エストニア:タリンの有名レストラン「ペッパーサック」で、安堵のディナー(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯62)
【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ
2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ
3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光
4日目:トゥルクから特急列車でヘルシンキへ。午後はヘルシンキ市内観光
5日目:ヘルシンキ市内観光。世界遺産:スオメンリナ要塞島など。
6日目(今日):深夜2時、次女が39.2度の発熱。朝4時に起きて、朝イチのフェリーでヘルシンキからエストニア:タリンへ。
午前10時頃ホテルに着いた時点での次女の熱は39.8度。ロビーで2時間休憩後、パパと長女だけでサッとタリン観光してホテルに戻ってランチ。次女の熱は40.4度まで上がり、救急車を呼んで車内で解熱剤投入、そのまま病院へ。
病院では血液検査2回と尿検査。午後8時40分にようやく処方箋をもらい、間一髪閉店間際の薬局で薬をゲット。トロリーバスに乗って、ホテル近くの旧市街まで戻って来ました。
【21:40】タリン旧市街まで戻って来ました。ここからホテルまで、徒歩で500mほどです。
私たちは、今日の夕ご飯で行くはずだったレストラン「ペッパーサック」へ行くことにしました!
私はもう無我夢中で、お昼ご飯も食べていませんでした。
【2016.7 子連れ北欧旅行:6日目その10】
1つだけでも今日の予定をこなしたかった
このブログを読む方は皆こう思うでしょう・・・。
「高熱出した1歳児を連れて、よくレストランへ行けるな」(神様の声)と。
当然の感覚ですよね。私も日本でならもちろん家で養生しています。
ただ、今はヨーロッパに来ています。
ホテルに帰っても食べるものはなく、もう夜の10時、日本のようにコンビニもありません(夜開いている商店はありません)。私たちが食事をするには、レストランしかないんですよね・・・。
また、次女の様子が明らかに落ち着いてきました。
熱を測ると37.8度。まだまだ熱はあるのですが、救急車で投入した座薬解熱剤が良く効いています。病院からそうでしたが、次女に笑顔が戻って来ていました。
レストランは、今日行こうと事前に調べておいた(と言っても、人気レストランとしてるるぶに掲載されていただけですが(^^;)「ペッパーサック」。旧市街のほぼど真ん中にあります。
何でも、15世紀に建てられた建物での午後8時から毎日行われる中世の剣を使った剣劇ショーが観光客に大人気とか。
ショーの時間を狙って行く予定だったのですが、もう午後10時。名物の剣劇ショーは見られません。
でも私は、この「ペッパーサック」に行きたかった。
営業時間は夜の12時まで。まだ開いています。
今日は、午前中にフィンランドからエストニアに渡ってきたこと以外、観光は全部断念していました(パパと長女が少し旧市街地を散策しましたが)。
次女が40度以上も熱を出したのだから当然なのですが、はるばるエストニアまで来て、全部断念していたのです。
明日も、引き続きタリン観光を断念し、夕方のストックホルム行きフェリーの時間まで、ホテルで療養していなくてはならないかもしれません。
お昼ご飯はホテルのレストランで摂って・・・。
次女の体調が予断を許さない中、私は、1つだけでもいいから、エストニアの旅行計画で予定していた行動をしたかった。
エストニアに、「私たちが来たぞ」という爪痕を残しておきたかった。
私たちがペッパーサックを目指した理由はそこにありました。
思う存分ごちそうを注文
【21:50】旧市街(世界遺産)を歩くこと10分、レストラン「ペッパーサック」に到着!
今日も1日、いろいろありました・・・。
いや、いろいろあり過ぎたでしょ・・・(^^;。
パパにとっても私にとっても、処理能力のキャパをはるかに越えていました。
知らない国(しかも旧ソ連)で救急車、乗りますか普通?
知らない国の病院で1歳児のおしっこ採りますか普通?
