英語で「ベビーカー」は通じません&海外の空港でベビーカーを受け取る方法~一筋縄ではいかないことも~(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯6)
<※2020年12月20日、加筆増強しました>
【18:30(日本時間深夜1:30)】ストックホルムのアーランダ空港に降り立ち、ベビーカーの出てくるのを待っていましたが、とうとう出てこないまま荷物のゲートは閉じ、ベルトコンベアも停止。
まだ持ち主が取りに来ない荷物が10個くらい、レーンの脇に並べられました。
え・・・、まさか、ロストバゲージ・・・。
私たちは、明日のフェリーでフィンランドに渡るので、次にストックホルムに戻って来るのは7日後。もし明日夕方の便で経由地の北京から送ってもらえたとしても、もう手遅れなのです。
1週間後の日本帰国のタイミングで、ベビーカーを取り戻せる可能性はあります。
ただ、ベビーカーを1週間空港で預かっていてもらわなくてはならないし、それを英語で伝えなくてはいけません。
【2016.7 子連れ北欧旅行:1日目その3】
見よう見まねで「SAS」のカウンターへ
さて・・・、どうしようか。
係員の人に話しかけてみます。
パパ:私たちの荷物がなくなったんですが・・・。
男性係員:あちらのカウンターで手続きしてください(と言ったと思う。雰囲気からして)。
男性は、荷物受け取り所の近くにある「SAS」と書いてあるカウンターを指さしました。「TRAVEL SERVICE」とも書いてあります。
ロストバゲージの受付はあそこだな・・・。
行ってみると、カウンターの上に端末が置いてあるだけ。人間は近くにいません。
そういうことか・・・。
これで、勝手に登録していけ、ということみたいです。
もう、ベビーカーはあきらめたくなっていましたが(どうせ帰国日に手に入るかどうかだし)、とりあえず入力にチャレンジしてみます。
遺失物登録にチャレンジ
私たちが宿泊するホテルのバウチャーを出しながら・・・。
氏名、住所、宿泊ホテル名、宿泊ホテルの所在地を入力。電話番号は、通じるかどうかわからないけれどパパの携帯電話の番号を打ち込みました。
それから、搭乗した便名、現在時刻。
無くした物、なくした状況・・・。
それから・・・先は・・・・
意味不明!!
ダメだこりゃ(私たちには)!!
やっぱり、事前情報何も無しに、私たちにこんな処理ができるわけない!
人に聞くことの大切さ
端末の扱いができなかったので、人に聞くしかありません。
ちょっと離れた所にSASの係官らしき人がいますので、呼んで聞いてみます。
パパ:すみませ~~ん!!
SAS係官:どうしました?
パパ:私たち、ベビーカーをなくしてしまったんです。
SAS係官:ベビーカー??? 何ですかそれ?(変なのが来たな・・・)
パパ:ベビーのためのカーです。ベビー、カー。
SAS係官:ベビーカー(車の赤ちゃん)? カー for ベビー(赤ちゃん送迎車)? ホテルの送迎車が来ないのですか?
パパ:これこれ!(ベビーカーを押す真似をする)
SAS係官:ハハン・・・(ベビーカーという先進国日本特有のスペシャルグッズをようやく理解したらしい)
パパ:私たちは日本から来ました! いや、北京からきました!(一体どっちなんじゃい)
SAS係官:便名を教えてください。
パパ:CA911便です。ベビーカーが出てこないんです。
SAS係官:ちょっとお待ちください・・・。
SASの係官は、端末を操作し始めました(お客用の端末でなく、職員用の端末)。
ベビーカーが今どこにあるか、調べてくれているみたいです。
(どうか、北京で見つかっていてくれ・・・・)
SAS係官:ウン! ちょっとお待ちください。
何やら分かった様子で、係官は奥の部屋に消えて行きました。
まさかのベビーカー登場
奥に消えた係官。カウンター脇の部屋のドアが開き、そのドアから出て来ました。
私たちのベビーカーを持って!!!
え???
なんでその部屋に隠してあるの???
ベビーカーはSASのカウンターで言わないともらえないとか??
そんなこと聞いてないし~~~(羽田空港の人も、アーランダ空港のそんな取り扱いまで知ってるわけない)!
SAS係官:これ、あなた方のですか?
パパ:(死ぬほど首を縦に振って)そうですそうですそうです、これです! ありがとうございます!!
