夜のクアットロ・カンティとプレトーリア広場(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯41)
【これまでの旅程】
0日目:金曜日の午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。車中泊。
1日目:成田空港からモスクワ経由でローマ着。深夜12時過ぎにホテルにチェックイン。
2日目:ホテルでほぼ徹夜した後、ローマ観光。テルミニ駅でスリに遭う。
3日目:午前2時45分全員起床。午前中はバチカン観光。午後、特急列車でナポリへ。
4日目:ナポリ観光。夜行フェリーでシチリア島・パレルモへ。
5日目(今日):午前3時起床。朝から子どもたちが騒いで寝られません。船は定刻通り午前6時30分にパレルモ港に到着しましたが、豪雨で下船できず、しばし立ち往生。雨具を装備して豪雨を徒歩で強行突破、ホテルにチェックインしました。
午前9時に老舗カフェ「スピンナート」で朝食とジェラートを食べ、路線バスで世界遺産:モンレアーレ大聖堂へ。素晴らしいモザイク画を見学し、再びバスでパレルモの街に戻り、愉快なレストランで食事。午後、世界遺産:パラティーナ礼拝堂を見学しました。
夕方、世界遺産:カテドラーレへ。出発時、私が足をくじいて動けなくなってしまいました。
【18:00】鐘も鳴りやんだし、次の目的地、プレトーリア広場へ向かいます。
プレトーリア広場まではここから600m。徒歩で向かいます。
やや距離があるので、長女はベビーカーに、次女は抱っこ紐の中に入れました。
さて、出発! と思って歩き出した矢先・・・。
足をくじいてしまいました。
パパは最初、「足をひねったんだろう」くらいに思ったみたいですが、全く動けない私を見て、すぐに深刻な事態だと認識してくれました。
5分経過して、さっきまでの激痛は和らいできましたが、まだジンジン痛い。とても左足を地面につけそうにありません。
とにかく、まずはここから2㎞の位置にあるホテルに帰らなくてはなりません。
そして、今日はもう無理としても、イタリア旅行はあと丸2日間。日本への帰国まではあと4日あります。
明日はアグリジェント(シチリア島南部。パレルモから列車で片道2時間)で遺跡観光の予定。
明後日はチェファルー(シチリア島中央部。パレルモから列車で1時間)で街散歩の予定です。
明日以降、また歩けるようになるか。これでイタリア旅行はもう強制終了なのか。
そんなことより、空港まで無事行けるのか。子ども2人とスーツケース2つ+αの大荷物で、私が歩けない状態で、空港内での移動はパパ1人で大丈夫なのか。
帰りの飛行機は乗り換え2回です。ローマでの飛行機乗り換え、モスクワでの飛行機乗り換えは・・・。来た時のモスクワ空港では、気温マイナス28度、タラップは階段のみでした。
日本に、無事戻れるのか・・・。
いろんなことが、一瞬で頭をよぎりました。
【2017.1 子連れイタリア旅行:5日目その9】
イタリアのおばさん
私たちの旅行って、どうしていつもこうなるの・・・。
今回は、私がやらかしてしまうなんて・・・。
気温5度の中、座って足の痛みに耐えていると、イタリア人のおばさんがニコニコしながら近づいてきました。
おばさん:〇×△△〇〇 〇×△△〇〇 ~~!(心眼で訳:おや、かわいいね~~!)
足が痛くて、とても笑顔を返す余裕はありませんでした。
パパが笑顔でフォロー。
さっきカテドラーレの鐘の音で大泣きした次女は、泣き疲れて抱っこ紐の中で寝てしまいました。
再出発・・・できるか
【18:15】15分経過。
痛みも初めにくらべれば随分マシになってきました。
ひょっとして、立てるかも・・・。
パパに掴まりながらくじいた左足を地面につけてみます。
イタタタタ・・・。
痛くて動かないけれど、左足は下につくだけなら、なんとかゆっくり歩けそう・・・。
3歩、5歩、10歩・・・。
いける。
ゆっくりなら、動けそう。
パパ:大丈夫、痛くない?
私:痛いけれど・・・、ゆっくりなら動けそう。
パパ:次女、俺が抱っこしようか?