知らない国で閉店8分前に薬局に滑り込んで薬をゲットできますか普通?
ひょっとしたら、普通じゃないのかと・・・。
もう、疲れました。
疲れすぎた時って、何だか楽しくなりません?
この時の私たちは、これに近い心理状態でした。
今も大ピンチ継続中には変わりないのですが、次女の熱を測って40.4度だった時は生きた心地がしませんでしたので、乗り越えた感があります。
しかも、病院へ行き必要な検査をしてもらい、薬をゲットするという目的を完遂することができた。
疲れたけれども、ミッションは達成。
史上最大の作戦だった・・・。私たちはよくやったよ・・・。
もう、おいしいもの食べよ!!!
パパは大好きな生ビールを注文。まずはお店お勧めの「ハウスビール!」
オルヘレ(oLU HELE)生ビール500ml:5.9ユーロ(700円)
※ここは旧市街のど真ん中。観光地価格です。
エストニアの生ビールはおいしいのかな~(神様の声「お前、どこの国の生ビールもおいしいって言って飲んでるだろ!!」)。
パパ:すごい。しっかり味がある。コクがある。おいしい!! 日本のビールとは違うね。地ビールの味だ。
私:へ~~っ(お酒飲まないのでわからない)。
私は温かいカフェラテ(3.2ユーロ/400円)を頼んでまずはお互いに一服。英語メニューの解読には時間がかかるので、まず飲み物だけ頼んで乾杯。メニューはゆっくり見ます。
子どもたちは2人ともぐっすり。さっきまで起きていた次女も寝ました。長女はベビーカーで、次女は私の腕の中で寝ています。
ここは夫婦だけで楽しみます(^^)/
静かな祝宴
【22:00】料理を注文。
お店のウエイトレスさんたちは、みんな中世の服を着ています。お店の建物とあいまって、雰囲気満点!
ニシンのタルタルソース(るるぶに載ってたメニュー):5ユーロ(600円。るるぶには3.76ユーロと書いてあったが値上がりか)
ペッパーサックおすすめ肉料理(スパイシーなビーフのグリル。名称不明):20ユーロ(2,400円)
ビーフスープ:6.6ユーロ(800円)
を注文。たくさんのパンが無料で運ばれてきました。
ニシンのタルタルは、ニシンが結構塩辛くて、ビールのおつまみに最高!
お肉料理もスープもボリューム満点で、私たちはこれだけで満腹。
パパとは、今日あったことを思い返して話していました。
パパは2杯目の生ビールを注文。
「ハーブビール」に挑戦!
uRDIoLU(ウルディオル?? 読み方全くわからず)生ビール500ml:6.9ユーロ(840円)
私:どう? ハーブビールは。見た目はさっきのと一緒だね。
パパ:味は全然違う・・・・一言で言うと、微妙だね(^^; 普通のビールを、ハーブで味と香り付けをしたんだね。メチャクチャハーブの味がする。多分飲み慣れないからだろうけど、日本人には微妙だな・・・。
あちゃ~、イマイチだったのね(^^;
パパ:香りもすごい。ちょっと匂いかいでごらん。
この時の食事、楽しかった・・・。
子どもができて4年間、こんな時間にレストランで夫婦で食事なんて記憶になく(しかも、憧れのヨーロッパで!)、思いがけず素敵なひとときになりました。
料理も、この6日間の北欧旅行で、一番おいしかったです。
ビーフのスープも、ビーフグリル(肉が大きいビーフシチューみたいな感じだった)も、最高でした!
【23:05】お店を出ます。
お会計は、注文したものに20%の税金が加算されて、合計金額47.6ユーロ(5,700円)。
レシートに「SERVICE IS NOT INCLUDED!」と書いてあったので、その他にチップ5ユーロをテーブルに置いてきました。
本日一番の功労者
【23:20】夜のタリン旧市街を歩くこと15分。ホテルに帰って来ました。
救急車に運ばれてホテルを出たのが夕方5時30分だったので、5時間後の帰還。
このホテルのロビーにも、次女を抱っこして7時間くらいいたなぁ(^^;
フロントのスタッフは交替し、救急車を呼んでくれた女性スタッフではなくなっていました。
今日一番の功労者は・・・間違いなく、長女です!
