鎌倉時代の塔の頂上から、世界遺産:タリン旧市街の絶景を見る(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯64)
【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ
2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ
3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光
4日目:トゥルクから特急列車でヘルシンキへ。午後はヘルシンキ市内観光
5日目:ヘルシンキ市内観光。世界遺産:スオメンリナ要塞島など。
6日目:国際フェリーでヘルシンキからエストニア:タリンへ。パパと長女でタリン観光。次女が40.4度の発熱、救急車で病院へ。
7日目(今日):午前3時30分、次女39.7度の発熱。解熱剤投与。37.6度まで下がって元気に遊ぶも、遅めの朝食後の熱は再び39.6度。10時過ぎ、病院の薬と解熱剤を投与します。
そして11時、ホテルチェックアウトの時間を迎えました・・・。
【11:00】チェックアウトの時間です。
荷物は全てパパが部屋からロビーに運んできました。果たして、次女のお熱は・・・。
今日は、夕方発の国際フェリーで、スウェーデンのストックホルムに向かう日です。フェリーの中は個室でずっと寝ていられますので、そこは予定通りいきます。
【2016.7 子連れ北欧旅行:7日目その2】
チェックアウト時の決断
次女の熱を測ると・・・。
37.6度。
熱がこの程度に下がっているのは解熱剤の効果ですが、やはり昨日に比べ、解熱剤がよく効きます。
昨日は絶対に1度しか下がらなかったですもん・・・。
次女の様子は、今日朝6時30分に起きてから、熱が39度以上あろうと今みたいに下がろうとお構いなしで、いたって元気。ずっと楽しそうに遊んでいます。まるで、昨日40度以上の高熱で全くと言っていいほど遊べなかったのを取り返しているかのように・・・。
私たちは、夫婦で相談し、今日の今後の動きを決めました。
今日は、これから夕方4時まで、次女を抱っこ紐に入れ暖かくし、サッとタリンの旧市街を見に行くことにします!
神様の声:熱出している小さい子どもを連れて観光なんて、アホかお前ら・・・。
神様の声は重々承知。私も心配でした。
私:私と次女、ホテルのロビーで待ってるから、昨日みたいにパパと長女だけで観光行ってきて。
パパ:次女、元気だから大丈夫だよ! せっかくエストニアまで来たんだから、最後の5時間、ママも一緒に行こう!
私:でも・・・。
パパ:どうせ次女は抱っこ紐でずっと抱っこじゃないか。暖かくしてるんだし、寝ればずっと寝かせておくこともできる。もし観光の途中で熱が上がったりしたら、すぐカフェに入って休むこともできるし。
私:私は無理に行かなくても大丈夫だよ。昨日の夜、少し街も見れたし・・・。
パパ:昨日(長女とパパの2人で観光に行った時)、結局長女がグズって途中で引き返してきたんだ。ママがいないと、多分無理だ・・・。何かに乗って遠出するわけでもないし、何かあればいつでも戻って来れる。せっかく病院の検査で重病ではないとわかったんだから、様子を見ながら行こうよ!
私はどうしても心配が先に立ってしまいますが、パパの言うこともわかります。
私:そうね・・・。次女は朝からずっと元気だし、もし様子が変わったらそこで観光を中止することにして、行ってみようか。
こうして、午後の観光は、私と次女もパパたちについて行くことになりました。
夕方5時30分がスウェーデン行きのフェリーのチェックイン最終締切時刻ですので、午後5時までには港に着いている必要があります。
観光できるのは夕方4時過ぎくらいまで。エストニアのタリンの街を見て回れるのもあと5時間。それまでの短い時間ですが、せっかくここまで来たのだし、タリン旧市街を足早に見てこよう!
