ローマ:レオナルドエクスプレスの2つの罠(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯6)

午後11時20分、最終便のレオナルドエクスプレスに乗って、ローマの中央駅(テルミニ駅)に向かいます。

【これまでの旅程】
0日目:金曜日、パートを終えて保育園へ迎えに行き、午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。4時間運転して日付変わった午前1時30分、途中の高速道PAで仮眠。

1日目:朝6時過ぎに起床、PAを出発。3時間運転して、午前9時40分に成田空港民間駐車場に到着。離陸3時間前の午前10時10分、予定通りに成田空港に到着しました。

機内で子どもたちは元気いっぱい。私は全く寝れないまま、10時間半のフライトを経て寒波到来中のモスクワに到着。気温マイナス28度、冬の南極並みの寒さの中、歩いて連絡バスに向かいます。

モスクワの空港でビールを飲んで過ごした後、再び極寒の外を歩いて搭乗、4時間弱のフライトで、午後10時(日本時間:翌日午前6時)にローマに到着。しかしベビーカーが出てこないまま、レオナルド・エクスプレスの最終列車の時間が迫ります。

【22:55】時間も押しています。

空港とローマの中央駅「テルミニ駅」を結ぶ直通列車「レオナルド・エクスプレス」の最終列車は、午後11時23分発。

それを逃すと、夜12時発の所要1時間かかる高速バス(or評判の悪いイタリアのタクシー)を使うことになるのですが、それだとホテル到着が午前1時頃になってしまい、ホテルにチェックインできなくなる可能性があるのです。

チェックインは深夜12時までという条件のホテルでしたが、事前にメールで最終のレオナルドエクスプレスに乗る予定であることと、到着が夜12時を少し過ぎるかもしれない旨をメールで伝えてあり、了解の返事をもらっていました。

テルミニ駅到着予定は11時50分。駅のすぐ近くでしたが2つ星の小さいホテルですし、暗い中で道に迷って夜12時に少し遅れる可能性を想定してのことでしたが、大幅に遅れるとなるとチェックインできるかどうかは不透明。

ヤバい、いろいろヤバいぞ・・・。

【2017.1 子連れイタリア旅行:1日目その4】

みんなでズッコケた

もう時間もないので、「ベビーカーが出てこない」と言って、空港の係員に聞いてみるしかありません。

半年前の北欧旅行の際も、ストックホルムのアーランダ空港でベビーカーが出て来なくて、ロストバゲージの窓口に行ったら、空港の人が奥の部屋から出してきてくれた、なんてこともありましたから。

今みんなで待っている大型荷物受け取り所には10分待っても係員の姿が見えませんので、ベルトコンベアの所に戻り、適当に空港職員を捕まえてベビーカーが出てこない旨を訴えてみます。

パパ:すみません、モスクワからのSU2404便で来たのですが、ベビーカーが出てこないんです。

空港係員:あ~、ベビーカーならオーバーサイズの窓口ですよ!

パパ:(だから、オーバーサイズの窓口に行ってもないんだってば・・・)

そう言いながら、空港係員は私たちが待っていたオーバーサイズの窓口の反対側を指さしました

パパ:(へ!? オーバーサイズはあっちって、看板に矢印が書いてあるけれど・・・)

でも、空港係員が言うのだからと、半信半疑で指をさされた方向へ進みます。しばらく進むと、別の看板に、「oversize→」と、さっきの窓口と正反対の方向を指す案内が。

さらに進んでいくと、別の大型荷物の受け取り所が見えてきました。そして、私たちのベビーカーをはじめ、他の数名の大型荷物が、がらんとしたスペースに無造作に置いてありました。

ここにも係員の姿はありませんでした。

ここでようやく、状況を理解しました。

フェウミチーノ空港には、大型荷物の受け取り所が2つあるんだ!

そして、今の時間は1つは閉鎖していて、もう1つの窓口だけで対応しているんだ!

だからさっきの大型荷物受け取り所には、ずっと係員すらいなかったんだ(もうここにもいないけど!)!

