フィンランド:ホテルからトゥルク駅まで800m、上り坂と石畳の道で大苦戦(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯28)

ホテルから歩くこと25分! パパのがんばりで無事、トゥルク駅に到着!

【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ。

2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ。

3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光

4日目(今日):午前4時に起きてお支度と朝食。朝7時30分、ホテルを出発しました。

【2016.7 子連れ北欧旅行:4日目その2】

【7:30】800m先のトゥルク駅へ向けて、スーツケース2つを引きずってクルムズホテルを出発。

朝8時30分発の特急列車に乗って、ヘルシンキへ向かうのです。

たかが800mですが、スーツケースが2つあるし、小さい子どもを2人連れているしで、念のため1時間確保してのアクセスです。所要時間30分、午前8時に駅到着の予定です。

パパの勝負所

トゥルクの市街地は碁盤目状に都市計画されていて、わかりやすい配置。

私たちも初めて通る道ですが、迷いそうにはありませんでした。

ただ、進み始めて5分。いろいろ困難な点に気が付きました。

これは、油断してると大幅に時間がかかってしまうかもしれないな・・・。

今日は長女が元気いっぱい。長女は自分の足で歩いてもらうことにして、私は自分のカバンを肩に担ぎながら、ベビーカーに1歳の次女を乗せて進みます。

※途中で長女がへばった場合は、長女がベビーカー、次女は抱っこ紐に入れて私が抱っこすることになります。

パパは、自分のリュック(けっこう重い)を背負いながら、大きなスーツケース2つを転がしていきます。

これが・・・、なかなか、転がってくれません。

【困難1:じわじわと効いてくる石畳】

道路は石畳。溝の浅いきれいな石畳なので、スーツケースでもまるでダメということはないんですが、1人で2つを転がしていくにはいちいち引っかかってしまいます。

転がしては少し持ち上げ、持ち上げては転がし。時にはエイヤっと1つずつ持ち上げて運び。

私の押すベビーカーに、パパがなかなかついて来れません。

【困難2:しまった、上り坂だった!!】

地図だけではなかなかわからないんですよね~~。上り坂までは。

そんなに急な上り坂ではないのですが、ホテルからトゥルク駅まで、ずぅ~~~っとゆるやかな上り坂。

普通に歩くだけでは気にならない程の上りですが、石畳との絶妙なコンビネーションでパパを苦しめます。

【困難3:30メートルおきに歩道を横断する「排水溝」】

これはフィンランドで見られたもの(他の国ではまだ見たことのない物)なんですが、30mおき位に、歩道に排水のための小さい溝が横断しているんです。歩道上の雨水を車道に排水するための溝ですね。

これがいちいち、スーツケースに引っかかります。

このため、パパは30mおきにスーツケースを軽く持ち上げ、クリアしていきます。

【パパは勝負所を理解している】

以上、3つの困難に遭いながら、パパは黙々とスーツケースを転がしては持ち上げ転がしては持ち上げ、スーツケースを1つずつ、着実に進めていきます。

スーツケース2つを同時に引きずるのは無理と判断し、スーツケースを1つずつ、10mずつ進めるのです。

スーツケースAを10m、持ったり引きずったりして進めたら、10m戻って、スーツケースBを10m進める。

これを80回繰り返して、800m先のトゥルク駅に行くのです!

これまで5分で、100m以上は進めました。大変な作業ですが、5分100mだとしても、40分で800mが可能。

私たちは発車1時間前にホテルを出て来ていて、すでに切符も持っているので、駅で何かする必要はありません。

お世辞にもスマートなやり方ではありませんが、このやり方で、十分に勝機はあるのです。

この列車には絶対に遅れられない。

パパは必死でこの作業を80回、黙々と繰り返しました。

表情は真剣そのもの。ここが勝負所だと、十分に理解しているのです。

そうして、見えてきました! トゥルク駅が!!

涼しいフィンランドの7月ですが、パパのおでこには大粒の汗。

最後のほうはパパも慣れてきてスピードアップ。何と25分で、トゥルク駅の前にたどり着くことができました!

駅前まで来ると、上り坂も終わり。

パパ、お疲れ様でした!!

「よっしゃ~~、トゥルク駅の前まで来たど~!!」
駅前の公園の植栽が、徹底的にきれいに手入れされていてびっくりしました。そういう文化を感じます。
バス停には軍人さんが。映画スターみたいにかっこよくて絵になったので、つい撮ってしまいました。

異常に短い青信号

トゥルク駅の前の、片側2車線、合計4車線の道路を横断します。

信号があり、歩行者用の信号が青になったら渡るのですが・・・。

この信号が青の時間が、笑ちゃうくらいに短いんです。1分もないくらいでしょうか。

「よーい、ドン!」で一目散に行かないと、高齢者や大荷物の人は渡りきることはできません

パパはスーツケースが引っかかって出だしでつまずいたせいで、道路の中洲?で立ち往生。2回に分けて道路を渡りました。

急がないと渡り切れません。ダッシュで渡る長女。
青信号の時間が極端に短く、道路を渡り切れなかったパパ。
パパが、道路の中洲から撮影。フィンランドの皆さんは慣れたもので、一斉に急ぎ足で道路を横断します。

トゥルク駅に到着!

