外国人に伝える技? 身振り手振りでダメなら、寸劇だ!(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯42)
【これまでの旅程】
0日目:金曜日の午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。車中泊。
1日目:成田空港からモスクワ経由でローマ着。深夜12時過ぎにホテルにチェックイン。
2日目:ホテルでほぼ徹夜した後、ローマ観光。テルミニ駅でスリに遭う。
3日目:午前2時45分全員起床。午前中はバチカン観光。午後、特急列車でナポリへ。
4日目:ナポリ観光。夜行フェリーでシチリア島・パレルモへ。
5日目(今日):午前3時起床。朝から子どもたちが騒いで寝られません。船は定刻通り午前6時30分にパレルモ港に到着しましたが、豪雨で下船できず、しばし立ち往生。雨具を装備して豪雨を徒歩で強行突破、ホテルにチェックインしました。
午前9時に老舗カフェ「スピンナート」で朝食とジェラートを食べ、路線バスで世界遺産:モンレアーレ大聖堂へ。素晴らしいモザイク画を見学し、再びバスでパレルモの街に戻り、愉快なレストランで食事。午後、世界遺産:パラティーナ礼拝堂を見学しました。
夕方、世界遺産:カテドラーレへ。出る時、私が足をくじいてしまいましたが、だましだまし歩いてプレトーリア広場へ。夕食を食べずに、路線バスに乗ってホテルに戻って来ました。
【19:15】101番の路線バスに揺られること5分。ホテルの目の前のバス停で降り、そのままホテルへ(^^)/。
けれど、安心してばかりもいられません。すぐに部屋に行き、捻挫した私の足の状態を確認しないと。
そして、明日のため、最善を尽くさないと。
そして、夕食は・・・。
【2017.1 子連れイタリア旅行:5日目その10】
ホテルでほっとひと息
【19:20】部屋に入り、まずはホッとしました。
イタタタタ・・・。私の左足、どんな状態なんだろう・・。
まずは抱っこ紐の次女をベッドに降ろし・・・。ずっと寝ていたけれど、目がさめちゃったかな。
私はとりあえずベッドにバタン。
ふ~~~っ。
長女はホテルで大はしゃぎ。長女、なぜかホテルの部屋が好きなんですよね~(^^)/。
安心できるからかな。
靴が脱げない
【19:30】一通り子どもたちの相手をした後、足の状態を確認します。
さて、まず、靴を脱いで・・・。
靴を脱いで・・・・。
だから、とりあえず靴を・・・。
ん????
脱げない!!
靴が脱げないんです!!!!
靴の中で足が腫れてしまったせいなのか、自分で脱ごうとしても脱げません。
私:パパ、どうしよう、靴が脱げない・・・。
パパ:よし、任せとけ!
パパが私の左足の靴を引っ張ります。
パパ:ぬぬぬぬぬ・・・・・!
<スポンッ!!>
漫画みたいに、靴がスポンと脱げました(^^;
左足が腫れてるのが、靴下の上からでもよくわかります。
おそるおそる左足の靴下を脱いでみると・・・。
くるぶし付近が赤く膨らみ、2倍以上の大きさになっていました(^^;
足の状態は、完全に捻挫
パパ:よし、湿布を貼ろう。
私:えっ!? 湿布なんて、持ってきてないわよ!?
パパ:こんなこともあろうかと、俺、湿布薬持って来たんだ。医者でもらった、効くやつだよ!
私:ええ~~っ! さすがパパ(この時だけは褒めた)!
パパが、スーツケースから湿布薬を出し、早速足に貼ってくれました。
じ~~ん! 効いてる気がする~~( ;∀;)
次に、パパがこんなことを言いました。
パパ:捻挫は冷やすのが一番なんだ。俺、フロントに行って、氷もらってくる! 長女、一緒に行こう!
長女:うん!
私たちは半年前の北欧旅行でも、次女が高熱を出した時にエストニアのホテルで氷をもらいに行ってるので、氷をもらうことには長けているんです。ただ、あの時はレストランでもらったんだよな・・・。
かくして、パパと長女はホテルのフロントに向かいました。
パパがフロントでひと芝居
ホテルのフロントに氷にもらいに行くのに、パパが長女を連れて行ったのは・・・。
理由1.何かとうるさい長女を私から離すことで、少しでも私を休ませる。
理由2.子どもを連れて行った方が、おじさん1人で行くより親身に対応してもらえる可能性がある。
以上、2つの理由からです。
<以下、パパと長女の証言に基づく記述>
パパと長女がエレベーターで1階のフロントに行くと、若い女性2人がフロントにいました。
パパは英語でこう言ったみたいです。
パパ:「あ~~、プリーズ ギブミー アイス」
女性:アイス? アイスクリーム?
