私が思う、子連れ海外旅行の「メリット」

【写真】インド/デリーのフマユーン廟の入口付近で、子どもたちと一緒に写真撮影(2013年撮影。長女1歳11か月)

小さい子どもと海外旅行をする「メリット」ってあるのかな

「子連れ」と一口に言っても、0歳児から高校生までいろいろありますが、ここでは0歳~保育園児くらいまでをイメージしています。保育園児を連れて海外旅行なんて、病気の心配、フライトや行程管理の心配、食べ物の心配などなど、夫婦で旅行するのと比べると大変な点しかありません。

でも、私は、子連れ旅行にしかないメリットが3つあると思っています。

プロフィールなどにも書いていますが、我が家では、子どもが生まれてから7年間、毎年1~2回のペースで海外旅行に行っています。1回あたり、8日間~10日間の日程で行く旅行が多いです。

旅行に行く理由は、子どものためではありません。単に、夫婦で旅行が大好きだからです。

子どもが生まれる前も、毎年、夫婦で同じような日程で、国内旅行や海外旅行に行っていました。

今は海外旅行オンリーですが、それは、海外旅行のほうが旅費が安くあがるからです(旅行先として外国のほうが魅力があるという面もありますが、決定的な理由は旅費です)。

そんな私たちが、子どもができて子連れで旅行に行くようになり、感じている「子連れ海外旅行ならではの3つのメリット」を紹介したいと思います。

メリット1:楽しさも、感動も、パワーア~ップ

これは、子育て中の方は理屈抜きで何となくわかってくれそうな気がしますが、子どもと一緒だと、旅行で楽しい思いをした時の楽しさや、きれいな風景を見た時の感動の度合いが、夫婦2人で行った時よりも増幅します。いや、大幅にパワーアップします。夫婦2人で旅行に行っていた時もすごく楽しかったと思うんですが・・・、これは不思議です(^^;。

夫婦で旅行した時も、友達同士で行った旅行に比べて感動が大きかったように思います。この体験を、ずっと共有できる(と少なくともその時は信じている)人と一緒にしているからかも知れません。子連れだと、それにさらにどかーんとプラスアルファされます。なんせ、自分が死ぬまで、ほぼ確実に体験を共有できるのですから! 子どもが0歳児で、絶対に子どもの記憶に残らなくてもです。

さまざまな困難を乗り越えて小さい子どもを連れてここに立っていると言うこともあって、いろんな場面で、自然とテンションが上がってしまうのかもしれません。

【インド】タージ・マハルにて。インド人のおばさんたちを怖がる長女。

メリット2:現地の人との交流が自然に生まれる

外国(少なくとも私たちの行った台湾、イタリア、インド、マレーシア、インドネシア、ミャンマーなどの国)は、他人に対して日本人よりもフレンドリーです。子ども(子連れ)に対してはなおさら。子連れ旅行では子どもが常に大声で日本語で話しながら歩くので、図らずも「私たち、日本人観光客で~す」とアピールしながら歩いているようなものなんですが、それをきっかけに現地の人とコミュニケーションが生まれることが多々あります。

通りすがりの人が、私の子どもに手を振ってくれたり、微笑んでくれたり、

観光地やそれ以外の場所で、現地の人が本当に快く私たちと一緒に記念撮影をしてくれたり、

(日本人が珍しい場合)現地の人が私の子どもと記念撮影をしたがったり、

公園などで、現地の親子連れが英語で話しかけてきたり(外国によくいる詐欺師ではないですよ(^^ゞ。私は英語できないのでものすごく簡単な会話しか成り立たないんですが・・・)

と、とにかく子どもがいることでコミュニケーションがたくさん生まれるんです。英語ができなくても、お互いに笑って記念撮影をしてバイバイ、で十分です。これは、夫婦2人だけで旅行していた時にはなかったことです。