病院の検査結果では重大な病気ではないということでしたし、雨は上がりましたし、何より次女が朝からずっと元気な様子なのが、判断の決め手でした。
観光に行くと言っても、次女は私がずっと抱っこ紐に入れて抱っこしていきます。抱っこ紐の中は暖かく、次女は寝ていることもできます。
もし次女の熱がまた上がるようなことがあれば、このホテルのロビーに戻るか、時間によっては港の待合室に早めに行って休憩します。
スウェーデンに渡ってしまえば、エストニアよりも日本に戻りやすくもなります。
フロントのお姉さんに芋焼酎をプレゼント
子どもたちが楽しそうに遊んでいますので、私と子どもたちはここで遊ぶままにして、パパがチェックアウト手続きをします。
スーツケースはしばらくフロントに預かってもらいます。
【11:15】ホテルのフロントのお姉さんに、昨日のお礼を言います。
私:昨日は救急車を呼んでくださって、ありがとうございました!
フロントの女性:お子さんの具合はどうですか?
私:残念ながら、まだ熱は高いです。でも、おかげで病院に行って検査をして、薬をゲットすることができました(薬の瓶を見せながら)!
フロントの女性:それは良かったです。いい旅を!
フロントのお姉さんは、満面の笑みで手を振ってくれました。
パパが、チップで5ユーロを渡しながら、もう1つ。
パパ:これ(5ユーロ)で、コーヒーを飲んでください。それと、これは「日本のウォッカ」です。ぜひ試してみてください。
と言って、小さい紙パックの焼酎を2パック、お姉さんに手渡しました。
お姉さん、不思議そうな顔をして焼酎を見ていましたが、
パパ:これは、芋から作った日本のウォッカです。
フロントの女性:お、OK・・・(何だろうこれ?? 牛乳かな・・・。あ、お酒だ!)。サンキュー!
とゆー感じで、受け取ってくれました(^^;。
私たち、この旅行でお世話になった人に渡す日本のおみやげとして、日本酒と焼酎の紙パック(日本のコンビニで100円位で買えるやつ)を4個ずつ、日本から持ってきていました。
ヘルシンキで日本酒のを2個、プレゼントしていましたが、ここでは焼酎のを2個、置いていきます。
北欧やロシアの人はウォッカが大好きなようなので、同じ蒸留酒である日本の芋焼酎も、おいしく飲んでくださるに違いありません(^^)/。
ホテルを出発
【11:20】外は、暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいい気候。
次女は暑くならないよう、敢えて頭は出した状態で抱っこ紐で運びます。
世界遺産:タリン旧市街が、見えてきました。昨日の夜訪れていますが、やはり昼間は全然違う雰囲気です。
【11:30】タリン旧市街の北側の入口「エストニア海運博物館」に到着。
通称「太っちょマルガレータ」。予定では昨日、入場見学するはずだったんですが、昨日はいろいろあって1日観光できず。断念していました。
今日も、時間がないので外観を見るだけで断念。先を急ぎます。
「三人姉妹」からタリン旧市街散策スタート
【11:45】タリン旧市街を少し歩くと、「三人姉妹」と言われる美しい建物群が。1362年建築だそうです。
写真だけ撮って、先を急ぎます。
それにしても、14世紀~15世紀(日本の室町時代)に建てられた街並みが残っているって、すごいの一言。さすが世界遺産。
どこを振り返っても絵になります。
聖オレフ教会へ
【11:50】タリン旧市街北側の入口から入って、中心のラエコヤ広場へ向かう途中にある「聖オレフ教会」に到着。ここは、258段の石段を上ると絶景が見られるという塔があります。そこに上るかどうかは別にして、ひとまず入場します。
1267年建立。日本は、室町時代のさらに前、鎌倉時代ですね。
鎌倉時代の建物に入るって・・・すごいの一言(^^;
258段の階段を・・・登ろう!
さて、教会内部を見学して・・・。
石段258段、どうしようか。
私:私は次女抱っこしてるし、とても無理。パパと長女で行って来て~。
パパ:何言ってるんだ、ママも行くよ! 次女の抱っこが辛くなったら、俺が交代するから!
私:う~~ん・・・。じゃ、行ってみようか!
抱っこ紐の次女は、さっきから抱っこ紐の中で動いたりしゃべったりしています(元気な証拠)。
塔の入場は1人2ユーロ。ベビーカーは入り口わきに置かせてもらい、いざ、石段登りに出発!
こ・・・これは・・・・。
狭い!!!
