ミャンマ―旅行のさまざまな不安(2018.2 子連れミャンマー旅 ♯2)

ん? んんんん~~~~?

さて、ANA直行便利用でのミャンマー旅行が決まり、天にも昇る気持ちでいた私。

でも、ミャンマーのことを調べていくうちに、いろいろなネガティブ情報に触れ、その対策について考えることになります。今回はそのネガティブ情報と、私が抱いた不安を紹介します。

不安1:宇宙文字みたいなミャンマー文字

1つ目の不安は、前回の記事で紹介した通り、ミャンマー宇宙文字がまるで理解できない、私には形の認識すらうまくできないことです。標識、バスの行先、各種案内・・・全てのミャンマー語は形すら認識できないと思って旅に臨むべきです。

不安2:ミャンマー料理は日本人にとってマズイらしい

ミャンマー料理は、とても油っこく、日本人にとって馴染みがない・・・というか、とてもマズイらしいです。「地球の歩き方」にも、ミャンマー料理はとにかく油っこい、胃が疲れたら中華料理の麺類で休憩を、というようなことが書いてあります。ミャンマーのカレーは、日本のカレーともインドのカレーとも違い、「油戻し煮」という恐ろしい日本語で表現される独特の調理法で作られ、油に具が浮いているという食べ物だそうです。

その油がミャンマーの皆さんにとってはおいしいようですが・・・。私たちは何とかなっても、子どもたちは絶対ダメでしょう。

料理がとても油っこいということは、日本人の私たちにとっては胃にもたれたりお腹をこわしたりする可能性が高くなるということです。ミャンマー料理の店でなくても、例えばイタリアンの店でも、ご丁寧にミャンマー人の皆さんの好みにアレンジされている可能性があることも当然想定しておかなくてはなりません。

不安3:食品の衛生状況が劣悪らしい

ミャンマーではまだまだ食べ物の衛生管理が甘く、特に屋台では、素手で料理をつかんで皿に盛り、その手をふいてお金をいじり、またその手で(素手で)料理をつかんで皿に盛るというワイルドな行為普通に行われている行われる場合もあるようです。

もちろん私たちはそんな店には行きませんが、高級店でも、厨房のほうで一部の不良従業員がそれに近い取り扱いをしている可能性があることは当然想定しておかなくてはなりません。

「ミャンマーでは、下痢(激しい下痢)は、日本人が誰でも経験する通過儀礼のようなものです」と、「地球の歩き方」や、現地在住の日本人の方のサイトにもありました。その下痢をした方達だって、別に屋台で食事したわけではないんでしょう。レストランの食事でそうなったと考えるべきです。

「当地では、細菌性下痢症に容易に感染します。」「多くは、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、コレラ菌、赤痢菌、ノロウイルス、アメーバ赤痢などが原因となります。」「ミャンマー料理は基本的に使い回しの油を多く使用」というようなことが、「地球の歩き方」と、外務省のホームページに記載されています。

外務省ホームページへのリンク

これからミャンマーに行かれる方は、どの検索サイトでもいいです。「ミャンマー 下痢」で検索してみてください。ミャンマーで下痢でひどい目にあった日本人旅行者の皆さんの生々しい体験談がたくさん出てきますよ(^^;。

現地の食べ物はかなりの確率で感染すると考えて旅行に臨むべきです。

不安4:レストランの状況が心配

ミャンマーは暖かい国なので、外国人向けの高級店でも半屋外というレストランが多いようです。

当然、蚊やハエが外から入ってくることもあるでしょう。

ひょっとして、皆さんが大勢で大運動会をなさっているかもしれません。食べ物にハエが群れを成してたかる1回くらいとまることは想定しておかなくてはなりません。

不安5:貧しい国ではやはり治安が心配

ミャンマーは、とても人々の信仰心が厚く穏やかな国民性で、かつ親日的な国らしいですが、貧しい国らしいです。貧しい国=治安が悪い国というのが世界の共通認識です。

イタリアも治安が悪いですが、イタリアとはまた違った用心の仕方も必要かもしれません。これは用心するしかないし、心配してもしょうがないんですが、治安の面は大丈夫なんでしょうか。

