ヘルシンキで道に迷って英会話で撃沈~からの、28,000円海外スマホ料金地獄(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯33)

国会議事堂(だと思った図書館)から、キアズマ国立近代美術館へ向かいます。突き当りを左折すればいいはずなのですが・・・。

【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ。

2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ。

3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光

4日目(今日):午前4時に起きてお支度と朝食。朝7時30分、ホテルを出発。トゥルクから特急列車でヘルシンキへ。ホテルに荷物を預け、公園で遊び、ベンチでお昼ご飯&日光浴、テンペリアウキオ教会とまわってきました。

【14:00】岩山をくり抜いて造られた教会「テンペリアウキオ教会」を徒歩で出発。

これから私たちが歩くのは、「スウェーデン労働者学校」→「フィンランド国会議事堂」→「キアズマ国立近代美術館」。それぞれ徒歩5分~10分位で行けそうですが、どうなることやら。

【14:05】「スウェーデン労働者学校」到着。ですが、工事閉館中でした・・・(^^;

気を取り直して、るるぶの地図を片手に、次の目的地「フィンランド国会議事堂」へ向かいます。

【2016.7 子連れ北欧旅行:4日目その7】

フィンランド国会議事堂を探して

【14:10】キョロキョロしながらチンタラ歩くこと5分。

地図からすると、どうもここが国会議事堂のようなのですが・・・。

内部の見学とかできるかなと思って来てみましたが、ドアは閉まっていました(特に下調べもしていなかったので、ダメ元で来てみた感じです)。

本当にこれが国会議事堂なのかな・・・(看板を見ても、何て書いてあるか、フィンランド語がまるで読めない私たち)。

※帰国後、調べてみたら、これは図書館の建物で、国会議事堂はこの裏に建っていました。図書館の建物の陰で国会議事堂が見えず、地図で見て、ここが国会議事堂かと。せめて、行くところの外観写真くらいは事前にチェックしておくべきでした。

次に目指す「キアズマ国立近代美術館」は、地図を見ると、国会議事堂から徒歩5分くらいの位置に見えます。

見えます、が・・・。

こっちのほうかな、と方向を定め、歩いて行きます。

国会議事堂だと思った、図書館の建物。鍵がかかっていました。
気を取り直して、キアズマ国立近代美術館へ向かいます。

現在位置を失った(と勘違いした)

国立近代美術館は、この交差点から大きな通りに出て、左折して200m歩き、右折して100m、というのが地図の読み取り。

とりあえず、見えた「大きな通り」まで出てきたのですが、そこに現れたのは、複雑な道路の交わり。

5本の道が、カーブしていたり。

ん? ここを「左折」って、どっちへ行けばいいんだ!?

ひょっとして、「現在地」が違ってる!?

大きな美術館なので、見回せば遠くに建物が見えてもいいのですが、美術館らしきものは見当たりません。そもそも「るるぶ」には、美術館の建物の写真は載っていなくて、事前にチェックもしていなかったので、美術館がどういう建物だかもわかりません。

しまった、せめて、美術館の建物の外観くらい、グーグルマップとかで見ておけば良かった~(^^;

それにしても、う~~~ん、道路が複雑すぎて、どっちに行けばいいのか本当にわからないし、道路の形から方角を推測しようとしますが、そもそもこんな複雑な道路、るるぶの地図には載っていません。

そして私たちのすぐ横に現れた、立派な博物館か美術館の建物。これは、「るるぶ」にも載っているんじゃないか(帰国後に調べてみると「ヘルシンキ自然史博物館」。みごとにるるぶのマップではパス(建物すら不掲載)されていました)。

こんなに立派な博物館か美術館があるのに、るるぶの地図には何も書かれていない。

ひょっとして、地図に書いてないのではなく、私たちが現在地を勘違いしている??

どんどん自信がなくなります。

そういや、さっきの「国会議事堂」、あれどう見ても「国会議事堂」って感じじゃなかったよね(注:国会議事堂の横の図書館でした)。

ひょっとして、私たち、その前から迷ってた!?

