世界遺産:パラティーノの丘からのフォロ・ロマーノで、トイレの扉がオープンした(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯14)

パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを望む。

【これまでの旅程】
0日目:金曜日の午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。車中泊。

1日目:成田空港からモスクワ経由でローマ着。深夜12時過ぎにホテルにチェックイン。

2日目(今日):真夜中じゅう子どもたちは元気いっぱい。午前8時30分、ほぼ徹夜の状態でバールで朝ごはんを食べ、徒歩でローマ4大大聖堂の1つ「サンタ・マリア・マッジョーレ教会」へ。ちょうどミサをやっていました。

午前11時前、テルミニ駅近くのピザ屋さんで早めの昼食(子どもたちはぐっすり)。その後地下鉄でスリに狙われますが何とか撃退してコロッセオ着。子どもたちは目を覚まし、コロッセオを観光しました。

【14:30】コロッセオから出てきました。

次に、古代ローマの市街地跡「フォロ・ロマーノ」を見に行きます。場所は、コロッセオのすぐ隣。ここに、コロッセオの時代の街並みが発掘され、公開されているんです。

発掘は1800年以降に行ったそうです。

ぐずり気味の次女をベビーカーに入れ、絶好調の長女は歩いて向かいますが・・・、すぐ、長女は「疲れた~」と言い出したので長女をベビーカーに。次女は再び私が抱っこ。

コロッセオの間じゅう2時間くらいずっと抱っこしてたので、もう抱っこしたくない・・・(^^;。抱っこ紐の中に入れちゃおうかな・・・。

【2017.1 子連れイタリア旅行:2日目その8】

おしっこは我慢

「フォロ・ロマーノ」 と「パラティーノの丘」の入場料は、ともにコロッセオの入場料に含まれています。

コロッセオから、まずはテキトーに人の進む方向について行きます。 「フォロ・ロマーノ」 を見下ろすのが「パラティーノの丘」だから、きっとみんなが階段を上っていくあっちがパラティーノの丘だな・・・くらいのアバウトさで進んでいきます。

長女が「おしっこ」というので途中にあったトイレに寄りましたが・・・、またもや「便座がない」トイレ。私は、「空気椅子(どこかに掴まって体を支えながら、何とか便器に触れないで用を足すピクピクしてくる方法)」で何とかするんですが、長女はその技を使えず・・・。

イタリアの子どもたち、どうやっておしっこしてるんだろう(^^;。

半年前に行ったフィンランドやスウェーデンが懐かしい。北欧の国々ではトイレの便座に困ったことは一度もありませんでした。やっぱりあっちは先進国だったな・・・。

長女はおしっこするのやだと言うので、無理にさせませんでした(5歳の長女にもこういう時のためにおむつ履かせてるので、いざとなったらおむつですればいいし)。

パラティーノの丘へ

まずは丘を目指そうか。

目の前には、階段に次ぐ階段。街の遺跡にエレベーターなどはなく、ここをベビーカーを担いで上るのは辛い。ベビーカーは階段の下に置いて上に上ることにしました。

途中途中で写真を撮りながら、テキトーに階段を上っていきます。

私たちが持っている情報は「地球の歩き方」のみ。そこに載っている大まかな地図を見ながら進みます。

少し階段を上った所で。次女は抱っこ紐の中に入れると寝てしまいました。
カモメさんと。人慣れしているのか、この位だと逃げていきません。
ここから階段が続きます。ベビーカーはこの裏に置いていきます。
この道でいいのかな・・・(詳しい地図は持っていません)
何だかお城の中庭みたい。
下には立派なトンネルが。千年以上前のものでしょうか。

丘の上に到着っぽい

【15:00】階段を上っていくと、開けた庭園のような場所に来ました。植え込みが迷路のように整備されています。

長女:わぁぁ、迷路だ! ここでおにごっこしよう!