不安6:病院はマトモか

ミャンマーは、まだバリバリの発展途上国らしいです。海外旅行保険は入りますが、子どもが病気なったときに、現地の病院はまともな処置をしてくれるんでしょうか。注射針は使いまわししていませんでしょうか。祈祷とか始めないでしょうか。

不安7:外で裸足(はだし)にならなくちゃいけないらしい

ミャンマーの主な観光先、パヤー(寺院)は、神聖な所なので全ての場所で必ずはだしにならくてはいけないようです。パヤーは金ぴかの塔のようなもので、その周囲(外部)を見学します。

外をはだしで歩くのは衛生的でないですし、とても暑い国なので、日中は足の裏がやけどしそうなくらい陽射しで地面が熱くなることもあると紹介されています。

大人は気合いと根性で何とかなるでしょうが、保育園児の足では、大人の足の裏がやけどしそうなくらい熱い地面をはだしで歩くためには日本にいるときからかなり特殊なトレーニングをしなくてはならないと思われますことは絶対にできません。

また、熱くなくとも、屋外ではだしでは何かトゲなどが刺さってけがをするリスクは間違いなくあります。

不安8:ミャンマーはトイレもワイルドらしい

ミャンマーの水洗トイレは、用意してある水を手桶でくんで、自分で流すタイプが多いようです(和式トイレを自分で流すみたいなイメージ)。

その手桶を素手でダイレクトにつかむ覚悟は私にはありません。

不安9:どこもかしこもボッタクリがいるらしい

ミャンマーだけではなく貧しい国ではよく見られるんですが、ミャンマーでも外国人へのぼったくり行為が横行しているようです。

タクシーでは現地人の2~3倍なら全然良し、質の悪いのだと5倍くらい請求してくる輩もいるらしいです。

おみやげ屋、マッサージ屋など、お金を持っていると見られている外国人は、どこでもぼったくりと向き合わなくてはいけないようです。

ん~~、インドみたいなものかな。

不安10:2,400枚の札束をどう運ぶか

ミャンマーは現金主義の国で、クレジットカードはまだ普及していないとのことです。どうも、クレジットカードでの決済という実体の見えない決済方法が国民に受け入れられていないようです(私もその気持ちはよくわかりますが)。

ミャンマーを旅行しようとすると、予備も含めそれなりの現金を所持することになります。10万円を両替すると、2018年2月のレートが1円=12.2チャットくらいだったので(2019.1月現在は1円=14チャット以上になっているようです)、

10万円=122万チャット

になります。

最大紙幣が1,000チャット札で、使いやすい500チャット札でもらうといいので、122万チャットを500チャット札でもらうと、お札2,440枚になります。これを、帯のついた札束でドサッと両替商でもらうことになります。

お札2,440枚の厚さって、どのくらいなのでしょう。全て1,000チャット札にしても1,220枚のお札。100万円の札束みたいなのを12個~24個もらってリュックに入れて、その瞬間ひったくりにあわないのでしょうか。私がひったくり犯なら、10人くらいでチーム作って両替屋から出てきた外国人を追跡して、1㎞くらい進んだところで取り囲んでひったくりますけど(^^;

それ以前に、両替屋でのごまかしなどは海外旅行のトラブルで良く聞きます。その場でお札を数えるのが大切と言いますが、2,400枚、その場で数えるのは年長組の長女を入れた3人でも20分くらいかかりそうです。その間に後ろから現金盗まれるか財布をスられますね間違いなく。

