バンドン郊外、チマングの湯でインドネシアの子どもたちを蹴散らす(2018.8 子連れインドネシア旅 ♯32)
【これまでの旅程】
1日目:前日の午後8時に家を出発、成田からジャカルタ経由ジョグジャカルタへ。
2日目:ボロブドゥール郊外観光
3日目:世界遺産:ボロブドゥール遺跡観光
4日目:ジョグジャカルタ、世界遺産:プランバナン寺院観光。
5日目:ソロ観光
6日目:ジョグジャカルタから列車でバンドンへ。バンドン観光。
7日目(今日):朝5時起床。朝食後、チャータータクシーが突然の値上げ。キャンセルし、ホテルに手配してもらうも苦戦。午前10時過ぎにようやく出発し、カワプティ観光。近くの人気カフェレストラン「ワルン・コピ・グヌン」で昼食、ワリニ温泉プールに向かいます。
【インドネシア旅:7日目その3】
ワリニ温泉がまさかの・・・。
【15:20】人気カフェレストラン「ワルン・コピ・グヌン」を出て車で10分。目指すワリニ温泉に到着! 大人気の温泉プールということで、子どもたちは待ってましたとやる気十分です。
あれ、どこから入るのでしょうか。
進んでいくと・・・。
あらっ! これってまさか、閉まってる!? 金曜日休園という情報はなかったけど・・・。
運転手さんが様子を見にいってくれましたが、「理由はわからないが休園です」とのこと。ガーン、ショック! 何よりも子どもたちが楽しみにしてたのに~~~。
こうなったら、すぐにサブプランに変更です。
この近くに、チマング温泉という、古くからある温泉プールがあるのです。施設が古くて不人気ですが、お湯は恐らく同じか、チマングの湯のほうがいいお湯らしいです。そちらに行ってみることにします。
もしそちらも休みなら・・・。私たちは、第3のプランも用意していましたのでそれになります。
ちなみにこのいずれも「地球の歩き方 インドネシア 2018~19」には載っていません。
ワリニ温泉を去る前に、ちょっとこの鄙びた景色がいいじゃない、とパチリ。
【15:30】車で5分ほど戻り、チマング温泉に到着。駐車場に係の人がいたので、こちらは営業しているようです。やった~~~!
時間はもう午後3時30分。ここを午後5時に出て、午後7時にバンドン市街に戻る計画ですので、あと1時間半しかありません。
駐車場の傍らに受付があり、まず入場料を払います。1人11,000ルピー×4人(大人子ども同額。週末は13,000ルピー)、駐車場使用料3,500ルピーで、合計47,500ルピー(380円)。
ここはカワプティのような外国人限定ウルトラ月面宙返りスーパースペシャルぼったくり料金の設定はないようです。
さて、まずはぐるっと、どんな所か見渡して把握した私たち。中央に大きな温泉プールがあり、プールサイドには、竹で作られた三角形の小さなコテージが並んでいます。
さて、水着に着替えたいのだけれど、更衣室はどこかしら。係の人に聞いてみます。
もちろんここはバリバリのローカルスポット。通じるのはインドネシア語だけです。身振り手振りだけで、自由自在に会話します(これ、私の特技かもしれません)。
私:着替える所はどこですか(くねくね)?
お兄さん:こちらへどうぞ!
お兄さんへついていくと、個室のお風呂に案内されました。ここは、別途追加料金で利用する個室風呂。それにしてもあまりきれいじゃないなぁ。
私が行きたいのは、個室風呂じゃなくて更衣室です。このお兄さんには、私のボディランゲージが通じなかったのでしょうか・・・。
別の係の人に聞いてみます。今度はおじさんです。おじさんなら、豊富な人生経験で、私のカラダを正しく受け止めてくれるはず(^^♪
私:着替える所はどこですか(くねくねく~ね)?
おじさん:こちらへどうぞ!
おじさんについていくと、さっきと同じ個室風呂に案内されました。
でも、料金を請求する様子はありません。
わたしがかわいいからかしら?
いいえ、これらを総合的に判断して自称アメリカ情報局CIA(=パパ)に分析を依頼した結果・・・、「チマング温泉に更衣室はない」という結論に至りました。「更衣室はないけれど、着替えのためにここ使っていいよ」と、係の人は案内してくれているのです。
ちょっと汚いけど、ここで着替えるしかないか・・・(^^;
くっ! 床が濡れている・・・。ドアを閉めれば真っ暗。ドアを開けたまま着替えようかどうしようか。
更衣室がないのなら仕方ない。覚悟を決め、まずは子どもから着替えさせます。脱いだ服をちょっと置く場所がないので、パパに持ってもらいます。できるだけ濡らさないように・・・。
台湾の烏來(ウーライ)温泉露天風呂で苦労したことを思い出します。あそこと同じだナ。
子どもたちの着替えが終わり、次は私。パパにバスタオルで隠してもらいながら、パパっと着替えを済ませます。
次はパパの番・・・と思ったら、パパは「俺、もう着替えちゃったよ~♪」とのこと。パパは、そこらの物陰でササっと着替えてしまったようです。さすが、インドネシア人と同レベルの臨機応変さを誇るパパ・・・。
源泉をチェ~~ック!