パパ:「ノーノー、アイス! オンリー アイス!」
女性:アイスクリームオンリー?
パパ:「アイ ニード アイス フォー マイ フット(私は足のためにアイスが必要だ)」
出ました、パパが頭をひねって考え出した、能力の限界ギリギリの超ハイレベル英語!!
女性:???? アイスクリームを食べながら歩きたいんですか?
パパ:(やばい、アイスクリームから抜け出せない・・・!! ここは身振り手振り・・・じゃなくて、これだ!)
ここでパパは寸劇を始めたみたいです。
パパ:ランランララ~ン(スキップする)・・・グキッ!(足をひねって転ぶ動作) アウチッ(英語で「痛い」)!!
女性:???????
パパ:(ああ、わからないかな~~!) ランランララ~ン(スキップする)・・・グキッ! イテテテテ(転んで足をかかえる。もはや100%日本語)
女性: Oh! アイスキューブ!(氷のことね!)
パパ:それ! アイスキューブ!(氷って、英語で「アイスキューブ」って言うのか!)
パパの寸劇に、フロントのお姉さんも大爆笑だったみたい。
女性:ついてきて!
そう言うと、女性はぐんぐんホテルの内部に入っていき、レストランの厨房までパパと長女を案内。冷凍庫から氷を出して、ビニール袋に入れてくれました。
パパ:サンキュ~~!
そして、パパは2ユーロのチップを置いて戻ってきたみたいです。
部屋に戻ってきた長女が、パパの大活躍について喜々として教えてくれました(^^)/。
そして、ベッドの上で実演まで・・・。
私の足に当たると悪いから、ベッドで実演はしなくていいから!
パパは湿布の上にタオルを1枚かぶせ、その上に氷を置き、それをタオルで縛る形で固定してくれました。
冷たい~~ けれど、効いてる気がする~!
あとはできるだけ動かさないようにします。
私の足で遊ぶんじゃありませんっ!
【19:45】長女が部屋を歩くときに私の足にちょっと触ったみたいで、激痛が・・・(^^;
私:長女、ママの足に触らないで~~!
パパ:えっ、ちょっと触られただけでそんなに痛いの? 分かった、長女、ママに何か頭に来ることがあったら、今日はあの足触ればいいから。ママ、何でも長女の言うこと聞いてくれるよ。
長女:ほんと!?
私:そんなわけないでしょ~~っ! 長女、足触るのやめて~。
長女:大丈夫、私、タオルを触ってるだけだから!
いかにも間違えて私の足を触りそうです(^^;
パパ:長女、遠慮しないで、もっと思いっきりやりなさい!
長女:うふふ・・・。
私:え、ちょっと~~(^^;
この辺はパパも冗談で言っています。こんな風に遊んでいました。
シチリア島の4つ星ホテルを紹介します。
【20:00】大好きなホテルで、元気を持て余している長女。
長女:パパ、ホテルの中を探検しに行こうよ!
パパ:いいよ~! 行こう!
長女:4階まであるからね!
