台南:十鼓文化村で圧巻の太鼓ショーと太鼓体験。日本統治時代の工場遺産で遊ぶ(0歳&4歳:子連れ台湾周遊旅 ♯35)
【これまでの旅程】
1日目:朝4時に家を出発、成田から台北へ。夕食とマッサージ。
2日目:台北郊外観光。野柳地質公園、淡水。
3日目:台北郊外観光。十分大瀑布、十分で天壇上げ、平渓、九份。
4日目:台北郊外の烏來温泉観光。龍山寺、台北駅。
5日目:特急列車で台中へ。台中観光。特急列車で嘉義へ。
6日目:嘉義観光。森林之歌、阿里山森林鉄路車庫園区、檜意森活村、KANO記念館、関子嶺温泉。
7日目(今日):朝6時起床、7時出発。ホテル近くの食堂で朝食。快速列車で台南駅に到着。駅に荷物を預け、列車で十鼓文化村へ向かいますが、保安駅で台湾人女性に日本語で話しかけられ・・・。
【9:50】保安駅で日本語で話しかけてきた女性:Cさんと一緒に、Cさんが呼んだ車に乗り込んだ私たち。
車で5分、十鼓文化村へ向かうということですが、果たして本当に行ってくれるのか、それとも違う所に連れていかれるのか・・・。
この車の行き先が、Cさんたちが「いい人」か「詐欺師」かを見極めるリトマス試験紙です。
【2015.11台湾周遊旅:7日目その3】
Cさんは「いい人」でした
【9:55】走ること5分。無事、十鼓文化村に到着。Cさんは、笑顔で文化村の受付の職員と話しだします。
受付の職員も、「あれっ、Cさん、どうしてここに??」みたいな表情。
Cさん、本当にここの職員だったのね~~~(^^; 良かった~~~。99%詐欺師かと(^^;
受付の人の反応を見て、Cさんが本当にここの職員であることを確認できましたので、これからは心置きなくCさんのご厚意に甘えちゃいます!
ここまで送迎してくれたのもここの社員の人だったようです。
Cさんは、お昼からマイカーで台南の街を案内します、それまでここを見て、ここでお昼を食べてください、とのこと。Cさんは、この十鼓文化村だけでなく、やはり、台南の街を車で案内してくれるつもりなんですね。
けれども、Cさんの気が変わるかもしれないし、急な仕事が入るかもしれないし、過度な期待はせず話半分に。午後は付き合ってもらえたらラッキー、くらいの認識です。
入場料は、大人399元(1,500円)、台南市民300元、5歳以下無料。
うちの子どもは0歳と4歳なので、2人とも無料でした(^^)/
大人の入場料1,500円は少し高いような気もしますが、これは太鼓ショー(30分程度)1回の入場も含まれています。太鼓の公演を見に行ったことのある方はわかると思いますが、わずか1,500円で本格的な太鼓演奏が聴けるというのは超お得。
園内はみどころたくさん、優に半日、好きなら1日ゆっくりできる施設で、この入場料はかなりお得だと思います。
園内に入ると、Cさんは私たちにサッと概略を説明した後、「1時間くらい仕事しなくてはいけない」と言って去って行きました。1時間後にまた来ます、とのこと。
サッと園内を見て回ります。まずは太鼓のショーを見に行こうか。
小さい子どもでも楽しい園内
日本統治時代の大規模な製糖工場を、太鼓の文化村としてリノベーションしたこの施設。古い施設を生かすだけでなく、子どもが楽しめる仕掛けや芸術的な創作物であふれています。
台湾って、駅もそうですが、「遊び心」をとても大事にするお国柄なんですよね~。
太鼓ショーをやる劇場棟には、太鼓を作る場所も。
太鼓、ここで作っているんですね~~~。
圧巻の太鼓ショー
ショーの時間になったので、会場へ。手持ちの入場券で、1回だけ入れます。
ショーは確か1回あたり30分程度、1日2~4回公演だったように記憶しています(※あいまいな記憶です)。
この回のお客さんは40人程度。私たち親子の他は、台湾人か中国人の団体客のようでした。
ショーが始まると、照明が落とされ、真っ暗闇の中でドドドドド・・・・という太鼓の音。
私たちは最前列に座っていました。
奏者6人構成の小規模なコンサートですが、間近で見る・聞く大迫力の生演奏に、もう大興奮!!
