。
ちょっと想像してみてください。あなたは、海外の世界遺産の建物の前に子どもと一緒に立っています。
パパが撮影者。被写体はママと保育園児の小さい子ども2人です。
パパは立ってカメラを構えています。
パパ「カメラのほう向いて~! 笑って~、ハイ!<カシャ>」
パパ「あれ、〇×くん笑ってないぞ、もう一度~~!ハイ、チーズ!<カシャ>」
パパ「念のためもう1回~!(と言いながらも連写)<カシャカシャカシャカシャ>」
ってな感じで、写真3枚~6枚程度撮って終わっていないでしょうか。
・・・普段の写真撮影ならそれでいいと思います。
・・・また、お金持ちならその気になればいつでも海外旅行に来られますし、それを超えるようなセレブの方はひょっとして海外旅行なんて普段の生活の一部でしょうから、それでもいいと思います。
ハワイやグァムで豪華リゾートホテルに宿泊しながら1日4万円以上する専属カメラマンを雇い、ビーチなどでプロから家族の写真撮影をしてもらっている方もいらっしゃるでしょう。それも素敵ですよね(^^)/。
9つのハードル
でも、あなたはお金持ちではありません。
1.この日のために、半年前から計画し、夫婦で同意し、仕事の調整をして、夫婦そろって後ろめたい思いをしながらも何とか会社の休みを取得して、ここに立っています。
2.この日のために、安い航空券や安い海外旅行のツアーをいろいろ探し、奇跡的に運命的にたまたま休みに合ったチケットやツアーを予算内で取れて、ここに立っています。
3.この日のために、思い切って数十万円の貯金を崩し、あるいは数か月~数年かけて数十万円の旅行費用をつくり、それを奇跡的に予定通り旅行に使えて、今ここに立っています。
4.この日のために、貯金をほぼ全部使ってしまったので、冷蔵庫や給湯器が壊れたときはすぐ直す現金がありません。冷蔵庫や電子レンジやテレビや給湯器が近々壊れないか、その他急にお金のかかることが近々発生しないか頭のどこかで心配しながら、今ここに立っています。
5.この日のために、おじいちゃん・おばあちゃんから「子連れで海外旅行なんて、金もないくせになに贅沢してるんだ。住宅ローンの繰り上げ返済か、子どものための貯金をしておきなさい!」と正論を言われ※、ママ友から「あそこのうち、海外旅行なんて行って、さぞ裕福なんでしょうね」などと冷笑され、あちこちで肩身の狭い思いをしながらも、強い思いで計画通り旅行を断行し、今ここに立っています。
※私も主人も、正月やお盆の帰省時などでおじいちゃん・おばあちゃんと顔を合わせるたび必ず毎年言われています。
6.この日のために、使えるお金は全て使っているので、おみやげを買う予算はほとんどありません。旅先で専属のプロカメラマンを雇うなんて発想すらありません。デジカメで自分で撮る写真が一番のおみやげだと思いながら、今ここに立っています。
7.この日の直前に、子どもが大きな病気をしない、親兄弟に不幸がない、飛行機が雪や台風で欠航しない、というさまざまな幸運にも恵まれ、今ここに立っています。
8.空港に向かう際に交通事故に遭わず、航空券の苗字と氏名を逆に予約してしまうなどの予約ミスもなく※、パスポートも忘れずに持ってきて、無事飛行機に搭乗することができて、今ここに立っています。
※私はこれで1家4人で搭乗拒否され、ホテルを含めた11日間の旅行代金40万円が消えたことがあります(2020年1月追記)。
9.そして外国に来てから、数々のトラブルや時間超過に見舞われ、訪問予定だったいくつかの見どころを急きょ断腸の思いでパスしながらも、ここだけは絶対見たいという強い思いで何とか営業時間内に小さい子どもを連れてこの世界遺産にたどり着き、今ここに立っています。
ちょっと考えただけでも9つのハードルが思い浮かびます。
普通ならこのハードルのどれかにひっかかって、ここまでたどり着けません。
奇跡の瞬間
でもあなた方はこれらを全て夫婦2人の強い意志でクリアし、幸運にも恵まれ、今、あなたはまだ幼い子どもと親子揃って世界遺産の前に立っています。
周囲を見渡せば、幼い子連れの日本人なんていません。
こういうことを何と言うか。
私は、「奇跡」と言うと思います。
英語しゃべれない平々凡々な家庭のあなた方が幼い子どもを連れて家族揃ってこれら全てのハードルを乗り越えてこの場に立つというのは、「奇跡」なのです。
他の人には、なかなか真似ができないのです。
この奇跡の瞬間を、今、どう家族の財産、親子の財産にするかはあなた次第。
という中、
ここでその写真撮影はないだろ~~~~~っ!
