プラハからバスで世界遺産:チェスキー・クルムロフへ(2019.9 子連れチェコ・ドイツ旅 #53)
【これまでの旅程】
1日目:台風直撃予報の中、成田から上海経由でチェコのプラハへ。
2日目:朝、プラハ国際空港着。プラハ市内観光。特急列車でドレスデンへ。
3日目:特急列車でベルリンへ。ポツダム&ベルリン観光。夜、ドレスデン行きの特急列車に乗り遅れるも、何とかベルリン泊。
4日目:特急列車でドレスデンのホテルに戻り、午後からドレスデン市内観光。
5日目:ドレスデン郊外観光。
6日目:朝5時に起きてドレスデンからプラハまで特急列車で移動。プラハ本駅で荷物を預け、普通列車でプルゼニュ駅へ。
ビール醸造博物館を見学、隣のレストランでノンフィルター生ビールを堪能。アイスを食べて、共和国広場、聖バルトロミェイ大聖堂を観光し、トラムで郊外の公園へ。再びトラムでプルゼニュ駅へ戻って来ました。
プルゼニュから普通列車でプラハへ移動し、プラハ本駅で荷物を受け取り、地下鉄を乗り継いでホテルにチェックインしました。
昨晩プラハの「ホテル ハルファ」にチェックインした私たち。このホテルには、3泊4日でお世話になります。
【11:45】パパ、次女就寝。長女はぐっすり。
【1:15】私就寝
【チェコ・ドイツ旅:7日目その1】
今日は長女の調子が悪い・・・
【4:00】私起床。
【4:30】パパ、長女を起こす。
長女は昨晩寝てしまったので、長女にシャワーを浴びせます。
【5:10】次女を起こす。
今日は、世界遺産であり、「世界一美しい村」と言われるチェスキー・クルムロフへの日帰りトリップなので、荷物の準備は楽。
チェスキー・クルムロフが「世界一美しい村」と言われるゆえんは、中世の村がほぼそのまま残った景観と、山間の自然の景観がマッチしているから。中世の村がリアルに山間に残っている様子は、その時代に生きた人々の生活を想像させたりして、いろんな意味で「美しい」を感じることができる場所だと思います。
ホテルを出る所で、長女の様子がどうもおかしい。
「少し気持ちが悪い」とのこと。
長女は昨日もゆっくり寝ているし、熱はないみたいだし。
長女は、半年前に髄膜炎(脳炎の一種)になって2週間入院して以来、疲れやすかったりだるかったりする「調子が悪い日」があります。今日は、調子が悪い日なのでしょう。
長距離バスに乗ってしまえば3時間ゆっくりバスで休めますので、そこで回復するでしょう。
【5:45】予定通りにホテルを出発。ホテルから徒歩7分ほどで、チェスコモラウスカ駅着。
地下鉄でバスターミナルの最寄り駅へ
ここには超高速の長~いエスカレーターがあります。子どもたちはさぞびっくりするかと思いきや、意外と薄い反応(^^; 朝だからかな。長女は元気がなく、やっとついてきている状況。
超高速エスカレーターで地下深くのホームへ。
【5:55】地下鉄B線に乗り、ナ・クニゼッチ(Na Knizeci)バスターミナルの最寄り駅、アンデル(Andel)駅へ向かいます。
長女は調子が悪いので、長女をベビーカーに乗せて休ませようとすると、次女が「足が痛い」と言い始めました。
私:足のどこが痛いの?
次女:足が痛い・・・。
私:どこかにぶつけたの?
次女:足が痛くて歩けない・・・。
私:(こいつ、ウソついてるな・・・)
もう、長女にベビーカーを取られたくないからと、ウソをついているのです多分。仕方ない、これから電車に乗るのだし、長女にはもう少し徒歩でがんばってもらいましょうか。
切符は昨日の夜、30分券をプラハ駅で購入済み。エスカレーターの前にある黄色い打刻機で使用開始時刻を打刻して、ホームに向かいます。
【6:15】乗車すること約20分。乗り換えなしで、Andel駅着。
期待を裏切らない面白さ
バスターミナルは駅を出てすぐ。予約しているのは午前7時発のバス(日本で、ネットでチケットを購入済み)なので、まだ45分あります。順調順調。
電車を降りてすぐ、エレベーターが! いいじゃんいいじゃん!
と思いきや、よく見ると、階段かいっ!
一見エレベーターのような階段って、何か意味があるのでしょうかね。
離れた所に本物のエレベーターもありましたが、私たちはバスターミナル方面へ向かうためにエスカレーターを利用しました。
一筋縄ではいかない次女
長女はやはり回復せず、「気持ちが悪い」と再び言い出しました。無理はさせられませんので、この駅からはベビーカーに乗せて運びます。
この旅行中、次女のベビーカーとしてだけでなく長女が調子悪くなった時も大活躍のベビーカー。パパなんて、何回か「車椅子」と言い間違える始末(^^;。
次女に言います。
私:長女が具合悪いから、ここからは長女をベビーカーに乗せるね。いいね。
次女:じゃ、私は抱っこ!