駅前の広場を進み、駅舎へ。

それにしても、フィンランド第3の都市圏の中心駅としては、人が少なくて静かですね~。何だか日本の地方都市の駅みたい(^^;

やって来ました、トゥルク駅!
振り返って1枚。とにかく人も車も少なくて、静かなんですよ(^^;
駅前の石畳。この程度でも、スーツケースの車輪は時折引っかかります。
これくらいの石畳になると、スーツケースは少し持ち上げないと進みません。
早速、駅舎に入ります。
パパは階段を、補助スロープでクリア。
長女「私もここから上る~~!」 長女は3往復していました(^^;。
重い扉をギギギと開けて、駅に入ります。

フィンランドの女の子と写真撮影

【8:00】特急列車の出発時刻の30分前に、トゥルク駅に到着!

石畳と長い上り坂で、一時はどうなることかと思いましたが・・・(^^;

私たちが乗るのは、午前8時30分発の「IC(インターシティ)948号」。5番線からの出発ですね。

大きい電光掲示板に、出発予定が表示されています。空港みたいですね。
私たちが乗るのは、8時30分発のインターシティ948号。しっかり表示されています。
後ろの女の子が、日本人の私たちに興味深々のようです(^^)/。
後ろの女の子と。きっと、同じ列車でヘルシンキに行くんですね。
お母さんに頼んで、並んで写真に写ってもらいました。2人とも、ぬいぐるみがかわいいね(^^)/
サンドイッチを売っている売店もありました。

駅の売店でポストカードを購入

【8:10】出発まで時間があるので、売店でおみやげを見てみます。

せっかくトゥルクに来たんだし、ポストカードくらい買って行こうかな~~。

10分悩んで、結局ポストカードを3枚だけ購入しました。

駅の売店。いろんな物が売られています。
フィンランド語の雑誌もかっこいいな~~(読めないから、買うならインテリア用(^^;)。
ポストカードを買って行こう! どれがいいかな~~。
この真ん中のベタなやつを買いました。
うまく買えるかな・・・。ポストカードと5ユーロ紙幣を出して「プリーズ」でOKでした!
3枚のポストカードをゲット! いいおみやげです(^^)/

3枚で3.5ユーロ(420円)でした。安くて良かった(^^)/

ムーミンワールドだと、1枚1.5ユーロでしたもんね~。

トゥルク駅の秘密に迫る

【8:20】ホームへ。

何と、駅舎から出てすぐの所が「5番線」でした。

5番線、5番目にあるんじゃないのね~~(^^;。

改札はなく、そのままホームに出られます。切符は車内で検札があります。

なんだ、5番線って、ここじゃん!

ここが5番線なら、1番線はどこにあるんだろう?

パパが1人でホームを歩いて、探索に行ってきました。

5番線の向かい側に「6番線」と「7番線」があります。あれ? 1~4番線はどこに??
長いホームを歩いて行くと、1~4番線を発見! 駅舎から出て右側にずっと行くとありました。
1番線は、何と車両用の乗り場のようです。道路が直結していました。
駅舎を通らなくても、自由にホームに出入りできます。改札もないしね・・・。
「ABO」って、フィンランド語で「駅」のことなのかな。

私たちが乗るのは「子連れ優先車両」

5番線で特急列車を待ちます。

列車に乗るということで興奮しているのか、長女は絶好調。

長女は絶好調です。
ホームで何やら歌って踊っていました(^^;。
特急列車、早く来ないかな~~!

私たちが乗るのは、「子連れ優先車両(正式には違う名前だったかもしれません)」。

この列車には、親子連れの優先車両があり、その席の切符を取っていました。

ちなみに、購入したのは大人2人分のみ。

日本と同じで、幼児は運賃無料なのですが、指定席を取る場合は、小学生以上の子ども運賃が必要になります。

ただ、私たちが乗るのは「子連れ優先車両」。

ヘルシンキまでの所要時間は2時間。子どもたちは、遊び場で遊んでいればあっという間に2時間経ってしまうだろうと考え、あえて席まで確保しませんでした。

長女「え? 列車の中に遊び場があるの?? やったぁ!」
ぬいぐるみ「くーちゃん」のお口にバーコードのシールを貼っていじわるする長女。いかにも悪いことしてそうな表情ですね~(^^)/

踏切が鳴り始めました。

踏切の音が日本と全然違います。小さい鍋を鳴らしているような・・・(^^;

【8:25】インターシティ948号、入線。

車両番号を見てみると、私たちが乗る「子連れ優先車両」は、最後尾みたい!

最後尾はあっちだ、進め~~!

出発5分前、特急列車がゆっくりと入線してきました。
自分の車両まで行ってから乗り込みます。
ここが「子連れ優先車両」みたいです。ホームと車両の間に補助版が設置され、ベビーカーを押しながら入れます。さすがは子ども車両!

列車の中で列車に乗る次回に続きます。

※夏の北欧へ!子連れ北欧旅行記を第1話から読んでみる方はこちら(全て無料)

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