【2023.5】アテネ国際空港で右へ左への大混乱(小2&小6:子連れクロアチア+5か国周遊旅 ♯9)
【これまでの旅程】
1日目:昨晩、マイカーで東北地方の自宅を出発(車中泊)、朝5時前、成田空港着。スクート航空便で6時間半、午後2時過ぎにシンガポール着。
JEWELでタイ料理店に入りますが、注文で失敗した上、子どもたちに大不評でした。
午後6時過ぎ、ようやくMRTでガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ。お目当てのスカイウォークがメンテナンスのためお休みで、園内の芝生広場に寝転んだり、アイスを食べたりして楽しみました。
夜、2大ナイトショーをはしごし、MRTで空港に戻ってシンガポールを出国。夜の12時過ぎ、搭乗口のベンチで就寝しました。
2日目:朝4時半起床。5時半の飛行機で、11時間半のフライトを経てシンガポールからアテネへ。乗り換え時間に余裕がない中、ベビーカーがベルトコンベアから出て来ないトラブルを乗り越え、次に乗るベオグラード行きの飛行機の離陸2時間40分前にギリシャに入国しました。
【13:40】アテネ空港の、出国フロアに移動してきました。
私たちが次に乗るセルビア航空:ベオグラード行きの離陸時間まで、あと2時間40分。
国際線なので、離陸まで3時間を切っているし、もうチェックインは始まっていることでしょう。セルビアはシュンゲン協定非加盟国なので、普通に出国手続きも必要です。
電光掲示板で、チェックインカウンターを確認します。
あれっ、メインの一番大きな電光掲示板を見ていますが、なぜか、2時間先の飛行機の予定までしか表示されていません。
よく見ると、セルビア航空の「JU」のフライトは、1つも表示されていませんでした。
パパ:いやな予感がするな・・・。
私たちは、インフォーメーションに向かいました。
【2023.5 子連れクロアチア・モンテネグロ・スロベニア・イタリア・ギリシャ・シンガポール旅行:2日目その2】
空港のインフォーメーションへ
【13:45】困った時は聞いてみるのが一番。
英語で聞くの、緊張するんですけどね・・・(^^;。ここはパパにがんばってもらいます。
2~3人並び、すぐにパパの番になりました。
パパ:(航空券のバウチャーを見せながら)私たち、セルビア航空のこの飛行機を予約してあるんですが、セルビア航空のチェックインカウンターはどこですか?
係官:セルビア航空ですね・・・。それだと、2と3と4になります。
パパ:2、3、4ですね! わかりました!
この辺のチェックインカウンターの番号は「90」とか。アテネ国際空港、とにかくチェックインカウンターがたくさんあるのです。2番って、本当にあるのかな・・・(50番からスタート、とか)。
「2、3、4」とは、2番~4番という意味なのでしょう。空港の案内を目印に、番号の若い方に行ってみます。
2番カウンターには誰もいなかった
空港の端まで来て、ありました、2番、3番、4番カウンター。
でも、どこにも「Air serbia」の表示はありません。係員も誰もいないし、チェックインを待ちで並ぶ乗客もいません。
えっ、離陸まであと2時間半しかないのに、誰もいない(乗客さえいない)って、ありえる?
じゃ、「234」か!
たくさんチェックインカウンターあるけど、234ってあるのかな?
とにかく行ってみるしかない!
【13:50】234番のカウンターを探して歩きましたが、カウンターは全部で144番までしかありませんでした。
途中のカウンターも見ながら行きましたが、エーゲ航空やライアンエアー、ボロテア航空などのカウンターはたくさんあるのに、セルビア航空のカウンターは1つもなし。
国際線の離陸まであと2時間半。
どこにもチェックインカウンターがない。
こんなことってある・・・?
ひとつの可能性
ここでパパが、1つの可能性を思いつきました。
パパ:ひょっとして、ここ、セルビア航空の言う「アテネ空港」じゃないのでは・・・。
大都市に空港が2つあることは珍しいことではありません。バンコクのスワンナブームとドンムアンとか、東京の羽田と成田とか(正確には東京と千葉ですが、国際的にはどちらも「東京」と認知されています)。
そもそも空港が違うのなら、国際線の離陸2時間半前なのにカウンターに誰もいない(それに航空会社の表示もない)とか、ありえる!!