私:しないわよ(^^;

今は1月なので花は咲いていませんが、時期になると花とかたくさん咲くんだろうな~~。

庭園の奥に進んでいき、みんなが集まっている展望スポットに行くと・・・。

わぁぁ、これ、ガイドブックに載っている風景だぁ!

フォロ・ロマーノが一望でき、爽快でした(^^)/。

しばらく遺跡を眺めていました。

庭園みたいなところに出たぞ・・・。
私たちが写真を撮っていると、イタリア人の人が声をかけてくれ、撮影してくれました(^^)/ イタリアの人は本当に優しいです(^^)/
フォロ・ロマーノを望む。観光ガイドとかによく使われている構図です。
丘を下りてきました。

おむつでおしっこしたけれど。。。

【15:30】階段を下り、ベビーカーを回収。フォロ・ロマーノを、コロッセオとは逆方向を目指して進みます。

歩いていると、長女が「おしっこ」と。

そうだよね、さっき、トイレでできなかったもんね~。おむつでしなさい。

パパ:あれ? さっきトイレに行ったばかりだったのにね。

私:さっきのトイレは便座がなくて、おしっこできなかったのよ。

パパ:え? 便座がないとおしっこできない!? そんなバカな、気になるようならトイレットぺーパーを便座の所に敷いて座ればいいじゃない。これからずっとこんな感じなんだから、慣れておかないと!

私:ペーパーを敷いても汚いわよ。私なんか、ずっと「空気椅子」でやってるわ。

パパ:「空気椅子」って・・・。トイレットペーパーを敷いてそこに座ればいいと思うんだけど・・・。

私:ま、そういうわけだから、長女、おむつでおしっこしなさい。

長女:うん・・・。

うんとは言うものの、もじもじしてなかなかおしっこしようとしない長女。

私:どうしたの? 早くおむつでしなさい。

長女:うん・・・・。

やはり、なかなかできないようです。

今は海外旅行中だからおむつを履かせている長女ですが、とっくにおむつは外れています。

いったんおむつ外れた子どもがおむつでおしっこするって、なかなかできないみたいなんですよね・・・。

わかりますその気持ち。わたしもおむつ使ってみましたから(^^;

また、あんまりおむつで用を足して再びおむつに慣れてしまうと、またおむつに逆戻りしてしまうケースもあるそうです。おむつ、使わないで済むなら、そっちのほうがいいですよね。

長女、意を決して、柵に掴まりながら用を足した様子。おむつから漏れていないか心配のようです。小さいときは全然そんな心配なんかしなかったのに、大人になったわね~~(^^;

しかし、長女に異変が。

おむつでおしっこした後、濡れたおむつが気持ち悪いらしく、足をガニ股に開いて、ゆっくりとしか歩けなくなってしまいました(^^;

下手に抱っことか肩車とかして、おしっこが漏れて来てもいやだし・・・。

長女の手をつないで、ゆっくりゆっくり歩いて行くことにしました。

急にガニ股でゆっくりにしか歩けなくなった長女。
長女はガニ股牛歩の状態で、フォロ・ロマーノを何とか進んでいきます。
アントニヌス・ピウスとファウスティナ神殿の前で。
だって、濡れたおむつが気持ち悪いんだもん・・・・・(^^;
小さい神殿遺跡が点在しています。

そのままフォロ・ロマーノ散歩

【16:00】おむつ交換のためのトイレを探しつつ、先に進みます。このフォロ・ロマーノの開館時間は冬場は午後4時30分まで。あと30分しかありません。

遺跡内をウロウロしながら、コロッセオとは反対方向へ進みます。

ガニ股のまま、ゆっくりと歩いて行きます。この辺にトイレないかしら・・・。
案内所がありました。
テキトーに進んでみます。長女「もう歩きたくない・・・。」
懸命にガニ股歩きでついてくる長女。
この辺はものすごく荒い石畳。おそらく、古代ローマ時代の石そのままです(この辺はベビーカーは無理です)。
ベビーカーには荷物を乗せて運びました。
建物の基礎が残っていますね。
フォロ・ロマーノを後にします。

トイレの表示のないトイレ

【16:30】フォロ・ロマーノを出て来ました。

ちょうど午後4時30分の閉館時間で、私たちが出た直後、扉が閉められました。

出口にトイレがあるに違いないと思っていると、おや、トイレみたいな建物はあるんですが、どこにもトイレの表示がありません。

あれ?? これ、トイレじゃないのかな?