こちらの「アルテミシア・パレス・ホテル」、4つ星なんですが、設備は必要最低限。
レストランはありますが、それ以外にゲームセンターなどがあるホテルとは違います。
パパもそれを承知で、長女に付き合ってあげるわけです。
かくして、パパと長女の2人で再び部屋を出て行きました。
ふ~~っ。パパが長女を連れ出してくれたおかげでゆっくりできる・・・。
私は、ホテルのwifiを使って、スマホで捻挫の対処方法について調べることにしました。
そしたら、私達が取っているこの処置は正しいこと、テーピングで固定できればなおいいことがわかりました。
もうこの時間だし、テーピングはあきらめることにします。
これまでの処置がおおむね正しいことを確認できて、ひと安心。
インターネットの記事によると、2~3日は安静にと書いてありました。明日と明後日の観光は、あきらめなくてはいけないのかな・・・。でも、日本への帰国はできそうだ・・・。
ちなみにこちらのホテルの宿泊料は、家族4人トリプルルーム(私達はたまたま空いていた「ファミリールーム」にグレードアップしてもらえましたが)で1泊朝食付き、驚くべきお値段です。
今日の夕食は・・・
【20:15】15分くらいして、パパと長女が戻って来ました。
パパが私の足を確認。
30分氷を巻いて冷やしたため、足の指の血の気がうせています。
パパ:足の色が悪い。患部は十分冷えたし、氷は少し弱くしようか。
そう言って、タオルをもう少し巻いた上に氷を乗せてくれました。
私も氷がきつくなっていたので、ちょうどいい感じ。
そして、今日の夕食について相談します。
今から外に食べに出るなんてありえないし、パパが1人でスーパーに買出しに行くのも面倒だしリスクもあるし・・・(1kmほど離れた位置に大きなスーパーがあるのは確認していましたが)。
そんなにお腹が空いているわけもなかったので、このまま夕ご飯は食べずに寝ることにしました。ちょっと、せんべいでもつまんで。いざとなればカロリーメイトも持ってきています。
私の捻挫という事故のためとはいえ、今日も、夕飯を食べ損ねてしまいました。
今日も・・・。
私たちは、イタリアに到着してから、まだ1度も夕食を食べていないのです(^^;
イタリア初日の夜(ローマ):予定していたレストランが休みで、そのまま疲れてホテルで寝た。
イタリア2日目の夜(ナポリ):私が疲れでダウンして、夜に外出できなかった。
イタリア3日目の夜(フェリーの中):船のレストランに食べに行くはずが疲れて寝てしまった。
イタリア4日目の夜(パレルモ):足をくじいて食べに行けず。
どういう旅行ですかコレ・・・(^^;
私はシャワーもとても浴びれません。シャワーも明日の朝だナ・・・。
運命の明日へ
【20:45】パパと、明日以降のことについて相談しました。
明日は、パレルモから列車で2時間のアグリジェントに日帰り遺跡観光の予定です。
シチリア島南部:アグリジェントの明日の天気予報は、晴れ(パレルモはシチリア島の北部にあります)。
あれこれ30分以上話しました。その間に、長女も次女もぐっすり。
結論としては、
「明日のアグリジェント遺跡観光は徒歩が多いし、まず無理だろう。明日の朝、足の様子を見て、今日と何も変わらないようならアグリジェント行きは断念して、ホテルで過ごそう。足の調子次第では、午後からパレルモ観光に出られるかもしれないし。」
「足の痛みがひどくなるようなら骨折の可能性もあるし、どうせ観光に行けないのだからみんなでパレルモの病院へ行って診てもらおう。(これもドキドキですが。病院は半年前にエストニアでも行ってますし・・・)」
もちろん、明らかに快方に向かうようであればアグリジェントに行きますが、捻挫の場合、腫れが引くまで2~3日かかるということですし、厳しいな多分・・・。
せっかくシチリア島まで来てるのに、パパ、ほんとごめん・・・。
そう思いながら、疲れもあり、すぐに就寝。
明日は、予定では朝6時起床。シャワーもしなくてはいけないので朝5時30分に目覚ましを設定します。
【21:30】私就寝。
パパは、明日急きょパレルモ観光に変更になる可能性が高いので、「地球の歩き方」のパレルモのページを読んでいたみたいです。
【22:30】パパ就寝。
全ては明日の朝、私の足の状態での判断になります。
運命の朝に続きます。
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コメント一覧
こんにちは
いつも楽しく拝見させていただいております(^^)
パパさんの英語が苦手ながら何とかして伝えようとするパワープレー最高ですね!!
イッテQの出川さんも英語のおつかいみたいなコーナーやってらっしゃいますが
要は伝えようとする気持ちが強ければ
言葉なんてそこまで必要ないんですよね(^o^)
ママさんを大切に思っての行動に愛を感じました〜(*^^*)
コメントありがとうございます(^^)/
いやぁ、記事を書くにあたってあの時の様子をパパと長女に詳しく聞いて、私も改めて笑ってしまいました(^^)/
うちのパパ、基本シャイなんですが、海外だと何でもできてしまうというか気持ちが大きくなるというか、何とかしないといけないと思うからなのか、なかなかに突破力があると思います。
ちなみに、愛はそれほどなくて、ただ「空港での移動ができなくなったら(=帰国できなくなったら)ヤバイ!!」と必死だったんだと思います(^^)/