と、私は思うわけです。
この場面では、年賀状に使える写真を狙うんじゃないんです。
ぜひ、子どもの結婚式に流せるような、子どもの人生の1ページに飾れるような最高の写真を狙ってもらいたい!
大きく引き伸ばしてプリントし、20年間家に飾るための写真を狙ってもらいたい!
いや、家のリビングの壁、マンションのドアの内側に大きくプリントできるくらいの写真を狙ってもらいたい!
記憶はすぐ薄れていきますが、写真は薄れません。
保育園児の子どもたちが旅行のことをあまり覚えていなくとも、写真を見せながらどんな様子だったか教えてあげることができます。
子どもが大人になってから、大学の卒業旅行で、あるいは新婚旅行で、あるいは孫ができてからジジババになったあなた方夫婦と3世代でその地を再訪し、20年~30年前の家族写真と見比べることができます。
写真撮影は無料で、お金持ちでなくてもできます。
でも、写真こそ(動画も)、宝石に勝る、唯一最高峰のおみやげだと私は思っています。
そして、日本のパパよ、低くなれ!
そして、最高の写真を狙うために言いたいのが、タイトルに書いた、この言葉です。
大げさかもしれませんが、最高の写真を狙うコツは、誰でもできる、たった1つの簡単なことなんです。
簡単に言うと、片方のひざを地面につけるまで低くなってカメラのシャッターを押す(カメラを子どもの目線まで低くして写真撮影をする、または、さらに低いところからローアングルで子どもの顔を狙う)ということです。
いつも低くなって撮るのは大変です。記念撮影の時、最低1枚をそうして撮ることでも全然違ってくると思います。
子どもの目線での撮影、そして目線の下から見上げるようにして撮る撮影(ローアングルでの撮影)は、ママなら誰でも聞いたことがある、小さい子どもの写真撮影の基本です。
ローアングルで撮ると、人物がよく浮き上がる&小さい子どもの表情が写り込みやすいのと同時に、世界遺産(建物や旅先の素敵な街並みなど)が、高い所までよく写り込みます。
そして外国の空も写り込みます。
一番適しているのは、子どもと異国の街並みや2階建て以上の高さのある建築物を一緒に写したい時です。世界遺産や有名史跡は、大体「街並み」とか「高い建物」です。
この記事の最初に掲載したエストニアの写真をもう一度ご覧ください。パパが撮影したものですが、道路に片膝をついて、低い姿勢になって撮影しています。
人物の表情に加えて、背景の街並みや、空まで立体的に映り込み、奥行きが感じられる写真になっていると思います。使用機材は、普通のコンパクトデジカメです。
ただ低くなって撮っただけの写真ですが、あなたの旅行写真と比べてみてください。
こういうローアングルの写真が1枚もないのではないでしょうか。
ローアングルにするだけで、普段と構図が変わり、一気にプロっぽい写真になります。
機材は、デジカメでなくとも、スマホでも何でもOKです。
ウザイですが・・・
ウザイですが、大事なことなので、もう1回繰り返させていただきます。
あなたが以前に撮影した子連れ海外旅行写真、見てみてください。
出してみました? ファイル数を見てみてください。500枚ですか? 1,000枚くらいありますか?
その1,000枚を全部見ても、ややもすると、
こういうローアングルの写真が1枚もないのではないでしょうか。
これだけスマホやデジタルカメラが普及している現代にあって、これが現実です。
ローアングルと通常のカメラ位置での写真比較
立った状態で撮影したものと、膝をついてローアングルで撮影した写真を、比較してみます。
ただ低い姿勢から撮るだけで、子どもの表情が写り込み、人物が近くなって風景も立体的に撮れて、奥行きを感じる写真になることがわかると思います。
これまでにこのブログで紹介した写真でも、ローアングルの写真はいくつかあります。どれも、パパか私が、片膝をついた状態(かそれより低くなって)撮影しています。
私たちは「子連れ海外旅行」をしているんです!