一気に不安になり、現在地も方角もまるで見失ったという結論に達しました(※実際には正しく把握していたんですが、自然史博物館の立派な建物が地図に書いてなかったり、この複雑な道路が「るるぶ」では太線1本で書かれていたため、混乱してしまいました)。

目印になる建物などもありません。

そんな時、道の向こうのビルで、何やら美術展示らしきものをしているのが見えました。

とりあえずそのビルに入ってみることにしました。

大きな道路に出た所にあった立派な博物館「ヘルシンキ自然史博物館」。「るるぶ」の地図には全く載っておらず、「立派な博物館が地図に載っていないわけはない。自分たちの現在位置が間違っているんだ」と私たちに思わせる原因の1つになりました。

偶然見つけた商業ビルへ

【14:30】よくわからないビルに入ります。お店も入っていて、商業ビルのようです。

1階の入口脇のフロアで、映像を使った美術展示をしていて、ご自由にお入りください、という感じ。

これも一期一会。せっかくだから見て行こうか。

中は、がらんとした部屋に映像作品が大きく映し出されていて、不思議な映像が流れている、近代美術作品・・・なのかな。

10分ほど観賞しましたが、意味不明の映像に何だか気味が悪くなってきて、外に出て来ました。

とある商業ビルの展示室で芸術?観賞。何だろうこれ・・・。映像作品のようです。
いろいろ映像が不規則に変化していきます。気味が悪くなってきて外へ。
こんな商業ビルでした。映像作品はこのすぐ左の部屋に展示されていました。

女の子に英語で話しかけるもあしらわれる

【14:45】さて、「キアズマ国立近代美術館」、るるぶに大きく載っているような観光スポットなのに、てんでわからなくなってしまいました。もはや、自分たちの現在地もわかりません。

こんな時は・・・、得意の英語で、人に聞いてみよう!

トゥルクで、スーパーマーケットがあるかどうか若い女の子に聞いて教えてもらっていたので、あの経験で自信がついています(英語で道を聞いたのはあれが人生初でした)。

フフフ・・・。また、私たちの英語を炸裂させるか!

「近代美術館」という単語は難しいので、るるぶの写真を指さして「キアズマ・・・」とだけ言ってみることにします。

英文を考えます。

「Where is キアズマ?」でいけるんじゃないでしょうか。その後に、「Do you know?」をつけたくらいにして。

フフフ・・・。どう考えてもこれで完璧。

2回ほど練習し、パパが20代前半くらいのかわいい女の子に狙いを定めて突進

パパ:エクスキューズ・ミー!

かわいい女の子:I can’t speak English,バ~イ!(メチャクチャ流暢な英語であしらわれる)

パパが話しかけるやいなや、忙しくて相手にしてられないといった感じで、英語でペラペラっと話して立ち止まることもなく行ってしまいました・・・。

パパ:(ガ~~ン!)

パパはショックで、もう他の人に聞く戦闘力も失ってしまったようでした・・・(^^;。

頼るのは・・・あれしかない!

【14:55】私たち2人だけだったら、例えばトラムの路線沿いに歩いてみて、駅で現在地を特定し、そこから近代美術館を目指して歩き出す・・・としていたと思いますが、私も次女を30分以上抱っこしていて疲れていました。やや暑いですし。

回り道は避けたい。

英語で人に聞くのもおっくうだ。

こうなったら、禁断のスマホ利用行くか!

私たちはWifi持っていないので、海外でスマホをつないでしまうと、少しの使用だけでも高額な料金を取られてしまいます。

1回つないだだけで1日分の料金を取られ、3,000円くらいからだったような・・・(この辺は携帯電話会社によってかなり幅があると思いますし、いきなり海外で使えないものもあると思います)。

でもここは、スマホ使っちゃおう!

一瞬だけなら、いっても3,000円まではかからないさ!

グーグルマップで、日本語で「キアズマ国立近代美術館」と入力すると・・・。

素敵っ! 徒歩5分と出ました!

グーグルマップの指示する方向へ歩きます。

安心と引き換えに、私たちは着実に地獄へと落ちていました。

スマホ利用料金後日談

この時のスマホ利用料について、帰国後、気になっていました。

あれ、いくらかかったんだろう・・・。5,000円まではいっていないと思うけど・・・。

1か月後。スマホ料金の引き落とし金額を見てびっくり。

えっ・・・。

北欧旅行に行った7月だけ、一桁違う・・・(auです)。倍以上に跳ね上がっていました。

【私のスマホ代】
・5月使用分 8,569円
・6月使用分 8,656円
・7月使用分 21,128円 ・・北欧旅行に行った時<いつもの倍以上になってる>

驚いてパパのスマホ料金も確認してみると、何とパパも7月だけ倍以上に跳ね上がっていました(パパはdocomo)

【パパのスマホ代】
・5月使用分 12,615円
・6月使用分 12,598円
・7月使用分 28,364円 ・・北欧旅行に行った時<いつもの倍以上になってる>

パパは、(この旅行6日目の)エストニアで1度、電話をした(でも、つながらなかった)だけなのに!

2人合計でざっくり言って28,000円の追加支払い!!

28,000円!!

28,000円あれば、ホテルを全泊グレードアップすることもできました!