てゆーかさ、だったら、閉鎖中のもう1つの窓口に「当窓口は現在閉鎖中。大型荷物はあちら」って表示を出しておいてよ!! みんな分からず待ってたじゃないの~~(^^; 

しかも、 SU2404便の荷物が流れた場所には、閉鎖中の窓口の方向を示す看板しかなかったし・・・(2つあるなら、2つの矢印を書いとけ~!)。

私たちがジェスチャーすると、他の数人の待ち人たちも、100mほど離れた所にあるもう1つの窓口に向かいました。

だってさ、まさか2か所あると思わないし(大半の空港では大型荷物受け取り所は1か所)、ベルトコンベアの所にあった標識では、こっちの方を案内してるんだし、みんなこっちに来るよね普通・・・。

みんなでずっこけました。

やれやれ・・・。先が思いやられるな・・・。

(イタリアに詳しい皆さんならよくお分かりかと思いますが、イタリアでは、万事この調子。これが通常運転です。)

【23:05】何とかベビーカーをゲット。

長女が眠いと言ってベビーカーに乗りたがりましたので、早速ベビーカーを広げて長女を乗せると、長女はすぐに寝に入りました。次女は抱っこ紐の中で起きています。

これから、最終のレオナルドエクスプレスに間に合うか!?

幸い、 レオナルドエクスプレスのホームを示す標識は正確で、5分でたどり着きました。

ベビーカー、あった!! ずっと置いてあったみたいです。
私たちは4番レーン近くの「大型荷物受け取り所」でずっと待っていましたが、荷物があったのは9番レーンの近くにあった、もう1つの 「大型荷物受け取り所」 でした。

レオナルド・エクスプレスの乗車を急げ!

【23:10】フェウミチーノ空港からローマ市街地へのアクセス方法は、レオナルドエクスプレス、鉄道在来線、ブルマン(シャトルバス)、タクシーがありますが、 レオナルドエクスプレスは便利で早い一方、値段は高価(3人以下なら、市内まで48ユーロ定額料金のタクシーよりは安価)。

一番コスパがいいのは、ブルマンと言われるシャトルバス。複数の会社が運行していて本数も多く、往復でも15ユ―ロ程度(2017年時点。現在の運賃は未調査)。

ただ、時間はすでに夜の11時過ぎ。すでに深夜の時間帯に入りつつありますが、夜が遅くなればなるほど治安が悪くなるというのは世界共通。夜12時がホテルのチェックイン締め切り時間でもあるので、ここはレオナルドエクスプレス一択です。

タクシーは高いしトラブルも怖いし(^^;。

運賃は5歳以上同一料金で、片道14ユーロ、往復28ユーロ。4歳以下無料。ですが、大人1人につき12歳以下の子どもは1人無料になるので、私たちの場合、子どもは2人とも無料です(2017年時点。現在の運賃は未調査)。

オンライン予約もできますが・・・、飛行機の遅延などの可能性もあるので、私たちは予約なしとしました(基本空いているので、予約不要かと思います)。

さて、パパ、見よう見まねでレオナルドエクスプレスの券売機へ・・・(超わかりやすい場所にあります)。

順調に、大人2人の片道チケット購入成功!

私たちは、帰国時はシチリア島のパレルモからフェウミチーノ空港まで飛行機で来るプランのため、ここからローマ市街地までのアクセスは片道でいいのです。

無事、チケットの購入に成功!
パパは、どや顔でビデオ撮影。「切符を買えたぞ! すげー、俺!!」

【23:15】最終列車の発車は午後11時23分。あと8分です。目の前の、レオナルドエクスプレスに急ぎます。

第1の罠:打刻ができない!!

イタリアの鉄道切符は、レオナルドエクスプレスを含め、乗車前に専用の打刻機で乗車時刻を打刻しなくてはいけません。

多くのヨーロッパの国で採用しているシステムで、私たちも半年前の北欧旅行で、スウェーデンの地下鉄で経験済み。

打刻機、きっと、ホームの入口にあるこの機械だな。

スウェーデンの時は、切符を穴に入れると「ガチャッ」と時刻が打刻されましたが・・・。

パパ:あれっ? あれっ??

私:どうしたの?

