たくさんの写真を部屋に飾る方法~巨大「組み写真パネル」の作り方~
子連れ北欧旅行記の途中ですが、別の話題を挟みます。
子連れ海外旅行の写真をたくさん部屋に飾りたい
以前、うちではトイレにデジタルフォトフレームを置いて、子連れ海外旅行の写真を常時スライドショーしているということを紹介したことがありました。
その記事、私のブログ内では人気記事になっているみたいです↓
使っていないデジタルフォトフレームの絶対的活用法
これは誰でも簡単にできますし、デジタルフォトフレームの活用法は私はこれがダントツNO.1これしかないと思います。
撮りためた写真をお蔵入りにせず生かすことができ、旅行写真に限らず子どもの成長記録やイベントごとの写真でも何でもOKの、本当にオススメの写真展示方法です。
ただ、写真の撮影と展示に関して、私たちは、手間を惜しみません。
毎年の子連れ海外旅行で撮影するたくさんの写真を、トイレのスライドショーとは別に、常時部屋に飾っています。
旅行ごとに、このような「組み写真パネル」を作製して・・・。
先日、パパが休みを利用して、遅ればせながら2019年の9月に行った「チェコ・ドイツ」旅行の写真パネルを作りましたので、作り方を紹介したいと思います。
ここに紹介する技法?は、うちのパパの100%オリジナル。
この方法で、15年前から、エジプト新婚旅行に始まり、海外旅行に行くたびに同様の写真パネルをほぼ毎年製作しています。
ウチもこういうの作って家に飾りたいと思ってたんだ! という、私たちと同じベクトルを持つ方には参考になると思います。
パパはアナログ人間
作成方法は、パソコンの便利ソフトやアプリ・・・は使いません一切!!
100枚の写真をプリントして、全てカッターとスティックのりで切り貼りしていきます。
今時、何て昭和な・・・。
当初、パパはパソコンで写真を切り貼りして作ろうとしたようですが、かえって面倒くさくて、データも重くてパソコンが動かず、いやになって断念。
パパ:パソコンは一見便利なようだけど、こっちのほう(プリントしたものを切り貼りしたほう)が早くて確実。手を動かして作った方が楽しいし。
ちょっと脱線しますが、うちは海外旅行でWifiを使ったことがありません(=スマホを地図確認や情報収集に海外で使ったことがない)。
これは、スマホやWifiに頼って旅行していると、機器に何かあったときに一気にピンチに陥ってしまうからで、地図や情報は全て紙に3部ずつ印刷して2人で持ち、+予備をホテルに預けておく(=スーツケースの中に入れておく)のが一番確実・安心だと思ってそうしています。
「何かあったとき」とは、スマホやWifiの充電切れ、電波なし、故障、水濡れ、紛失、盗難、などなど。
私たち、基本アナログ人間なんです。
バリバリの昭和生まれですから(^^;
作製にかかる時間
まず、有権者の皆さんにお伝えしたいのが、これには手間と時間がかかるということです。時間をかけられない人は、これを見て、速攻断念してください。
私たちが「ヨーロッパ標準」にしている「A1サイズ(A3の4倍)」の物を作製する場合、
使用写真100枚程度で、この方法での作製時間は約12時間です。
たかが100枚の組み写真でそんなにかかるかな・・・。
もちろん人によっては半分の時間でできちゃう人もいるかもしれませんが、うちのパパはこのくらいかかって作っています。
いきなりA1サイズでなく、A3サイズやA2サイズ(A3サイズの2倍)くらいから始めるのもいいですね。
【サイズ別:作成時間の目安】
A3サイズ:使用写真30枚程度・・・4時間
A2サイズ(A3の倍):使用写真50~60枚程度・・・7時間
A1サイズ(A3の4倍):使用写真100枚程度・・・12時間
上記くらいみておけば十分作れると思います(パパ談)。
ちなみにうちは、全てA1サイズで作っているわけではなく、A1サイズとA2サイズで半々程度です(だいたい、ヨーロッパ旅行の写真だと気合いを入れてA1サイズ、東南アジアや国内旅行の写真だとA2サイズで作ることが多いです。)。
使用フレーム(額)
私たちが現在標準にしているのは、
「ナカバヤシ」さんのポスターフレーム、「アルミ製ポスターフレーム A1シルバー」です。
大きさは、外径でタテ861×ヨコ614×厚み15mm。
重さは1,1kg。本当に軽いです。写真を入れても2kgくらいにしかならないので、割と部屋中どこでもかけられます。
価格は、地元のホームセンターで税込4,500円前後。結構します。
ヒモもついていて、横掛け・縦掛けどちらも対応しています(やり方は、現品を見ればわかります)。
A1の半分のA2サイズや、4分の1のA3サイズの物もあります。
これまでの15年間に何種類かのメーカーのを試してみましたが、ナカバヤシのこれが一番シンプルなデザインで、軽くて、オススメ!