個室風呂のすぐとなりに、源泉をプールに流し込んでいる口があったので、源泉をチェックします。
これは、匂いからして明らかに質のいい硫黄泉です。カワプティも硫黄の匂いがしたので、このあたりは硫黄泉が出るんですね。
パパは果敢に源泉に触ってみます。パパ曰く「たとえ沸騰したお湯でも、ちょっと触るだけならやけどはしないよ」とのこと。皆さん、うちのパパが言っているだけなので、鵜呑みにしないでくださいね。
パパが触ってみると、「アチッ」。
でも、結構長時間触っています。沸騰しているわけでなく、水温は60度~70度くらいじゃないかとのことです。これを少しずつ巨大なプールに流し込んでいます。
コテージの使用は別料金
さて、着替えは終わり、温泉プールに入れるのだけれど、荷物はどこに置こうかな・・・。プールサイドに全財産置いておくしかないかな。ここは地元のインドネシア人ばかりで、観光客の荷物を盗むような悪い人はいなそうだけど・・・。
プールサイドに裸で置いておくのもなんなので、三角形の小型コテージの空いているところを使うことにし、荷物を置きました。
貴重品は奥のほうに置いて・・・などとゴソゴソやっていると、係の人が集金に来ました。20,000ルピー。
あ、そっか、コテージは有料なんですね(^^;。
見てみると、プールサイドに簡単な事務所みたいな所があり、そこでコテージ使用や個室風呂の受け付け、レンタル品の貸し出しなどをしたりしているようでした。気づかなかった(^^;。
おじさんにお金を払い、無事、ベースを確保しました。
温泉プールへ!
いよいよ待ちに待った温泉プールです!
入ってみると、お湯が熱い! 45度くらいだと思います。でも、水深5センチくらいのものすごく浅いエリアがあり、みんなそこで座ったり寝ころんだろして、温泉を楽しんでいます。
浮き輪持ってきたけれど、浮き輪はいらなかったなぁ(^^;
熱めの温泉で、スイッチが入る
しばらく極浅のエリアで遊んでいましたが、普通の深さの温泉プールに移動します。
いや、ここも結構お湯が熱いです。45度くらいあるでしょうか。
こちらのプールでは、地元の方は皆足湯を楽しんでいます。肩まで入る人は誰もいません。
本当に、この広いプールで、誰一人とも全身浴はしていません。
インドネシア人にはお湯が熱くて、全身浴できないのでしょう。
私たちのスイッチが入りました。
私たちは、温泉大国日本から来ています。こんな素晴らしい硫黄泉に、全部入らないなんて、何てもったいない。よし、インドネシアの皆さんに、日本流の温泉の楽しみ方をご覧いただこう!
エイッと気合いを入れて、熱いお湯に体を沈めます。確かに熱いお湯ですが、入れないほどではありません。長野県の野沢温泉なんて、もっと熱いですから・・・。
インドネシア人の皆さんが、みんな私たちに注目しています。「おいっ、あの日本人たち、このお湯に入ってるよ・・・」みたいな。
皆さんの視線を感じ、さらに私たちのやる気スイッチが点灯しました。
パパ・私:子どもたち~~~! 2人ともおいで~~! いい湯だよ!(ここぞとばかり大きな日本語で叫ぶ)
長女と次女は、初めは熱がっていましたが、入れないほど熱いわけでもないので、どちらも熱い熱いと言いながらも入ってきます。
そして、浮き輪を使って温泉を泳ぎ始めました。
こちらのプールは、インドネシア人は皆さん足をつけているだけなので、広~いプールの中は私たちが独占して使っています。
インドネシアの皆さんは「おいおい、あんなに小さな子どもも入ってるよ、すげ~な」みたいな感じで見ています。インドネシアの子どもたちも真似して入って来ないかなと思いましたが、残念ながら気合いの入った子どもはいなかったようです。
実は、広いプールの中は攪拌がされていなくて温度差があり、所々、42度くらいの「ちょうどいい湯加減のところ」もありました。
次女は熱めだったので3分くらいで出てしまいましたが、長女は入り方のコツをつかんだようで、最後のほうは私と2人でこちらの温泉をゆっくり楽しみました(#^.^#)。
危険なプールサイドでパパが足をケガ ~8個目のトラブル発生~
【16:30】深いほうの温泉を楽しんでいた私たちに悲劇が襲いました。
湯船の中を歩いていたパパが、足の裏に何かを踏んで歩いているかのような違和感を感じて見てみると、足の裏の一部が腫れているではありませんか。痛みはまだないそうですが、大量の内出血で腫れています。