パパ:おかしいな・・・、これ、どうやるんだろう・・・。

機械の穴にパパが切符を入れてみても、「ガチャっ」とならないです。こっちは故障してるのかな・・・。

隣の機械でも試してみますが、打刻することができません。

あれ、どこかにボタンでもあるのかな・・・。特に打刻をするスイッチのようなものもありません。

私:発車まであと6分だよ!

パパ:あれっ、こっちの穴かな・・・。

パパは、この機械の穴という穴に切符を差し入れてみますが、機械は反応しません。刻一刻と発車時刻が迫ります。

パパ:どうしよう! ママ、誰でもいいから人呼んできて!

私:わかった!

そう言って、私が周りをキョロキョロしかけた時・・・。

パパ:あっ! できた!!

パパは同じ要領でもう1枚の切符も打刻。

どういうことかと言うと、この機械には下部に細長い差し込み部(切符の1辺の2倍以上の広い差し込み部)があるんですが、この広い差し込み部のある所に、さらに切符を奥に差し込める場所があり、そこに向けて切符を差し込んであげると打刻できる、というものだったのです!(この説明でわかるかな?)

でも、これって、レオナルドエクスプレス専用の打刻機じゃないですか。

チケットの大きさって、均一だと思うんですよ。

だったら、チケットの大きさに合わせて穴開けとけ!! そしたらそこに切符差し込むからさ!

私たちが第一の罠を切り抜けたのは、発車5分前。

良かった、間に合った!

私たちは、安堵して、ホーム向かって右側に停車中の最終列車に向かいました。

「あれっ! あれっ! 切符に打刻ができない! 打刻機、この機械じゃないのかな・・・。」

第2の罠:ボタンを押しても扉が開かない!

【23:18】間に合った・・・。23分発車なので、あと5分。

乗車前に、レオナルドエクスプレスと記念撮影。

【23:20】発車3分前。さて、もう列車に乗り込まないと。

最終列車はガラガラ。一番近くの乗車口から入ります。

スーツケース2つにベビーカーを引いて乗車口の扉の前に立ち・・・。

扉のボタンを押すと・・・。

ボタンを押すと・・・・。

だから、ボタンをポチッと・・・・。

あれっ、ボタンを押しても扉が開かない!!!

故障か!!

パパはあわてて隣の扉まで走っていきボタンを押すも、やはり扉が開きません。

最終列車の発車まであと2分!

えっ、この車両からは乗車できないのか!?

隣に止まっている列車が最終列車だったか!? いや、確かにこちらが最終列車だった!!

もう、時間がない、列車が行ってしまう!!

まさか、こんな形で乗れないのか!!!

助けを呼ばないと!!

ホームでパニックになっていると、列車の中を巡回する車掌さんの姿を発見

パパ:開けて~! 開けて~!

と言いながら、特急列車のドアを手でたたいて知らせました。

中の車掌さんが、急ぎ鍵を取り出して中から操作すると、プシュ~っと扉が開きました。

あわてて乗り込んでスマホを見ると、午後11時22分。発車1分前を指していました。

良かった! 何とか間に合いました!
発車4分前。余裕で記念撮影をしていました。

システムの分析

これは、どういうことだったのか。

乗ってすぐわかったんですが、実は、レオナルドエクスプレスは向かって右側が乗車専用扉、左側が降車専用扉だったようなのです。

私たちは、打刻機のあった位置から真っすぐホームに進みました。

そこは、降車専用扉のサイドだったのです。

でも、疑問は尽きません。

1.どうして乗車時しか使わない打刻機が、降車専用扉のホームのほうにあったのか(打刻機から真っすぐ進むと、そこは後者専用扉のサイドでした。2枚上の写真を参照。

2.どうして「降車専用」とわかりやすく表示しておいてくれないのか。

3.列車の左側サイドは降車専用なのに、どうしてドアを開けるボタンがついているのか。

理由も、何となくわかります。

1については、「打刻機は、2つのホームの真ん中に設置したものです。」

2については、「中央のホームは、向かって右側の列車は降車専用、向かって左側の列車は乗車専用になるので、ホームに降車専用という表示はできません」

3については、「運用上、現在は列車の片方のサイドを降車専用にしているということで、列車の設計には反映されていませんし、今後運用を変更する可能性もあり、ボタンをなくす改修も考えておりません」

わかりますよ、わかりますけれども・・・・・。

私たちだって、一応それなりにいろんな国を旅してきているけれども、こんな目に遭うのはイタリアが初めてなんだってば!!