【インド】サールナートのダメーク・ストゥーパにて。インド人の観光客の方と。
【インド】ベナレスのガートにて。インド人に囲まれてビビり気味の長女。


メリット3:家族の絆が強くなる

普段の生活では、仕事に家事に、とにかくいろんなことに追われ、なかなか何日も連続で腰を据えて子どもの相手をすることはありません。旅行中は、常に緊張感があり、行程管理などさまざまなことで頭を使い大変ですが、夫婦そろって1週間以上ず~~っと子どもと一緒に過ごすことなんて、旅行中しかありません。

1週間休みを取って家にいるのとは違います。その場合、どうしても2~3日くらいは、子どもを片方に任せて用事に出たりします。海外旅行では、夫婦そろって、ず~~~~っと子どもと一緒なのです。

いろいろな体験と時間を共有することで、私は、家族の絆が確実に強くなるのを感じます。海外旅行というひとつのきっかけで、家族4人で共有した長い時間は、私たち家族の財産になっています。

子どもが1歳~2歳であれば、旅行初日と旅行最終日で、「こんなことができるようになった。旅行初日はできなかったのに!」と、子どもの成長を必ず感じることでしょう。

また、海外旅行に来ているのだからと、がんばって写真やビデオをたくさん撮るので、旅行をきっかけに子どもの写真がたくさん残るという副産物もあります。写真なんて、撮りっぱなしのことも多いですが、「せっかく海外旅行に行ったんだから」と、それらを後日見る時間をわざわざ作ったりします。そして、また家族の絆が強まります。

※写真の撮り方については、こちらの記事こちらの記事で紹介しています。

※写真の楽しみ方については、こちらの記事で紹介しています。

私たちの旅行日程、8日間~10日間というのも、非常に重要だと思っています。

いつもそうなんですが、旅行3日目くらいまでは、どうしてか日常の延長というか、旅行の行程管理のほうでいっぱいいっぱいになってしまい、心から今のこの時間を楽しむ、という心境になれません。不思議といつも。

でも、旅行4日目くらいから、旅行に慣れてくるというのか、旅行中の時間を心から楽しむことができるようになると感じます。旅行期間が5日間以内くらいだと、そうなったときには帰国の日です。やはり、1週間以上の日程で臨む旅行が、「家族で長い時間を共有する=家族の絆が強くなる」というメリットが目に見えて表れてくると思います。

この3番目のメリット「家族の絆」については、うちのパパも「不思議とそのとおり!」と太鼓判を押しています(^^)/。

「旅の成功」とは

最後に、「旅の成功、失敗」について、私の考えを紹介します。

子連れ旅では、大人だけの旅よりも、事前の調査、計画が重要です。そこは子連れで入れるのか、ベビーカーは入れるのか、子どもの食べるものはあるか・・・などなど。私も、時間をかけて一生懸命旅行の計画を立てています。

そしていざ旅行に行くと、ついつい、計画通り旅を遂行することに集中してしまい、予定通りいかないとイライラしたりしてしまいます。子連れ海外旅行が、予定通りになんていくわけありませんし、予定通りこなすことが旅の成功ではありません。

「旅の成功」とは、旅を通じて、家族そろって楽しい時間を過ごすことができたかどうか、でのみ測れると思います。

大成功の旅とは、計画通り旅行日程をこなす旅ではありません。楽しい時間を家族で一緒に過ごす旅のことです!

イライラしてしまっては、旅は失敗です。一人がイライラすると、主人に気を使わせてしまったり、主人もイライラし始めたり。

イライラしないために、旅のプランを作成するときに、プラン通りにいかなかった場合の避難方法を考えておく(遅れたらこの見どころはパスするとか、このレストランが臨時休業だったら代わりにここに行くとか、サブプランを事前に考えておく)ことです。

子連れで行かれる際は、準備をしっかりして、大成功の旅にしてください! きっと、上記3つのメリットを体で感じていただけると思います。

【インド】デリーのロータス・テンプルにて。お姉さんたちはノリノリなんですが、長女はビビり気味です。

ぜひ、計画は計画、家族の楽しさのほうを優先して、家族みんなで楽しい時間を過ごす「大成功の旅」にしてください(^^♪ 子どもが一緒なら、楽しさも、感動も、大幅パワーアップですから(^_-)-☆

次回は、インドネシア旅行記に戻ります。

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