私:(おまえ、元気いっぱいだろが~~~!!!)
ここで次女を無理に歩かせると泣き出す原因になりますので、しょうがなく抱っこ。長女をベビーカーに入れると、元気な次女も自分で歩かなくなるんですよね旅行中ずっと。
次女、わがままで、一筋縄ではいきません。
公衆トイレの営業時間
パパがトイレに行きます。これから3時間バスに乗りますので、駅でトイレに行っておこうかな・・・。
ところが、トイレが閉まっていたと言って戻って来ました。
どうもこのトイレ、営業時間があるようで、6時~と8時~の2つの表示があります。今日は土曜日。多分、朝8時オープンなのでしょう。ちなみに料金は10コルナ(50円)。
あるんですよね~~、公衆トイレの営業時間。
私と子どもたちはホテルを出るときにトイレに行っておいて、良かったです(^^;。
バス停で朝ご飯
【6:30】駅から外に出てすぐ、ナ・クニゼッチバスターミナルのバス停に到着! バス停はいくつかありますが、人が集まっていたのであそこだとすぐわかります。バス停で、チェスキー・クルムロフの文字も確認。
さて、ここで間違いありません。あと30分あります。ここで朝ご飯にします。
昨日、プルゼニュからの帰りに列車の中で食べようと思ってプラハ駅で買ったパンが食べずに残っていたので、それを食べます。大きいサンドイッチが2つ。
長女をベビーカーから降ろし、その辺に座らせます。元気はありませんが、パンは食べてくれました。
バス発車はのんびり
食べ終わってからバスを待ちますが、時間が近くなってもバスが動く気配がありません。黄色いバスが、近くに数台停まっていますので、あれのどれかだとは思うんですが・・・。
15分前・・・。
10分前・・・。
5分前・・・。お、ようやく向こうで、エンジンがかかり始めたようです。
1分前になって、ようやくバスがバス停に入線。長距離バスなのに、のんびりしてるんですね~~(^^;
日本で印刷して持ってきたEチケットを提示して、ベビーカーだけバスのお腹の荷物入れに入れてもらい、その他の荷物は持参して車内へ。
ちなみにバス代は4人分の往復で合計34.8ユーロ(4,300円)でした。
4人分、往復、合計で、ネ(^^)/。
【7:10】定刻から少し遅れて、バスは発車しました。
バスのシートにはゲームが!
バスに乗ってびっくり。各席に、映画やゲームが楽しめるアレがついているではありませんか! ゲームを見て、長女が急に元気に。
飛行機に乗る時のように、楽しそうにゲームを始めました。
小さい子どもでも楽しめる知育ゲームみたいなのもあり、次女もヘッドフォンをつけてチャレンジ。
【8:10】1時間ほどゲームしたりしていましたが、その後は私も子どもたちもぐっすり。パパだけが起きて景色など眺めていたようです。
私は寝不足なので、いい休憩になりました(初めからこの睡眠が旅行計画に入っているんですけどね)。
【9:50】ちょうど定刻どおりに、チェスキー・クルムロフに到着!
世界遺産:チェスキー・クルムロフの街の訪問計画
チェスキー・クルムロフは小さい街。大人だけなら半日あれば徒歩でサッと回れます。
私たちは午前10時到着、帰りのバスの出発は午後7時で、中9時間。十分時間があるはずでした。
チェスキー・クルムロフの街には2つの入り口があります。1つは、この一つ前のバス停でバスを降りて、北側からチェスキー・クルムロフの街に入る、言わば「北の入り口」。もう1つは、この最終バス停から入る「南の入り口」。
私たちの計画は、この南の入り口から入り、「地域博物館」を見て、旧市街広場「スヴォルノスティ広場」を見学、近くのレストランでランチ。その後、チェスキー・クルムロフ城を見学。夕方は北の入り口の近くの「エッゲンベルグ醸造所」併設のレストランで地ビール。その後、来た道をぐるっと戻ってこのバス停へ戻って来る、というプラン。
要は、「南口から入り、北口近くのレストランで夕食、その後南口へ戻る」というのが訪問計画の骨子でした。
街に南口から入るために、この最終バス停までバスで来たのです。
このバス停まで来た人たちは、皆「南の入り口」から街に入る人ばかり。なのでバス停から街の入口まではまさか万に一つも迷うことはない、と思っていました。
「地球の歩き方」にも、地図載ってますし。
ところが・・・。
そして誰もいなくなった
皆さんの迷惑になるからと、最後にバスを降りた私たち。到着してまず行きたいのが、トイレ!