繰り返しになりますが、片膝をついた状態(またはもっと低い状態)で写真を撮るのが適しているのは、
1.小さい子どもの表情を写す時
2.人物と街並みを写したい時
3.高い建物と一緒に人物の写真を撮る時
です。私たちは、小さい子どもを連れて旅行しています。そして写真は、子どもの頭を写すんじゃないんです、
子どもの表情を写すんです~~~~!!!!
世界遺産や有名史跡のきれいな写真なんか、掃いて捨てるほどあります。でも、あなたの子どもが入った世界遺産の写真を撮れるのは、今この瞬間のあなただけなんです。
後ろの世界遺産より、我が子の表情を狙わんかい~~~!!!!!!
だから、小さい子ども連れにとって、記念撮影の時、子ども目線orさらに低いローアングルは絶対に取り入れなくてはならないのです。特に、いろいろなものを乗り越え海外の地に立っているあなたたち家族の、奇跡の瞬間の撮影には!
お願いです、この記事をパパに見せてください
写真撮影が上手な方は、ここまで読んでいただいて、当たり前の話でがっかりしたかもしれません。
でも、そうなんだ! と思ったアナタは、この記事を、絶対にパパに見せてください。
海外旅行で一番大切なのは、お金やパスポートではありません。子どもの安全です。
小さい子どもはどうしてもママにくっついてきますので(抱っこしていることも多いし)、子どもの安全管理を自然と担当することになるママは、できるだけそれに専念すべきだと思います。
うちでは、いざ旅行が始まると、子どもの安全管理を私が担当し、貴重品の管理や旅程管理、写真撮影その他全般を主にパパが担当します。(役割分担が逆でしたら、この記事の「パパ」と「ママ」を読み替えてくださいね)
だから、パパにこの記事を見せてもらいたいのです。シェアしていただければ最高です。
ママが写真撮影の時に指示をするのはダメです。ママの指示でなく、撮影者自身が、何でこれをやるのか、わかっている必要があります。片膝をついたり、しゃがんだりするのはとても面倒くさく、体力も使います。
でも、これで子どものいい写真が撮れることがわかると、記念撮影のときだけでなく、旅行中の何気ない場面での写真撮影や、日本に帰った後の普段の写真撮影でも、進んで低くなって撮ることを始めるでしょう。
全て低い姿勢から撮影する必要はありません。低い姿勢から「も」、撮影するということです。
私は、日本のパパが我が子を撮影する時のカメラの位置を、もっと低くしたいのです。
次回、インドネシア旅行記に戻ります。
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ディスカッション
コメント一覧
わが家のパパも同じレベル、いやその以下の撮影技術です。
絶対この記事を見せます!!!
コメントありがとうございます!(^^)!
素人レベルの話で恐縮ですが・・・(^^; でも、毛の生えた素人だとは自負しております。ぜひ突っ立っているパパによろしくお伝えください(^^♪
初めまして。
我が家も旅行が好きで、以前は何とか年に一回子連れ海外に行っていました。
計画に資金繰り、休みを取るのも楽じゃないですよね!
貯めておいたら?と周りに言われるのも良くわかります。
旅行の思い出話や写真で何度でも家族で話したりするので、プライスレスってこういうことじゃない?!と強く思います。
記録を大事にする、というのも共感しました。
たくさんの旅行記、少しずつ読ませていただいています。
私も重い腰を上げて書いてみようかという気持ちになりました。
コメントありがとうございます(^^)/
記録に残さないと、本当にどんどん忘れていってしまうんですよね人間なんて・・・(^^; 私も、図らずも5年前の家族の旅行記を書いているわけですが、もう全然忘れていて。時間軸はビデオや写真撮影日時で追えるとして、買ったものや食べたものの値段などはレシートが残っていないともうお手上げ。
ブログの記事作成、やってみるとわかりますが思った以上に時間がかかります。私の場合、1記事あたり最低3時間~くらいです。1記事で5~6時間かかることもしばしば。ただ、1つの旅行記を全話書きあげた時は、「よし、ちゃんと記録に残せた!」と非常に達成感があります。当時保育園児だった長女も今では小学5年生、漢字が読めるようになってきて、自分が小さい頃に行った旅行記を読んだりしています。
投稿された時間が土曜日の朝5時19分でしたが・・・、ひょっとして金曜日の夜に夜更かしし、なんだか眠れなくて、外が明るくなってしまった・・・という状況だったとか・・・(^^;