階段が、ものすごく狭いんです。
この狭さたるや、狭いでは済まされません。
どんどん狭くなり、150段くらい上ったあたりからは、すれ違い不可に。
しかも、塔の階段は1本。下りてくる人も来ます。
時折、待避所代わりになる「窓」がありますので、窓があればそこに避けます。
窓がない所でかち合ってしまったら・・・。
下りる方が体を横にして石壁ギリギリまで寄り(リュックを担いでいる場合は下ろして)、上る方が体を触れながらその横をすり抜けていくというタイトさ。
私は次女を抱っこしていましたが、何とかクリアできていました(おんぶなら無理だったと思います)。
でも、思ってたんですよね・・・。
太った人が来たら詰まると・・・。
長女はどんどん先に行ってしまうので、「ロープにつかまりながらだよ! あんまり先に行かないで!」と声をかけながら追いかけます。
【12:10】石段258段を上り切り、塔の屋上に到達!
絶景が広がっていました。
ラエコヤ広場へ向かって旧市街地散策
【12:30】聖オレフ教会を出発。
次女のおでこを触ると、もうお熱はないようです。
ひょっとして・・・と思って熱を測ると、36.8度!
平熱だ・・・。
今はまだ解熱剤が効いている状態だし、いつまた熱が上がるかわからないので油断は禁物ですが、快方に向かっているのは明らか。私の気持ちにも少し余裕が出て来ました。
本人は歩きたい(=遊びたい)らしく、しきりに抱っこ紐から出たがりますが、もう少し抱っこ紐に入れて運びます。
次回、タリンのもう1つの有名な教会「精霊教会」に入ります。
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ディスカッション
コメント一覧
こんにちは~
無事に島から脱出できたと思ったら 次女ちゃんの発熱
しかも40度超えなんて。。。
すごい経験をしましたね
救急車なんて日本でもそんなに乗るものじゃないし
でもその中に日本語が話せる救急隊員さんがいたり
頑張ってくれているらしい看護師さんがいたり 心配して薬局を教えてくれるママさんがいたり
現在地がわからないところからホテルに帰ったり
すごーく貴重な体験ですよね
その時は大変だったでしょうが 読んでる私は
やっぱり旅っていいなぁ と思ってしまいました
夜遅くまで外が明るいのも良かったですよね
やっぱり外が暗いと不安感も強くなりますから
あと 思わぬ夜の夫婦二人でのディナー 二人で共有した達成感なんかも
とても良かったです(良かったって言い方が正しいのかわかりませんが)
あの時の一杯目のビールはたまらなく美味しかっただろうなぁと想像します♡
これでもうお熱は下がってくれたのかな
ハラハラして読んでいましたが やっと一段落かな と思っています
それにしても長女ちゃんも偉かったですね
最初はパパと二人だけのお出かけでは すぐ帰ってきてしまったのに
こうやってどんどんお姉さんになっていくんですねえ
優しい良い保育士さんに慣れそうですね♪
コメントありがとうございます(^^)/
北欧旅行のこの辺のことは、めったにない経験だったと思いますし、危機的状況だったからなのか、5年経った今でも皆のセリフや状況など、克明に覚えています。そのせいもあり、記事もかなり具体的な描写が多くなりました。私はこの時に「個人で海外旅行をする」ということがどういうことなのか、初めて理解したような気がします。
こういう事件があると、「もう2度とこんな思いをするのはごめんだ!」と思って海外個人旅行を避ける人と、海外個人旅行の魅力に憑りつかれてどっぷりはまってしまう人とに分かれるような気がします。私がどっちのほうかは、この後の私たち家族の旅行歴を見ると明らかなのですが・・・(^^;
ちなみに今は小学校4年生になっている長女ですが、エストニアでホテルでずっと1人で遊んだり救急車に乗って病院へ行ったり次女のおしっこを採るのを家族でがんばったりしたこと、「ものすごくよく覚えている」そうです。他のことは忘れていることも多いのに。長女も、幼いながらに必死だったんだと思います。
エストニア、いろいろあって観光は消化不良でしたので、ぜひいずれ夫婦でまた行けたらいいなと思っています。