3時間近くバスに乗っていましたので。みんなでトイレに行きます。バスの中にも小さいトイレはありましたが、そこには行かなくて済みました。
10分ほどかかり、ようやく全員のトイレを済ませた私たち。バスで2時間寝て、長女も回復したと思うので、次女をベビーカーに入れて出発しました。
さて、とりあえずこの建物から出なくては。
皆さんの歩いて行った方には階段しかなく、別の出口はなだらかな下り坂だったので、皆さんの歩いて行った階段とは違う、下り坂の道を選択。
どっちから行ったって、チェスキー・クルムロフの街へは間違いなく行けるでしょう。
また、チェスキー・クルムロフへ入る時には長い階段があるという情報は得ていました。どこかで階段をクリアしなくてはいけないようです。
【10:20】下り坂を歩いてきた所に、下へ降りて行く長い階段を見つけました。
チェスキー・クルムロフの街へ行く階段ってこれのことかな? 結構小さい階段だし、特に看板等は出ていませんが・・・。
けれども、木々の向こうに見えるチェスキー・クルムロフの街の方向に、この階段は伸びています。
周りをキョロキョロ見渡しても、同じバスに乗ってきた人たちはもう散ってしまったらしく、人の姿が見当たりません。ここを行けばいいのかな・・・。
やはり長女は明らかに調子が悪かったので、長女をベビーカーに乗せ、次女を抱っこでいくことにしました。
そんなことをしていると、1人、この狭い階段を、スーツケースを持って上がってくる観光客が。
あ、この階段の向こうにチェスキー・クルムロフの街があるんだ!
私たちはそう確信し、山の中の階段を下り始めました。やっぱり長女には歩いてもらいながら・・・。
途中、2~3人の観光客とすれ違いました。
一体、ここはどこだ・・・
階段を下りると、川を渡る橋にやって来ました。
川と橋があるのだから、地図で現在地を確定できそうです。
そう思って「地球の歩き方」の地図を見てみるんですが、皆目わからない(今でしたら、「あ~、ここにいたんだ!」とわかりますが・・・)。
1本道ですので、とにかく進みます。
橋を渡ってさらに階段を下りると川辺の小道へ。道路というより小道(こみち)。もはや獣道のようになってきました。ここはどう見ても正規の道ではないようです。
状況からルート違いを察しましたが、長女がこんな状態の中これまで下りてきた長い階段をまた昇る気にはなれず、このままチェスキーの街を目指す(探す)ことにしました。
すぐ、ラフティング場の駐車場の中に入りました。ここは川辺のラフティング場だったようです。
駐車場のところにラフティング場の係員の人がいたので、道を聞いてみます。
ラフティング場から出てきた、ベビーカーを押した親子連れ・・・。明らかに迷子です。
私:チェスキー・クルムロフはどっちですか?
女性:あっちへ行くといいよ!
女性の指さした方向は、上り坂でした(^^;
3分ほど進むと、建物が見えてきました。
現在地は・・・、反対側だ!
少し進んだ先にあった建物の看板を見ると、「レストラン エッゲンベルク」と書いてあります。
ん?? ここは??
もしかしたら、今日夕飯を食べる予定の、「北の入り口」の近くの地ビールレストランでは??
私たちは「南の入り口」の近くのバス停で降りたのです。どうして、自分たちは今予定とは真逆の位置にいるのか!? 軽く混乱しながらも、現実は受け止めなくてはいけません。
私たちはどうやら、村へのアクセス路を間違え、南から入るつもりが大きく裏道で迂回して北から村に入ってしまったのです!
あぁ、南から入るコースばかり頭に入れていたので、また地図を見ながら回り方を考えなくてはいけません。
今日も、まさかの村散策のスタートから、調査不足による混乱が生じてしまいました。今回の旅行はそんなのばかり。とほほほほ・・・。
ブディエヨヴィツェ門からの街歩き
【10:50】長女を乗せたベビーカーを押しながら&パパが次女を肩車しながら、エッゲンベルク醸造所を通り過ぎて5分。チェスキー・クルムロフの北側の入り口、ブディエヨヴィツェ門に到着。
あぁ、ここから散策を始めるのなら、終点の一つ前のバス停で降りたのに・・・(^^;
計画とは真逆になりましたが、ブディエヨヴィツェ門から旧市街広場方向へ歩いた時の美しい街並みを写真で紹介します。
チェスキー・クルムロフ城への入口「赤い門」
【11:00】写真を撮りながらベビーカーを押して歩いていると、何だか趣のある赤い格子の門が。これは、チェスキー・クルムロフ城へ続く道への門「赤い門」ですね。
お城へは午後ゆっくり行きますので、ここは一旦写真だけでスルーします。
また、散策途中に、マカロン屋さんを発見。テレビアニメ「プリキュア」シリーズで、旅行の約半年前まで放送されていた「キラキラ プリキュア アラモード」に「キュア マカロン」も出ていたことから、子どもたちもマカロンの名前だけは知っていました。
マカロンの価格はグラム表示。お高めに感じましたが、かわいいので帰りに買うことに。
この辺で長女は調子よくなってきたらしく、一眼レフで写真を撮ったり、口数も増えてきました。大丈夫そうなので、ベビーカーを次女に交代します。
【11:30】写真を撮りながら「赤い門」からさらに300mほど街を歩き、ひとつの節目である、旧市街広場「スヴォルノスティ広場」にやって来ました。結構歩いたし、この広場で早めのお昼ご飯にします。
レストランでメニューがわからずテキトーに注文する次回に続きます。
※世界遺産満載!子連れチェコ・ドイツ旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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※神秘の国を行く!子連れミャンマ―旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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