学校やお祭り会場の太鼓演奏と違い、照明が曲とともにデザインされていて、まさに「太鼓ショー」。打ち手はさすがプロで、目に見えない手さばきに大迫力の打音。このショーを毎日やっていて、1人わずか1,500円で楽しめるとは・・・。これはすごいことだと思いました。
また、30分程度という短さが、子連れにもピッタリ! 4歳の長女はワクワク、0歳児も泣くことなくショーを楽しめました。
Cさんの太鼓レッスン
【11:45】太鼓ショーが終わり、ウロウロしていると、急ぎの仕事を終えたCさんが私たちを見つけて合流。園内を案内してくれました。
まずは簡単な太鼓レッスン。ここでは1日数回、太鼓レッスンが行われていますが、普段は台湾語のみ。私たちは特別にCさんによる日本語レッスンです。
15分くらい、ドンドンやってたでしょうかね~~~。
太鼓にも楽譜があって、簡単に教えてもらうのですが、理解できず(^^;
パパが顔を真っ赤にして早打ちをがんばったのを覚えています(^^)/。
戦前の製糖工場をリノベーションして創られた世界
園内は広く、いろいろな建物があり、小路や鉄道があり、ちょっとした街みたい。
全ての構造物は、日本統治時代に作られ、2003年まで約100年間、砂糖を生産していた実際の工場のもの。それらに手を加え、ある建物は展示場にある建物はレストランや喫茶店に、そしてある建物は芸術作品へと生まれ変わらせたもの。
何かに似せて作ったテーマパークと違い、どれも本物感が半端ないんですよ。
ほんの15年前まで、約100年続く製糖工場として稼働していたと思うと、つい見入ってしまうんですよね~~~。工場写真好きな人にはたまらないと思います。
Cさんの日本語はカタコトですので詳しい説明は聞けませんが、Cさんと一緒にゆっくりまわります。
工場構造物が芸術の一部に
園内の所々に、古い構造物を利用した芸術作品が点在しています。近年、日本でも屋外作品を集めた芸術祭があちこちで開かれていますよね。私たちは絵画や彫刻への造詣は皆無ですが、こういった見て・感じて・触って楽しむ「芸術」は大好きです。
Cさんからのプレゼント
【12:10】簡単な日本語で、Cさんと話しながら園内を見て回り、おみやげ屋さんに来ました。
ファイルやペンなど、太鼓のグッズが並びます。
中に、ゴンドラのようなものがあり、椅子があります。Cさんは「乗って乗って」と。
ん? これ、動くのかな?
パパと長女でゴンドラに座ると、Cさんがおみやげ店のスタッフに指示してスイッチオン。
何と、オルゴールの音と共にゴンドラが持ち上がり、小さい観覧車のように空中を回り始めました! 途中、シャボン玉の演出も。まさか動くものだと思わず、ビックリ。
これ、有料の乗り物なんですが、Cさんがごちそうしてくれました。
そんなことしなくていいのに~~(^^;。
でも、長女は大喜びでした(^^)/
お昼は太鼓ランチで決まり!
Cさんはお弁当があるということで、昼食は別々に摂ることになりました。
【12:40】私たちはCさんと別れ、園内のレストランに入ります。
私はオススメメニューの太鼓ランチを、パパはラーメンを注文。値段は記録がありませんが、生ジュース付きのランチ2つで2,000円位だったと思います。
ランチについてきたお魚は、台湾名物の白身魚「ミルクフィッシュ」。
パパの頼んだラーメンは、太麺で塩味で、クセがなくてとってもおいしい!
太鼓の形の火鍋もおかずもおいしくて、これを頼めば間違いありません(^^)/
【13:40】食後、レストランでCさんを待って合流。これからCさんは、予定通り車で台南の街を案内してくれるそうです。団体客が一斉にいなくなり、レストランもおみやげ屋さんも静かになりました。
Cさんが「これおいしいよ」と言って煮卵を買って来てくれたんですが・・・(名物みたい)、お茶と醤油で煮込んである感じでおいしかったのですが、少ししょっぱかった(塩味が濃かった)ように思いました。
Cさんの車は、日産エクストレイル! ピカピカの車です。Cさん、見かけによらず、お金持ちなんじゃ・・・。(失礼! GパンにTシャツ姿だったもので・・・(^^;)
そうなんです、詳細はここでは控えますが、実はCさんのご主人はとっても高収入の方で、Cさんは日本人中流家庭(田舎の平均年収くらいの主人+時給800円のパートの私)の私たちよりもずっとお金持ちの人だったのです!
パパの顔をじっと見ます。
パパ:・・・・・(俺の顔を見るんじゃない! キミは年収で男を判断するような人だったのか? 大切なのは愛だろう? 直江兼続も「愛」の兜じゃないか・・・)。
私:・・・・・(そうよね、私が間違っていたわ、年収よりも、愛だわ・・・【何度も自分に言い聞かせる】)
【13:45】Cさん運転の日産エクストレイルで、台南観光へ出発! 時間は午後7時30分までに台南駅着、内容はCさんお任せコースです。もちろん、日本で観光プランは作って来ましたが、ここは地元民Cさんがどこに連れて行ってくれるかという興味もあり。
昭和天皇が植樹した「国立成功大学」のガジュマルの大木をぜひ見に行きたいとだけリクエストしました。
さ、園内をやさしく案内してくれ、ピカピカの高級車(当社比)に私たちを乗せて連れ出してくれた「いい人(しかもお金持ち)」設定のCさん。
園内散策の途中では、最近東京に行った写真や、最近イギリスに行った写真を見せてくれました。
日本語もカタコトでいけますが、英語はペラペラのようです。
私たちはCさんにすっかり気を許してしまっていました。
Cさんの自宅にお邪魔してみたくさえなっています。
これ、自宅で出されたお茶を飲むと眠くなり、気が付くと身ぐるみはがされて捨てられているパターンにぐっと肉薄していますよね・・・。
とにかく私たちはこの時、警戒心ゼロだったのです。
次回に続きます。
※英語話せない人に絶対オススメ!子連れ台湾周遊旅行記第1話はこちら(全て無料)
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※トラブル連発!子連れインドネシア旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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