これは、どういうことなのか。

恐らく、時間を見るためにスマホの電源を普通に入れていた(日本にいる時のようにモバイルネットワークをonにしたままにしていた)ため、特にメール等何もしなくても、バックグラウンドで毎日のようにインターネットに自動接続していたのでしょう!

スマホ所持しているだけで28,000円が溶けました。

恐るべし、ヨーロッパ・・・(^^;。

神様の声:こんなこともわからずにヨーロッパへ行っていたお前たちこそ恐ろしい。

ってゆーか、海外接続する時とか、「海外接続しますがよろしいですか?」とか聞いてきてもらえるものだと思い込んでいました。高額な料金を取るわけですから。

契約には入っているのでしょうが、その時に何の了解もないまま勝手に海外でインターネットに接続し、高額な料金を請求する。私は電話会社のこのやり方は、詐欺とは言わないまでも、果てしなく不適切だと今でも思っています。

この教訓を経て、この半年後に行ったイタリア旅行からは、スマホは日本出発時の機内からず~っと「機内モード」にすることにしました。

「機内モード」にしていても、wifiはonにでき、空港やホテルなどwifi環境のある所ならインターネットにつながることも、イタリアで実験しました。

私たちの旅行中の海外スマホ恐怖症(今では当時よりも多少理解しているのでもうこんなことはないのだけれど、これ以来ずっとスマホ使わないで旅行している)は、この体験から出発しています。

皆さん、うっかりいつものようにスマホを持って海外に行ってしまうと、使ってなくてもとんでもないことになる場合があるので、事前に自分のスマホの海外接続がどうなっているか確認するなど、くれぐれもご注意くださいね。

パパの落胆

帰国して1か月後にここまで2人で確認して、パパが言いました。

あれっ、北欧の半年前に行った、台湾旅行の時はどうだったんだろう

私は家計簿をつけているので、すぐに確認できます(ウチでは、光熱水費・電話代の支払いは私が管理しています)。

台湾旅行の時のスマホ代を確認すると、

【私のスマホ代】
・9月使用分 12,177円
・10月使用分 9,221円
・11月使用分 8,569円 ・・台湾旅行に行った月

【パパのスマホ代】
・9月使用分 14,616円
・10月使用分 14,890円
・11月使用分 29,985円 ・・台湾旅行に行った月<いつもの倍になってる>

これをパソコン画面で見たパパが、静かにセリフを始めました

パパ:俺のスマホ代、台湾旅行の時に倍になってるじゃないか・・・。どうしてこの時、「パパのスマホ代が倍になってる」と教えてくれなかったんだ・・・。この時教えてくれてれば、北欧旅行のスマホ海外使用料発生は防げただろうに・・・。

私:え・・・(特に変に思いませんでした。パパ、たくさん使ったのかな、くらいに思っていたのかもしれません。それにしても今から考えると、ゲームで無制限課金する子どもじゃあるまいし、3万円は異常だと思いますが・・・)

パパ:せっかく家計簿をつけているのに、これじゃ意味ないじゃないか・・・。家計簿ってのは、つけることが目的じゃないんだ。それで気付くことが目的だろう・・・。

私:え?? 私のせい?? スマホ代なんて、自分でも確認できるじゃない!

パパ:そりゃ、確認しなかった俺にももちろん責任あるんだけど、支払いはママに任せてて、請求書なんか見たこともないしさ・・・(この当時は毎月ハガキで通知が来ていた)。家計を任せてるんだから、頼むよ・・・。

私:あ、そういえば、台湾の時は、子どもにスマホのゲームやらせたのが原因かも!

パパ:あれはママのスマホでやってたんだから関係ないよね。ママのスマホはモバイルデータ通信offになっていたのさ(恐らく、ホテルの無料wifiにつながっていた)。倍になっているのは、俺のスマホ代なんだから。

私:そうね・・・(しゅん)。

私、ダメなんですよね・・・"(-“"-)"。

ようやく、キアズマ国立近代美術館に到着!

【15:05】28,000円に向けてスマホ海外使用料で着々とお金をドブに捨てながら、グーグルマップの画面を見て歩くこと5分。キアズマ国立近代美術館に到着しました。

これが近代美術館なのね~! 近代的な、大きな建物でした。

この広い道路を渡った先が、国立近代美術館です。
近代美術館前の道路。バリバリの石畳です。

【15:10】すごくきれいな館内。入場料大人1人12ユーロ×2人分(子ども無料)を払って中へ。ベビーカーでそのまま入れました。

さすがは「近代美術館」。建築も素敵です(^^)/
子どもたち、まだ起きないのかしら・・・。2人とも、もう2時間近く寝ています。

これが美術館!? 楽し過ぎる次回に続きます。

※夏の北欧へ!子連れ北欧旅行記を第1話から読んでみる方はこちら(全て無料)

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