【長女の貢献】
・構ってあげられなかったことも多かったですが、決してグズらず。私たちが相談中は静かに1人遊び。
・病院では、場を明るくするためか? ギャグを連発!!
・特に、採尿を1時間以上がんばったときは、靴下持って踊りだし、次女を退屈させなかった!
長女の将来の夢は「保育士さん」。
周りを気遣って振舞える長女は、きっといい保育士さんになれるよ・・・。そう思いました。
部屋に入って次女の熱を測ると、37.6度まで下がっていました。
この分なら、明日はタリン観光に行けそうです!(とこの時は思った。)
パパはビール2杯で酔っ払い、部屋に着くとすぐソファ(ソファベッド)にごろん。10秒で寝てしまいました。
薬の瓶の蓋が開かない!
【23:25】薬局でもらった薬を次女に与えなきゃ。
薬の瓶を開けようとしますが・・・。
この瓶の蓋、開け方がまるでわからない!!
えっ!? こんな蓋、見たことない・・・。
誤飲防止のためなのか密閉のためなのか特殊な構造の蓋で、5分間いじってみても、本当に開け方がわかりません。
私:パパ! 薬の瓶の蓋が開かない! 開けられる?
パパ:ううん・・・(目を開けて、瓶を取った)
パパ:ううん・・・(瓶の蓋をカチャカチャし、無理矢理開けようとしてみるけれどビクともしない)
パパ:・・・・・(静かになったと思ったら、薬の瓶を持ったまま、また寝た)
ダメだこりゃ!!
※この時のことを、翌朝パパに聞いてみましたが、全く覚えていないということでした。
ここは、また、エストニアの人の力を借りよう!
私は瓶を持って1階のフロントに行きます。
私:すみません、この薬の瓶、開けられますか??
フロントの女性:どうかな・・・。あ、こうやって・・・。開きました!
私:ありがとうございます!
見たら開け方がわかりました! ここでは説明できませんが、独特! 薬局で水と調合してもらっているので、開かないはずはないんですが・・・(^^;。開いて良かった~~(^^)/。
【23:30】次女にスポイトで薬を与えます。
処方してもらったのは、「ジンナット」という薬。ホテルに無料wifiがあるのでスマホで調べてみたら、広範囲の細菌に効く抗生物質で、細菌性感染症の治療に使う薬だとのこと。
水で溶かしてあるので、赤ちゃんにも飲ませやすいし、錠剤に比べ吸収(=効き)もいいでしょう。
やはり、(多分ヘルシンキの公園で土を食べた時に)何かの細菌に負けてしまったのだと思われました。
【24:00】私就寝。
シャワーは明日の朝にします。
日付変わって、午前3時30分。
う・・・ん、う・・・ん、う・・・ん・・・、
次女がウンウンうなっている声ではっと目を覚ましました。
39.7度の次回に続きます。
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コメント一覧
旅は楽しく、何が起こるかは、わからない。それが、いい思い出に残りますよね。すべてうまくいったので、最後までよませていただいてポットしました。
娘さんたくましく、育ちそう~
これからも素敵な旅の話、お待ちしています。
「旅は楽しく、何が起こるかは、わからない。それが、いい思い出に残ります」・・・いい言葉ですね!! 200%同意見です。
何が起こるかわからない。リスク回避で、やめておこう、と考えるか。
何が起こるかわからない。リスクはあるけど、思い出作りに飛び込もう、と考えるか。
私とパパは後者の人間なのです・・・(^^;。
ただ、こんな家の子どもに生まれて、子どもたちが幸せなのかどうかは全く自信がありません(^^;。