※木製のは安いですが重くなるのでお勧めしません。
※A1よりも大きい「B1サイズ」や「変形菊全サイズ」なるものもありますが、A判でないと作製が難しくなるので、お勧めしません。
価格のチェックはこちら(あれ、地元のホームセンターよりこっちほうが安いなぁ(^^;。送料無料)↓
使用する道具
・ラミネーター(A3サイズ対応可能なもの)
→高い物じゃない(4,000円~10,000円くらい)ので、これを機会にぜひ買いましょう。私たちは、子どもの書いた絵や保育園で購入したプリント写真などを、保存用にどんどんラミネートしていっています。いいものだと、待機時間が少なかったり、150ミクロン厚のフィルム対応だったりします。
価格のチェックはこちら(ナカバヤシの安いやつ)↓
アイリスオーヤマの安いやつ↓
・ラミネートフィルム(100ミクロン厚。私たちは100枚単位で購入。)
厚さは、100ミクロン厚のものと、厚手の150ミクロン厚のものがよく売られています。今回挟む写真は「厚手の紙」になるんですが、「厚手の紙を厚手のフィルムでラミネートする」に対応していないラミネーターが多いので、100ミクロン厚のものが無難だと思います。
価格のチェックはこちら↓
・セロハンテープ、透明な幅広テープ(養生テープ、梱包用テープなど)
→A3サイズの組み写真を4枚作り、それをつなぎ合わせるときに裏側からテープで止めます。仮止め用のセロハンテープ、本止め用の幅広テープの2種類を使います。
・A3サイズの紙
→A3サイズの白紙を買います。A4の紙2枚をセロハンテープで止めて代用も可能。
・金属製定規
→カッター作業に使用。アクリル製のものだとカッターで削られて凸凹になってしまいます。
・のり、カッター
→のりは、水のりよりもスティックのりのほうが作業しやすいと思います。カッターは大きめのしっかりした物推奨。
工程1:写真選定(所要4.5時間)
A1サイズの組み写真パネルを作る場合、長年の試行錯誤の結果、私たちは写真100枚を基本とするようになりました。
A1サイズくらいの大きい組み写真を作る場合、全て同じ大きさの写真で作るのではなく、大(2Lサイズ)、中(Lサイズ)、小(Lサイズの半分)の3種類を組み合わせます。
おススメのバランスは、
大:4枚
中:12枚
小:80枚~100枚
で、合計96枚~116枚前後を選定。小は80枚使用予定ですが、20枚程度を予備として選定しておきます。
この、写真の選定に、かなり時間がかかります。私たちの場合、数千枚の中から100枚を選びますので・・・。
まず、テキトーに「これいいな」と思うものをセレクトしていき、200枚~300枚の「オススメ写真」を選定します。
その「1次審査」を通った写真の中から、ぜひ写真パネルに入れたい100枚を選んでいきます。
最も気に入った4枚は「大」に。
次に気に入った12枚を「中」に。
外したくないと思うものは「小」に。
そして、「小」に入れなかった写真はボツということになります。
タテ写真・ヨコ写真かは気にせず、選んでいきます。
工程2:写真プリント(所要0.5時間)
写真を家のカラープリンタでプリントします。
ウチが使うのは、「2Lサイズ」と「Lサイズ」の、プレミアム写真用紙です。
A4サイズの物とかも使ってみたことはあるんですが・・・、なんか写真1枚1枚のサイズがフィットしなくて・・・。結局Lサイズの写真用紙を多く使うようになりました。
もちろん、印刷設定は「きれい」で(^^)/
2LとL判は「フチなし印刷」にすると、余剰部分のカットの手間が省けていいと思います。
工程3:「小」写真の余剰部分のカット作業(所要2.5時間)
プリントはできましたが、写真をすぐには組んでいけません。
「Lサイズ」の写真用紙に2枚ずつプリントした100枚の「小写真」の余剰部分を、カットしなくてはなりません・・・。
いらない紙を下に敷き、カッターと金属定規で丁寧にカットしていくんですが、これが時間かかります。パパの場合は、集中して作業して2.5時間。
テレビを見ながらとか。子どもの相手をしながらとかだともっとかかる作業になります。
使用する写真を少なくして(A1サイズで40枚以下程度)、写真のプリントを2LかLサイズに限定して「フチなし印刷」にしてしまえば、この作業は必要なくなります。
ウチの場合は、どうしても100枚前後はパネルに入れたいがために、毎回この面倒な作業を行っています。
工程4:写真の位置決め(所要2時間)