ってゆーか、それしかあり得ない!
改めてセルビア航空の航空券バウチャーを確認します。
空港名は「アテネ Eleftherios Vebizelos空港 ATH」と書いてありました。
何だこの長い名前は。
やはり、アテネ空港とは違う空港なのかもしれない。
一方、ここまで乗ってきたスクート航空のほうは「ATH アテネ」とだけ書いてありました。
記号が同じなら、同じ空港を指すと思うんですが・・・。
いや、ここは海外、何があるかわからないぞ・・・。あらゆる可能性を考慮に入れるべきだ・・・。
そう言えば、到着時、窓から探しましたがセルビア航空の機体は1機も見つけられませんでした。
セルビア航空が使っていない空港なら、それも合点がいきます。
もし「アテネ ATH Eleftherios Vebizelos空港」が離れた所にある別の空港なら、急いでタクシーでそちらに向かわなくてはなりません。今ならまだ離陸2時間半前。所要1時間と仮定して、今からでもギリギリ間に合う可能性は十分あるでしょう!
一刻を争う状況。パパはもうインフォーメーションカウンターに並ぶなんてしません。その辺の航空会社の人を誰でもいいから捕まえて質問します。
パパ:すみません!(セルビア航空のバウチャーに書いてある空港名のスペルを見せながら)ここは、「Eleftherios Vebizelos空港」ですか?
どこかの航空会社の社員:ふ~む、そうです、ここは「Eleftherios Vebizelos空港」です。
パパ:(そうだったか・・・。良かった・・・)ありがとうございます・・・。
あれれ・・、空港を間違えているわけではなさそうです。
再度、インフォーメーションカウンターへ
パパ:空港はここで良さそうだ。それなら、もう離陸まで2時間半を切っているのに、チェックインカウンターに航空会社名の表示もないのはおかしい。欠航や遅延をしているのかもしれない。
パパ:電光掲示板で出ない以上、もう一度インフォーメーションに聞きに行くしかない。さっきは俺が1人で行ったから悪かった。今度はママと2人で行こう。
私:わかった!
かくして、私たちは再びインフォーメーションカウンターへ。
確認の意味で、さっきとは別の人に応対してもらいたいな・・・。
また2~3人並んだ後に対応してもらうと、これ幸い、さっきとは別の人が対応してくれました。
パパ:ここは、「Eleftherios Vebizelos空港」という空港ですか?
係員:そうですよ。
(一応、ここから確認する私たち(^^;)
パパ:(ホッ・・・)この、セルビア航空のチェックインカウンターはどこですか?
係員:2番~4番です。
私:(パパの聞き間違いではなさそうね・・・。でも、さっきはそのカウンターには誰もいなかった・・・)
パパ:チェックインは何時からですか?
係員:午後2時20分からです。
パパ:わかりました。ありがとうございました。
チェックイン開始は、2時間前の午後2時20分なんですね。
今から20分後ということか・・・。
とりあえずほっとしました。
信じて、もう一度2番カウンターに行ってみようと思います。
どうして運行予定が出ていなかったのか
【14:00】再び2番カウンターへ。
すると、カウンターにはセルビア航空の表示が出ていて、4~5人、チェックイン待ちの乗客の列ができているではありませんか!
これこれ、これよ待っていたのは!!
良かった~~、この空港の、このカウンターで正しかったようです。
チェックイン開始は、「14:20」と表示されていました。
良かった・・・・これまでの疲れがドッと出ました。
パパ:良かった・・・。チェックイン開始までまだ時間もあるし、インフォーメーションの近くにあったアイス屋さんに行こうか!
子どもたち:うん!!!
この30分で、大きな空港内を、大きなスーツケース2個とベビーカーを引きずって小走りであっちへウロウロ、こっちへウロウロ・・・。もしかして空港を間違っているのではないかという焦り。
もう、ほとほと疲れました・・・(^^;。
セルビア航空では席の予約もしていないし、本当は早めに並んでのチェックインが正解なんですが、もうなんか吹っ切れちゃいました。
国際線なのに2時間前にチェックイン開始なんて。それでも間に合うということなのでしょう。
そして、電光掲示板にどうしてフライトスケジュールが出ていなかったのか。
後で気が付いたんですが、他の小さい電光掲示板には、2時間以降後の便の情報も、画面が切り替わる形で表示されていました!