でも、ドアの前に人が3~4人並んでいます。聞いてみると、これはトイレだとのこと。

やった! これで長女のおむつを新しいものに交換できる!

それにしても、改めて見回してもトイレの表示はないし、男女の表示もない(個室のみ。男女共用)。たまたま人が並んでいたからトイレだってわかったけれど、他に人がいなければ気が付かなかったかもしれません。その位、トイレと書いていないのです。

あわや大事件発生

トイレの個室に入ると、5歳(年中組)の長女が思わず言いました。

長女:便座がある・・・。

(注:5歳児がしみじみ言った一言です)

このトイレには、便座がついてたんです!!

しかし、一方で、致命的な欠陥が。

トイレに必ずついている、とても大事なものが、ないのです。

とても大事なもの・・・。

何と、個室に鍵がついていないのです。

鍵が、壊れているのではありません。

ついていないのです。

そんなトイレ、ありますか!?

防犯上の理由かもしれませんが・・・(^^;

私は次女を抱っこ紐に入れたまま長女と一緒にトイレの個室に入り、まずは長女の濡れたおむつを新しいものに交換。

その後、私も用を足したかったので、下の衣服を下ろして空気椅子の体勢になります。イタリアに着いてから1日で空気椅子もはや3回目(お昼のピザ屋さん、午後のフォロ・ロマーノ入口、そして夕方のココ)。次女を抱っこ紐に入れたままでも、空気椅子できそうだぞ・・・。

さ、さっさと済ませて早く出よう。

その時!

トイレの扉が、開けられたのです!

開けたのは、イタリア人と思しき中年男性!

私は今まさに排泄行為の真っ最中。止めようにも止められるものでもなく、「あっ」と思って何もできず!

ただ、幸いなことに、トイレ個室のドアの近くに長女が立っていたため、私よりも長女に気付いてその男性はフルオープンにする前に扉を閉めてくれました。

ちょっと目が合ったような合わなかったような・・・(^^;。

危なかった~~"(-“"-)"

あわや大事件になるところでした(神様の声:いや、十分に大事件だろう)

その男性に悪気はなく、私たちがはじめ長女のおむつを交換していたりして時間がかかったため、「あれ、誰も入ってないのかな?」という感じで開けてしまったのだと思います。

良かったのは、私が動かなかったこと。もし慌ててズボンをあげたりしておしっこでびしょびしょにしてしまった場合、ホテルに戻るまでズボンなどの着替えはありませんし、今日の外の気温は0度。

ズボンを汚さなくて本当に良かったです・・・(^^;

私たちが出てくると、出入口のフェンス扉が閉められました。以降、出てくる人がいると扉を開け、という対応をしていました。
出入り口わきのトイレ。表示は一切なし。人が並んでいたのでトイレだとわかりましたが・・・(^^;
「トイレの戸が開いてびっくりしたね!」(ま、鍵ついてませんから・・・)
大通り「フォリ・インペリアリ通り」(コロッセオから300m地点)に出て来ました。

さて、寒い・・・。現在の気温は0度です。

コロッセオとフォロ・ロマーノを4時間以上歩き回り、疲れました。寒いし、その分余計に体力を消耗しました。休憩が必要です。

こんな寒い日は、暖かい所で、アイスクリームだ!

どこかに、喫茶店、あるでしょう!

アメリカ人の言葉に照れる次回に続きます。

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