私:いや・・・、抱っこ紐の中でぐっすり寝てるし、いい。転ばないで行けると思う。
パパ:この辺にはタクシーもいない(全く車も通っていない)し、休みながらゆっくり進もう。プレトーリア広場まで行けば、近くにホテルの方向へ向かうバス停があるから。
痛い左足を引きずりながら、ゆっくり、ゆっくり歩きます。
もし、もう一度同じ所をひねってしまったら、今度こそ立ち上がれなくなるでしょう。
足をひねらないように・・。慎重に・・。
ここで無理をして歩いてしまって、明日に向けて、回復していけるか。
それとも、この歩行がダメ押しとなり、明日以降全く動けなくなるのか。
どちらの可能性もある中で、賭けでした。
くれぐれも無理をしない、転ばないように・・・。
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩く
【18:25】ゆっくり歩くこと10分。途中にある、カール5世の銅像に到着。
小休憩。
ふぅー。300mくらい歩いたかしら。力の入るのは右足だけですが、どうにかなるもんだな・・・。
再びゆっくりと歩き始めます。
途中、お店のディスプレイなどを眺めながら、何とか、有名な交差点「クアットロ・カンティ」にたどり着きました。
クアットロ・カンティ
【18:35】 「クアットロ・カンティ」 に来ました。目指す「プレトーリア広場」はすぐそこに見える位置です。
この交差点、四つの角がそれぞれナナメになっていて4つの噴水が据えられている、美しい場所。噴水の後ろには、多くの彫刻を携えた歴史ある建物が控え、素晴らしい風景になっています。
夜はこの交差点もやわらかくライトアップされ、素敵・・・。
「噴水」とは言いますが、派手に水が吹き上げるようなものでなく、チョロチョロと水の流れる音がするというレベルでした。
景観は二重丸です!
プレトーリア広場
【18:40】 クアットロ・カンティのほど近く。プレトーリア広場に到着。
私、がんばった・・・。
カテドラーレから600m歩いた・・・。
ゆっくり歩行にも慣れてきましたが、やっぱり足が痛い。これ以上歩いてはさらに悪化させそうだし、この辺でやめておいた方がどう考えても無難です。
記念撮影だけした後は、ベンチに座ってプレトーリアの噴水を眺めながら休憩します。
それにしてもすごい彫刻です。裸の彫刻多数。
数といい、美しさといい。思っていたよりすごかったです。
パパと長女は噴水のすぐ近くまで行って、彫刻を見学してきました。また、夜も遅いですがせっかく来たので、パパが1人で隣の教会もサッと見て行くことに。
教会だと思ってパパが入った所は・・・
帰国後にわかったことでしたが、パパが1人で入ったのは教会ではなく「プレトーリア宮(市役所の庁舎の一部)」でした。
日本の市役所とは違った全然感じで、内部には彫刻が飾られていて、美術館みたいだったそうです(入ってもいい場所。見学無料)。
101番の路線バスでホテルへ
【19:00】外は寒いし、私の足の具合も確認しなくてはならないし、早々にホテルを目指します。
私達の泊まっているホテルは「ローマ通り」沿いにあります。そして、ホテルの目の前はバス停。
ローマ通りは一方通行なんですが、方向的に、ホテルに帰るには都合のいい方向。
つまり、ここからローマ通りに出て、たくさん走っているメインの101番のバスを捕まえれば、ホテルの目の前に着くという寸法です。
ゆっくり歩いて5分。ローマ通りに出ると、すぐにバス停を発見。101番と書いてあります。これに間違いありません。
そして、待つこと5分。パレルモ駅の方向から、101番のバスが首尾よく来着。バス停の名前はわかりませんが、ホテルの目の前なので、そこで降りれば大丈夫。
朝食を食べにカフェに行く時にローマ通りを歩いてもいますので、「もうすぐホテルだ」ということもわかります(バスを降りる前にちゃんとボタンを押すことも大丈夫)。
通りに「香港」と書いた派手な看板があったから、間違えようもない・・・。
【19:15】かくして、101番の路線バスに揺られること5分。それはそれは順調に、ホテルの目の前のバス停にバスを停めて、そこで降りることができたのでした(^^)/。
けれど、安心してばかりもいられません。すぐに部屋に行き、捻挫した私の足の状態を確認しないと。
そして、明日のため、最善を尽くさないと。
そして、夕食は・・・。
パパがホテルのフロントで寸劇を行う次回に続きます。
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