それによると、やはりチェックインは午後2時20分から。離陸2時間前なのですね。
どうして中央の一番大きな電光掲示板が一切画面が切り替わらないのか・・・。中央の大きいやつは「間近のフライト予定」という位置付けなのでしょうか。
この段階になって、ようやく中央の電光掲示板にも午後4時20分発の飛行機の情報が全便掲示され、セルビア航空の名前も出てきました。
もう少し早く中央の電光掲示板でも表示されれば、セルビア航空を探してこんなに焦ることはなかったんですが・・・(^^;
ジェラートを食べてひと休み
【14:05】離陸まであと2時間15分しかないというのにチェックインカウンターに並ぶこともせず、アイス屋さんへ!
私は、フローズンヨーグルト。長女と次女は、それぞれ特別なチェコレートのジェラートを注文。ロイヤル何とか、だったかな。
1つ5ユーロ(750円)、フローズンヨーグルトは3.5ユーロ(530円)。しめて13.5ユーロでした。
とってもおいしかったです(^^)/
大事件発生
【14:20】アイスを食べ終わり、再びカウンター2番へ。
私たちが着くと、20人ほどの乗客が並んでいて、ちょうどチェックインが始まった所でした。
これなら4人が並んで座れるかもしれない。
私たちの順番も、じきに来るでしょう。
パスポートを用意して、航空券のバウチャーを用意して・・・。
航空券のバウチャー一式はパパが持っています。
パパ、何やらいつまでも自分のリュックをまさぐっています。
大丈夫、ゆっくり確認すれば、きっとあります。
そして、衝撃的な一言を発しました。
パパ:あれっ、あれっ。
私:どうしたの?
パパ:航空券のバウチャーがない・・・。今回の旅行の全てのバウチャーを綴った、重要ファイルがない!
私:ええっ!
パパ:インフォーメーションだ!
そう言うと、パパは100m向こうのインフォーメーションへ向かって空港内を全力疾走!
まるで、泥棒が警官から逃げているみたい!
それくらい迫力がありました。
私と子どもたちはスーツケースを押して、後を追います。
パパがなくしたと言っているファイル。
それは、今回の旅行で使う3社の航空券、宿泊する全てのホテル、購入した全ての長距離バスチケット、海外旅行保険証券など、全てのバウチャーを印刷して綴った、最重要ファイル。
ここではパスポートの次に大切と言ってもいいくらいの重要ファイルなのでした。
それが、不明!?
冗談でしょ。ついさっきまで、空港名を確認するために見ていたのに。
前代未聞のできごとでした。
しかも、チェックイン締め切りまであと1時間です。
【14:25】パパが全速力で戻って来ました。
パパ:どこにも無かった・・・(顔面蒼白)。
私:ええっ!?
パパ:インフォーメーションにも、うちらがアイスを食べていた椅子にも、念のため空港のあっちの端まで行ってみたけど、どこにも落ちてなかった・・・。
だって、誰かが拾ってもあんなお金にならなそうなファイル、置き引きとかありえないでしょ・・・。
でも、インフォーメーションになかった(届いてもいなかった)のがショックでした。
ということは、見つけた人が面白半分に持って行った可能性もあります。
いったん保持して、後で警察に届けるつもりだとか・・・。
今、私たちはアテネにいます。
飛行機って、バウチャーがなくても乗せてもらえるのかな??
今の時代、スマホアプリでいけそうですが、これから乗るセルビア航空はアプリなし(2023年5月現在)、それに、忘れないでください、こんな時に限って、なぜか昨日からホームページもつながらないのです。
つまり、web画面で予約番号を表示させることができないのです。
航空会社によっては、パスポートだけでもいける気もしますが・・。
最悪、航空券買い直し?
航空券って、すぐ買えるの? 1時間55分後の離陸の航空券のチケットって、買えるのかな?
いろいろキャンセルもしなきゃだよね!?
1秒で10個くらいのことは思いつきますが、どうするのがベストなのか考えないと!
ベオグラード行きの飛行機の離陸時刻は、1時間55分後に迫っています。とりあえずまたチェックインカウンターに並び、パスポートと名前だけで飛行機には乗せてもらえるか聞いてみようか・・・。。
とにかく、もう時間がありません!
決めないと!
次回に続きます。
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