聞けば、カメラを持って写真撮影をしながらプールサイドを移動中、コンクリートに石を埋め込んだ場所に足をついた時に強い痛みを覚えたとのこと。埋め込まれた石がかなり突き出ていて、足の中で血管が破れてしまったようです。
そのまま内出血に気づかず温泉に入っていたので、たくさん出血して足の裏でコブみたいになってしまいました。
今は痛みはないですが、今晩から明日にかけて痛くなり始め、まさか日本に帰るまで痛くてケンケン歩きしかできないなんてことは・・・。パパはスーツケース2個を運ばなくてはいけないため、ケンケン歩きでは厳しいのです。
すごく良質な温泉に喜び、一通り写真は撮ってしまって「これからゆっくり温泉に入るぞ」と思っていたパパは意気消沈。足を外に出して入ろうにも、内出血の量が多く、そういうわけにもいきません。
とりあえず、これ以降パパには安静にしてもらいます。
この旅行、これで、ダメージの大きいトラブルだけ数えても8個目です。今回は、つくづく運がありません(^^;。
このあたりで、次女が「私もうあがる~」と言い出しました。まだ時間がありますので、次女はパパに任せて、私と長女はもう少し温泉プールを楽しみます。
着替えはコテージで
【17:00】さて、私たちもそろそろ上がります。
着替えをするため、個室風呂の前に行ってみますが、今の時間はどこも使っているようです。係の人に聞いてみます。
私:着替えをしたいのですが(くねくね)。
係のお兄ちゃん:ん~~~(個室風呂は満員だナ)、トイレ、オッケ~~(^^)/!!
(きったなくて床びしょびしょのトイレを見て)
私:・・・(「トイレ、オッケ~~(^^)/!!」・・・じゃねーよ( *´艸`))。
そうですよね、そうなりますよね(^^; しょうがない、私はかなり抵抗あるけど、あの竹のコテージで着替えるか・・・。
長女を着替えさせた後、パパにバスタオルを持ってもらって間口部分を目隠ししてもらってお着替え。床が濡れて服の置き場所に困る個室風呂で着替えるよりも、着替えやすかったです。
パパが足をケガしてしまったのは残念でしたが、とてもいいお湯で、温泉好きにはたまらないスポットだと思います。
パパも、このチマング温泉はぜひリベンジしたい、と言っております(多分、インドネシア人の見守る中で、あの熱い湯船に10分位入ってどや顔で出て来たいに違いありません)。
【17:20】バンドンへ向けて出発です。2時間の行程。途中から夜の運転になりますが、運転手さん、よろしくお願いします(^^)/
夕食を食べに、バンドンのメイン通り「ブラガ通り」にある有名レストラン「ブラガ・プルマイ」に向かいます。
インドネシアのイチゴ、日本とは少し違うぞ
【17:30】車の中で、子どもたちはぐっすりかと思いきや、元気元気。カワプティで買ったイチゴを食べます。
このイチゴ、日本のイチゴと違う所がいくつかありましたので紹介します。
1.パックの2段目にはB級品が並べられている
・・・日本でこれをやったらそのイチゴは2度と消費者は買わないと思いますが、これ見よがしに、一番上の段のイチゴは形の良い日本のイチゴみたいないちご、2段目以降は日本では売り物にならないような形や色の悪いイチゴが敷き詰められていました。
2.あまり甘くない
・・・日本のイチゴに比べてスッキリしています。日本のイチゴがいかに品種改良されたおいしいイチゴかということなのでしょう。これはこれでおいしいです(^^)/
3.少し硬い
・・・これも、日本のイチゴが柔らかすぎるということなのかもしれません。適度な歯ごたえがあり、これはこれで新食感(^^)/
帰りの風景
帰路の車窓から見た、途中の街の風景です。バンドンは大都会ですが、こういう田舎の街も、いずれは訪問してみたいですね。
【19:00】帰りは行きより早く着き、午後7時に「ブラガ・プルマイ」に到着しました。
運転手さんとは、ここで分かれます。80万ルピーお支払い。チップはないけれど、もともと高額な料金設定だったので許してね(^^;。 この運転手さん、「本当にここで降ろして終わりでいいの?」みたいに聞いてきてくれて、やさしい、いい運転手さんでした。ノーチップでも、笑顔でバイバイできました。
さて、バンドンの人気レストランとは、どのくらいのレベルなのでしょう。私たちは、ここで、日本では絶対に食べられないくらいマズイある物に出会います。
次回に続きます。
※トラブル連発!子連れインドネシア旅行記の第1話はこちら(全て無料)
【その他の子連れ海外旅行記など↓】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません