【2023.8】アテネで私たちがひっかかった、タクシー詐欺の手口(小2&小6:子連れギリシャ旅 ♯4)

サンセットで有名なリカヴィトスの丘のケーブルカー駅に来たら、長蛇の列!これではサンセットの瞬間を逃してしまう!と思って、呼び込みをしていたタクシーに乗ったら…。

子連れクロアチア+5か国周遊旅行記の途中ですが、2~3週間ほどお休みし、8月に行ったギリシャ旅行の記事を数話掲載していきます。

今回は、番外編第4弾として、私たちが実際にひっかかったアテネの悪質タクシーについて紹介します。

【2023.8 子連れギリシャ旅:番外編その4】

私たちは外国では「カモ」

外国でタクシー。

いかにも騙してきそうですよね。

私たちも、わかってるんですそんなことは。

でも、引っかかってしまった。

「引っかかってしまった」という表現が適切なのか、悩みます。

まだ料金を払っていない時点で、騙されたとわかっても、悪質タクシーだとわかっても、もう走り出してしまっては後の祭り。ギリシャ語が話せればすぐ警察に電話もできるのでしょうが、ギリシャ語どころか私たちは英語すら話せません。

悪質タクシー運転手のほうも、きっと、いつも騙してるんじゃなくて、そういう「カモ」が引っかかった時にだけ、騙すんだと思います。

ギリシャ語話せる人が乗った時には普通に走るんだと思います。

でも、カモが乗ってきた時は、ぼったくりの大チャンス!

私たちが、その「カモ」というわけです。

悔しいですが、認めざるを得ません。

アテネで2回タクシーに乗り、2回とも騙されました

私たちは2023年8月のギリシャ旅行で4回タクシーに乗りました。

うち2回はアテネ。

あと2回は、サントリーニ島とカランバカ(メテオラ)。

アテネで乗った2回とも騙されました。

どういう場面だったのか、恥をさらして紹介します。

その1:深夜、アテネ空港からアテネ市街のホテルに向かうタクシーで騙された

私たちは、ロードス島から、夜11時着の飛行機でアテネに降り立ちました。

空港から市街地まではメトロが走っているんですが、夜11時過ぎが最終列車。夜11時に着く飛行機では、荷物の受け取りなんかもあり、メトロには間に合わないのです。

メトロが終わった後は、タクシーしかありません。

でも、アテネのタクシーは評判が悪い。私たちもこんな展開にならないよう、アテネに夜10時に着く飛行機を予約していたのです。

そうすれば、多少手続きに手間取っても、夜11時発の最終メトロには間に合う。

ところが、ギリシャへの出発の1か月前、突然の運行スケジュール変更があり、何とアテネ到着が夜の11時に!

これじゃ、絶対にメトロ乗れないじゃん(=タクシーしかないじゃん)!!

でもまぁ、飛行機の都合なら致し方ない・・・。

というわけで、私たちはタクシーを使うしかなくなったわけです。

ですが、アテネ国際空港からアテネ市街地までは定額料金が決められており、昼間38ユーロ、夜12時以降は夜間料金で54ユーロ。

メトロが終わってからのタクシー乗り場は長蛇の列。

12時前にタクシーに乗り込めたはずが、ギリシャ人による順番抜かしなどにあって、私たちが何とかタクシーに乗り込んだのは深夜12時1分。

1分差で、深夜料金になりました。

それは仕方がないのですが、走り出して1分、運転手さんがこんなことを言い始めました。

運転手:あなたの行くホテルは「アテネ市街地」の範囲外だから、メーター走行になります。

パパ:えっ、アティキは、中心市街地のはずですが・・(東京で言えば、新橋くらいの所)。

運転手:いや、ギリギリ範囲外になります。メーター走行になります。

そう言って、メーターのボタンを数回連打したのです。

タクシーは高速道路に入っていました。

パパはこう思ったそうです。

パパ:(アティキは中心市街地の中にある。メーターもボタンを連打していたし、このタクシーが悪質タクシーだということは分かった。今もメーター早く回るように不正に操作したんだろう。高額請求なら降りた後で大騒ぎしてやるし、絶対に高速道路で遠回りはさせない!)