これは楽しい作業(^^)/。
私が口を出すのはここから。
大4枚、中12枚、小80~100枚の写真をどの位置に入れるが、A3サイズの紙4枚の上に並べていきます。
これが、結構悩みます。
今回の私たちの旅行は「チェコ・ドイツ旅行」だったため、今回は左半分をチェコの写真、右半分をドイツの写真にすることにしました。
今回は撮影場所で明確に左右分けましたが、いつもはごちゃごちゃで作成しています。
【ポイント1:大きい写真から並べる】
まずは大きい物から。
「大」と「中」を並べ、空いたところに「小」写真を敷き詰めていきます。
微妙に入らない部分が続出しますが、実際にのりで貼って行く時に一部重ねながら貼って行ったりするので大丈夫。
【ポイント2:大きい写真はパネルの上の方にくるように】
ウチでは、部屋に飾った時のことを考え、大きい写真は上の方に、小さい写真は下の方に入れて作っています。
小さい写真が上にあると、たいがい、よく見えないんですよ・・・(^^;
A3サイズの組み写真を4枚作成し、最終的にそれをくっつけて「A1サイズ」のフレームに入れるわけですが、この時、この4枚のどれをどの位置にするかも決めます。
これは「左上」、これは「右上」とかのように・・・。
上に持っていく紙に、優先的に大きい写真を配置します。
【ポイント3:空白を作らない】
まずいのは、空白部分ができてしまうこと。
空白はかっこ悪いので、空白部分は絶対に作らないように並べて行きます。
小さい空白がどうしてもできてしまう場合、とにかく写真を重ねてしまいます。
1枚+空白だったら、そこに2枚の写真をカットして入れる、という風に。
構図的に大きくカットできる写真とできない写真がありますので、「小」写真は予備写真を用意しておき、ある程度選べるようにしておきます。
【ポイント4:タテ写真はタテ写真、ヨコ写真はヨコ写真を集めて並べる】
これは、やってみるとわかりますが、タテ写真・ヨコ写真をごっちゃごちゃにすると並べるのが難しくなり、見た時も見ずらくなります。
小写真については、タテの集団、ヨコの集団をある程度固めて並べていくといいです。
【ポイント5:フレームの4辺は5㎜~1㎝くらい隠れてしまう】
最終的にフレームの外縁になる部分は、外側から5㎜~1㎝くらい、フレームの下にもぐって隠れてしまいます。
外縁部にくる写真は、その部分が隠れても差し支えないものを選びます。
工程5:のり貼り(所要1時間)
位置を決めたら、台紙となるA3サイズの紙に、写真を糊付けしていきます。
この時、糊を写真裏面にびっしりつけすぎないことがポイント。
写真の一部を重ねて貼ったり、時には外して動かしたりする可能性もあるので、糊は写真の中央付近だけにつけて貼っていきます。
ラミネートすれば写真は紙に張り付きますので、ラミネートする時に動かないようにしっかり留まっていれば、写真の隅々まで糊で張り付ける必要はありません。
写真の一部を重ねるときは、重なる部分をカッターでカットしていってもいいですが、私は基本、カットは面倒なので重ねて貼ってしまいます。
ぴったりA3サイズの紙全面に、隙間なく写真を貼ります。ラミネートするので、飛び出しはNG(どうしても飛び出す個所があれば、カッターでカット)。
A3の物が4枚完成したら、完了です。
工程6:絶対失敗できないラミネート(A3サイズ×4枚:所要15分)
A3サイズの紙にびっしり写真を貼ったものが4枚完成したら、それぞれラミネーターでラミネート処理をします。
ラミネート処理をすることで、写真の位置がピタリと決まるとともに、空気に触れることによる色の劣化や、湿気によるシワ・カビなどを防ぎ、写真パネルをいつまでもきれいに保つことができます。
この時、ラミネートの機械処理に失敗するとそのA3サイズの組み写真は作り直しになりますので、ここは絶対失敗できない所。
まずは、A3サイズのフィルムに、A3サイズで作った組写真を挟めます。この時、当然ですが紙がフィルムの中央に来るようによくチェック。どこか上下左右に偏りがあると、きれいに4辺ともラミネートすることができません。
また、ラミネーターにフィルムで挟んだA3サイズの組み写真をかませる際に、垂直にかませないと(少しでも斜めにかませてしまうと)、折れ目が付いたり途中で詰まってしまったりと、失敗の原因になります。
初めてラミネーターをいじる方は、いきなり1発目から組み写真でいかないで、A3サイズの紙で試してからやるといいと思います。