空港に着いてから1時間以上。ようやく荷物が全部そろいました(^^;。
これでも、イミグレーションで100人以上ごぼう抜きしていますので、あれがなければあと1時間はかかっていました・・・。
この時は首をひねっていましたが、その後ベビーカーと一緒に海外旅行を重ねるにあたり、分かってきたことがありますのでここで紹介します。
後日考1:ベビーカーのことは、英語では「ストローラー」と言う
実は「ベビーカー」は和製英語で、英語では「ストローラー(Stroller)」って言うんですよね。
今回の北欧旅行で、レストランなどで「ベビーカーはそこに置いてください」というようなことを言われるとき、ストローラー、ストローラーとみんな言うのでわかりました(^^;
「プッシュチェアー(pushchair)」とも言いますし、チェコでは「バギー」って言われました。いずれも、シチュエーションと雰囲気で理解(^^;
空港係官は、パパの身振り手振りで理解はしてくれましたが・・・。ベビーカーが和製英語だってことは、全く想定外でした。
後日考2:ベビーカーの受け取り場所は空港によりさまざま
機内に預け入れたベビーカー、出てくる場所は空港によって、また航空会社によってさまざまなのです(主には空港の事情かと思います)。
私たちも、「この空港はどこだ」みたいな感じで、ノウハウを蓄積していきました。
パターン1:大型荷物として別の受け取り場所に置かれる
これが最も多いパターンです。
くるくる回るベルトコンベアとは全然別の場所で、たいてい、スキーやスノボ、楽器などの他の人の大型荷物と一緒に、無造作に置かれています。
荷物受け取り所で案内板をキョロキョロ探すと、「Big buggage →」みたいに案内が出ていますので、そちらに取りに行きます。
Bigは「Large」と書かれることもあり、Buggageは「Luggage」と書かれることもありますが、同じ意味です。
パターン2:スーツケースと一緒にベルトコンベアで回ってくる
普通に回ってくる空港もあります。
パターン3:降機時に、飛行機のすぐ外に置いてある(多分、飛行機から出たとたんにキャビンアテンダントさんが声をかけてくれる)。
日系の気の利いた航空会社だと、「降機してすぐにベビーカー使われますか?」などとチェックイン時に聞いてくれる場合があります。
そうしたい、というと、恐らく他の荷物とは別にして保管しておいてくれ、飛行機を降りた時にすぐ外で渡してもらえます。
恐怖のパターン:別室で保管され、係員に相談しないと出てこない。
今回のパターンですが、恐らくアーランダ空港の基本的な取り扱いはパターン1。
一定時間経っても私たちが取りに行かなかった(大型荷物の所に取りに行かず、ベルトコンベアの所でずっと待っていた)ため、別室で保管していたのではないしょうか。
ただ、その「一定時間」が問題。
アーランダ空港の場合、イミグレーションで非常に時間がかかるため、出てすぐに荷物受け取りの場所に行っても、ベビーカーはすでに移動されている=別室で保管され、係員に相談しないと出てこない可能性があるということです。
私たちはこれまでこの「恐怖のパターン」に当たったのは、ストックホルムのアーランダ空港だけですが・・・。他の空港でもないとは言い切れないと思います。
おまけ:ベビーカーを預けるときは、プチプチで厳重にくるむべし
ベビーカーを預ける時は、相当乱雑な扱いを受ける可能性があることを想定してください。
うちのベビーカー、イタリア旅行の時に、重い荷物に挟まれたのか何をしたのか、ゆがんで出て来ました。
壊されたくなければ包装は厳重に。私は、海外旅行用に、壊されても盗まれてもいい安いベビーカーを買っておくことをオススメします。
海外旅行では盗難のリスクも高いと思いますので・・・。
スウェーデンクローネの両替
【18:45】続いての関門、ATMでのスウェーデンクローネの調達です。
実は私たち、海外でATMを操作するのはこれが初めて。これまではずっと、空港の銀行などで両替していました。
でも、ATMのほうが手数料やレート的に有利なことが多いので、初挑戦。
ATMの操作方法を書いたものを印刷して、持ってきていました(^^;
そのとおり操作すると・・・、みごと、スウェーデンクローネが機械から出て来ました!
スウェーデンでは3日間観光します。現金は1万円分もあれば十分かなということで、切りよく1,000クローネをゲットしました。
後日、手数料込みで12,179円の請求。1クローネあたり実質12.18円でした。
日本のクレジットカード、海外のATMでは使えないことが結構あります
私たちがこの時使用したのは、VISAエネオスカード。
これは見事、スウェーデンで通用しました!
実は、外国のATMで日本のクレジットカードがATMからはじかれる(使えない)ことが結構な割合で発生します(感覚的には1割~2割程度の確率)。
私はこれまで、インドネシアとチェコとイタリアではじかれた経験あり。
海外で焦らないために、クレジットカードは必ず複数用意してくださいね。
インドネシアのバンドンで所持金2,000円なのにクレジットカードが複数の銀行ATMにはじかれて焦った時の記事はこちら↓
子連れに超お勧め「サン・アンクルン・ウジョ(Saung Angklung Udjo)」の公演と、バンドンのショッピングモールでのランチ(2018.8 子連れインドネシア旅 ♯37)
チェコのプラハ国際空港で楽天VISAカードがはじかれて、おまけにシャトルバスで大けがしそうになった時の記事はこちら↓
プラハ国際空港のATMとシャトルバスでもお覚悟を(2019.9 子連れチェコ・ドイツ旅 #6)
北欧デザイン
荷物を全てゲットし、スウェーデンのお金をゲットし、ようやく一息つきました。
改めて空港を見回すと、羽田や北京に比べて小規模な空港。どことなくのんびりしている雰囲気です。
空港のトイレに行きますが、何だかおしゃれなデザイン。
こんなのは序の口。これから至る所で、北欧のおしゃれデザインに触れることになります(^^)/。
これからさらにひと戦(いくさ)
いくつかのボス戦(そのくらい気合いと根性を必要としたできごと)を乗り越え、ほっとしたのもつかの間。
これから私たちは、この見知らぬストックホルムで、スーツケース2つ+大きな簡易バッグ1つ+4歳児の乗るベビーカー+1歳児を抱っこしながら、バッタハムン港という郊外の港まで移動しなくてはなりません。
現在、日本時間の深夜2時。
ちなみに、私たちが熱の出た次女を連れて家を出たのは、日本時間で言うと2日前の夜8時20分です。
日本時間の午前5時にホテルに着く次回に続きます。
※夏の北欧へ!子連れ北欧旅行記を第1話から読んでみる方はこちら(全て無料)
【その他の子連れ海外旅行記など↓】
※世界遺産満載!子連れチェコ・ドイツ旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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