パパは、スマホの音量を最大にしてGoogle mapを日本語で起動。ホテルにナビをセット。運転手に道順を指示します。

道を違えたら絶対に金払わないぞという迫力で・・・。

悪質運転手もパパの迫力にビビったのか、遠回りはせずに支払い完了。

結果、夜間料金の定額54ユーロ(8,600円)のはずが、62ユーロ(9,900円)の請求。

くそっ。まぁ、10ユーロ以内の損失なら許容範囲内だ・・・。

そうして62ユーロを払ったのでした。

パパがGoogleMapを起動して大声で案内していなければ、いいように高速道路をぐるぐるされ、3万円くらい請求されていたのは火を見るより明らかです。

深夜12時半、アテネのアパートメントに到着しました。無事着いて良かった~。

高額紙幣を低額紙幣にすり換えられた

もう1回のタクシー被害は、ギリシャ観光の最終日、アテネのサンセットで有名なリカヴィトスの丘に向かうケーブルカー駅でのこと。

ケーブルカーの駅に着きましたが、夕陽目当ての観光客で長蛇の列。

日の入りまでは、あと20分しかありません。

そこで、客の呼び込みをしていたタクシーに乗って、丘の頂上に向かうことにしました。

片道5分の道のりで、料金15ユーロ(2,300円)。

少し高めですが、観光地だし、仕方がないか・・・。

何より、もう日が沈みそうなんだ!

ただ、パパはこの時、現金は50ユーロ札2枚と5ユーロ札1枚しか持っていませんでした。

50ユーロ札は、さっき、ATMで100ユーロキャッシングしてきたものです。

よく話す、高齢男性の運転手さんでした。

英語で、治安が悪いから気を付けろ、特にブルガリアやルーマニアから出稼ぎに来ている連中は質が悪い、などなど。。。

私たちは英語話せないので、おじさんの話を理解するのがやっと。

黙って頂上まで行ってくれればそれでいいのに・・・。

頂上が近づき、パパが、支払いをどうしようかとオレンジ色の50ユーロ札を取り出しました。

<う~ん、タクシーだし、おつりあるかな・・・(不安)>

すると運転手さんが、運転しながら、「それこっちに寄こせ、早く!」

と、急かしてきたのです。

パパは、「あれ、到着前に清算するのかな」くらいに思い、持っていた50ユーロ札を運転手さんに渡しました

おつりあるのかな・・・。

すると、運転手さんはこう言いました。

運転手さん:あと5ユーロだよ。

パパ:えっ・・・。(今、50ユーロ札渡さなかったっけ?)

運転手さん:ほら・・・(手に持っている10ユーロ札を見せる)

パパ:あれっ、渡したの10ユーロ札だったっけ・・・。はい・・・。(5ユーロ札を運転手にさらに渡す)

運転手さん:OK・・・。

かくして、パパ、まんまと55ユーロを運転手さんに渡してしまったのです!

ただ、到着前にパパもおかしいと気付きました。

だって、財布に入ってたのは、現金が5ユーロしかなくてピンチだからと、今日ATMでキャッシングしてきたばかりの50ユーロ札2枚と、昨日の残りの5ユーロ札1枚だけだったんですもの。

パパ:俺が渡したのは、確かに50ユーロ札だった!

パパ:だって、あと5ユーロしかないからと、今日わざわざATMで50ユーロ札2枚ゲットしたんだった!

運転手さんに、さっき渡したのはやはり50ユーロ札だったと言いますが、当然、取りつくシマもなく・・。

パパ:さっき私が渡したの、50ユーロ札でした。

運転手:(怒って)何だって!

パパ:さっき私が渡したお金、見せてください。

運転手:ここに入ってるよ!

運転手さん、現金の入ったカバンをあけて見せてくれましたが、そこには大量のコインと、さっきの見せ金の10ユーロ札、パパが最後に渡した5ユーロ札しか入っていませんでした。

きっと、最初に渡した50ユーロ札はポケットかどこかに入れてしまったのでしょう。

かくして、タクシー代15ユーロの所、55ユーロも騙し取られてしまったのです。

40ユーロ(6,300円)騙し取られて見た景色。リカヴィトスの丘から見た風景です。
帰り道は、損失を少しでも取り戻すため、ケーブルカーもタクシーも使わず、みんなで徒歩で山を下りました。

私たちはまんまと嫌な思いをしましたが。。。

これからアテネに行く方のお役に立てれば幸いです。

次回、ギリシャ旅行のプランニングに続きます。

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