工程7:ラミネートのフチ部分のカット(A3サイズ×4枚×4辺:所要15分)
これで終わりではありません。4枚の組み写真を合体させて1つの大きい組み写真にする際、ラミネートしたフチの部分が邪魔になります。
ここは、A3サイズ4枚とも、4辺とも、しっかりカッターでカットしていきます。
ポイントとしては、
フチの部分は一切残さなくていい
ということです。
ラミネート処理は、2枚のフィルムで紙を挟んで固定させるため、このフチ部分がないとまたペラっと取れてしまいそうな気がしますが、意外と丈夫にくっつきます。多少めくれてくることはあってもフレームの中に入れてしまうので、気にしなくて大丈夫です。
また、コツとしては、
1回でカットするのでなく、弱い力で3回カッターをスライドさせてカットする
ということです。
1回で一刀両断にしようとすると、どうしても力が入ってしまい。カットミスの原因になります。
やさしい力で3回なぞり、カットする、というイメージがいいと思います。
フチの部分が残っていると、A1サイズのポスターフレームに入りません。きっちりきれいに取り除いてください。
工程8:4枚の裏面張り合わせ(所要15分)
A3サイズの組み写真が、余計なラミネートのフチ部分がカットされ、きっちりA3サイズ×4枚になりました。
この4枚を、組み合わせる順番に並べ、裏返し。
裏面をテープでつなぎ合わせていきます。
まずはセロハンテープで主要部分を仮止め。
次に、幅広の梱包テープや養生テープでガッチリ貼り付けます。
テープ処理するのは裏面だけ。表面は何もしません。
工程9:タイトルつけ(所要15分)
ウチの場合、紙にタイトルを印刷し、それをラミネート処理して周囲をカットしたものを、この段階でラミネート済みのA3サイズの組み写真のどこか4隅にスティックのりで貼り付けます。
冒頭の写真の右上に貼ってある細長いテキストが、この「タイトル」になります。
「令和2年9月 チェコ・ドイツ旅行」と書いてあります。
タイトルは、あえて額内につける必要もないと思います。
工程10:額装(所要15分)
A3の組み写真4枚を張り合わせ、1枚のA1サイズの組み写真が出来上がりました。
額装は簡単。つまみをまわしていくと、裏面の発泡スチロール製のボードが取れるので、A1サイズにした組み写真を挟め、またつまみで固定します。
工程11:展示作業(所要15分)
ここまでで11時間45分。
あとは展示すれば終了です。
展示方法にもいくつかありますので、紹介します。ケースバイケースで使い分けてくださいネ。
展示方法1:天井近くの壁に直接ネジを打って紐でぶら下げる
「ネジをダイレクトに打つだけ」という、最もシンプルな展示方法。
天井から1センチ以内の壁であれば、まず間違いなく木材が横を通っていますので、ネジはくいつくはずです。
展示方法2:木の棚板などにフックを打ってぶら下げる
木製の棚板などがあれば、フックを直接ねじ込んで、ひもでぶら下げることができます。
アルミフレームで作製した写真パネルはA1サイズの大きい物でも3kgまではないので、小さい金具で十分です。
キリでまず細い穴をあけ、そこにフックを手でねじ込んでいくとスムースです。
展示方法3:天井近くの壁にレールを設置する
レールを設置すると、展示位置を臨機応変に調整していくことが可能です。
レールの固定は、天井のギリギリ近くに、直接ビス止めします。
ウチでは、玄関先に3mの長い物、2階のトイレに2mの短めの物を設置して、写真展示に使っています。
禁断の展示方法:エアコンにぶら下げる
ウチでは、こんなこともやっちゃってます(^^;。
エアコンに紐を回して、ぶら下げるんです。A1サイズの組み写真を2枚(北欧旅行のパネルとシチリア旅行のパネル)。
使えるものは何でも使え~~!
最終工程:写真パネルの前でビールを飲む
作業を開始してから12時間、いよいよ完成です。
結構な充実感。
こんな写真パネルを飾っているうちなんてなかなかないですから。
飾った写真パネルを見ながら、一杯のお酒を飲む。
うちのパパのルーティーンです(^^)/
うちでは、家のとあるスペースを、写真をびっしり飾った「写真スペース」にしています。
そこも、いつか近いうちに紹介したいと思います。
次回、北欧旅行記に戻ります。
私は心臓バクバク、パパは顔面蒼白になったとこですね。
【その他の子連れ海外旅行記など↓】
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