表示を工夫してよ表示を!!

憎めないイタリア人

【23:23】私たちが乗車してすぐ、レオナルドエクスプレスは発車。

ローマのテルミニ駅まで、途中停車なしの専用路線。乗り過ごしや、間違った駅で降りてしまう心配はありません。所要時間30分。

中はガラガラ。この車両には、私たちの他、乗客は4~5人しか乗っていません。

スーツケースをしまう立派な棚があり、スーツケースはそこに格納。途中停車駅もないし、盗難のリスクは限りなく低いと思います。

長女はベビーカーでぐっすりですので、ベビーカーに寝せたまま、隣の4人掛けの席にベビーカーのストッパーをかけて置いておきます。

間もなく検札が。さっき、鍵で中から扉を開けてくれたおじさんの車掌さんです。

元気にはしゃぐ次女を見て、満面の笑顔で手を振っていかれました。

ホント、イタリアって、非合理的なシステムとか案内表示とかでイライラすることはあるけれど、イタリア人の皆さんの暖かさにはホント癒されます(この旅行中何度も)(^^)/

最終列車の車内はガラガラでした。
次女を抱っこ紐から出します。のびのびできるね!
長女はベビーカーでぐっすり。寝かせたまま、動かないようストッパーをかけます。
今は日本時間の朝7時30分。元気いっぱいの次女。
高い高い~~! ごきげんで遊んでいます。

テルミニ駅に到着!

【23:55】テルミニ駅に到着!

テルミニ駅のレオナルドエクスプレスのホームでは、勝手にスーツケースを押し始めて、後で高額の運搬料を請求する悪徳ポーターがいるというので身構えていましたが、この時間ではそんな奴もいず。

閑散としたホームに降り立ちました。

ホームに降りて驚いたのが、多種多様な自動販売機。ドリンクやお菓子はもちろん、朝食用なのでしょうか、おいしそうな生鮮サンドイッチがずらり。

自動販売機でこんなの売ってるなんて、日本では見たことありません(^^;。

もう夜も遅いので、ホテルに急ぎます。

テルミニ駅に到着! 長女はずっとぐっすりでした。
ホームに、自動販売機がたくさん並んでいました。外国で自動販売機をたくさん見るのは珍しいナ・・・。
自動販売機で、パンを売ってます。
保存が効かないような、おいしそうなサンドイッチまで!
テルミニ駅のゲートをくぐりました! 不審者やホームレスなどが入り込まないよう、一応入場者のチケットを確認しているようです。出るときはノーチェックでした。
深夜のテルミニ駅前を、緊張しながら歩きます。強盗はいないよね・・・(キョロキョロ)。

深夜12時過ぎ、ビルの呼び出しブザー押した

私たちが泊まる「ホテル フェニシア」は、テルミニ駅を出て徒歩5分という好立地にある、2つ星の安ホテル。

ホテルでは寝るだけなので、テルミニ駅から近くて清潔ならそれで充分、という感じでここに決めました。

小さいビルの中に入っており、夜間はビルの入り口はロックされるので、呼び出しブザーを押して中からロックを開けてもらう、という仕組みのようです。

地図を見て歩くこと5分。無事、ホテルを発見! 確かに「ホテルフェニシア」という小さい看板もありました。

ビルの入口は、人1人が通れるような小さい扉で、扉には鉄格子も付いていて、ロックがかかっていました。

扉の脇のインターホンには複数のブザーがあり、私たちは、「ホテル フェニシア」と書いてあるボタンを押しました。

ここで反応がなかったらどうしよう、費用がかさんでも、立派なフロントがある、大きなホテルにするべきだったかな、と若干思いながら・・・。

現在、深夜12時5分、日本時間で日曜日の朝8時5分。金曜日の夜9時30分にマイカーで自宅を出発して、34時間半経っています。

これで、やっとゆっくりできる・・・。

パパがホテルの人と押し問答する次回に続きます。

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