いや、そもそも、「帯のついた札束」なんでしょうか。2,400枚をバラバラで大きなビニール袋に入れて渡されたらどうしましょう。リュックに入りません。札束が入ったビニール袋を発展途上国で手に持って歩いてみるか。せめて黒いビニール袋に入れたいナ・・・。保育園児の長女に持たせてれば、強盗もゴミと思うかもしれません。

・・・完全に対処しようとすると、ホテルまで、現金輸送車が必要です(^^;。

日本円を両替できる両替商は非常に少なく、円をドルに換えておき、ドルからチャットに換えれば結構どこでもOKみたいですが、手数料が2倍かかってしまう上、大量の現金をドルで持ち運ぶことには変わらず・・・。現地ATMでカードキャッシングしようにも、できるか不安。ううう、どうしようかな。

不安11:道端に野犬が大勢たむろしているらしい

ミャンマーでは道端に野犬がたむろしているらしいです。しかも、1匹~2匹でなく、お仲間が5匹~10匹くらいの集団で楽しそうに散歩されたり日陰でお休みになっていることも普通にあるようです。

こちらから近づかなければどうってことはなく、もし道が野犬に塞がれていたら別の道にするか、ミャンマーの人が助けてくれることもよくあるようなんですが、うちの子どもが「あ~、ワンワン!」とか言ってなでなでしに行かないようにしなくてはなりません。

不安12:事前に街並みや道路を確認できない

家にいながらにして外国の街を歩くように風景を確認できるグーグルマップのサービス「グーグル ストリートビュー」。これまで、どこの国に行くにも、例えばホテルの様子やホテルの前の道、バス停の周辺の風景などを「グーグル ストリートビュー」で事前に見て、歩く予定の道が舗装されているか、歩道はあるか、道路を横断できそうか、などを確認していたんですが、ミャンマーは、まだサービス対象外の所も多く、ほとんど事前確認できませんでした。(2018年2月当時。2019年1月現在は、大都市のメイン通りはほぼ全て見られるようになったようです)

事前に通りの風景を確認できないと、道を間違った時、タクシーが変な道に入った時にすぐにわからず、事態の悪化を防ぐことができません。ぼったくりや誘拐にあわないよう、「タクシーに道を教える」ことも大事ですが、地図だけではままなりません(もちろんwifiは常時はつながらないと思うべきです)。これまでこんな国はなかったので、非常に不安に思いました。

13個目の不安は突然やってきた

以上、12個にものぼった不安を抱えながら、何とかクリアしようと旅行の準備をすすめていた私。(神様の声「旅行、やめるんじゃないんかい!」)。

そんなとき、テレビでミャンマーのニュースが流れてきました。ん? ミャンマーのニュースなんて珍しいじゃない! 私、今度行くのよ♡。

「ミャンマーでロヒンギャがどうのこうの・・・、一般市民に対する虐殺があり、ミャンマー軍がどうのこうの・・・、数十万人の難民がどうのこうの・・・」

ギャー、どういうことかはよくわかりませんが、来ました、13個目の不安が!

難民対策は考えていなかったぞ・・・。しかも13個目とは何と不吉な・・・。

よし、これまでのノウハウを結集し、この不安をできるだけ解消する鉄壁の準備をして、ミャンマーに行こう!

なんてったって、今回は、夢のANA直行便なんだ!

そう! ANA直行便・・・、ANA直行便・・・ANA直行便・・・ANA直行便・・・。(やはりどうしてもだんだん声が小さくなる・・・)

さてさてさ~て、そんな中、6歳(年長組)の長女と2歳(年少組の1つ下)の次女を連れての、未開の地(何度も本当に失礼!)・ミャンマーへの、冒険の旅の始まりです。

次回は、2回連続で、この旅の様子を写真でサッと紹介します。

【読者の皆様へ】この記事は、これからミャンマーを旅行するにあたり、ミャンマーについて全く知らなかった私が本やインターネットで調べた不確実な情報を基に思った不安を紹介したものであり、「ミャンマーとはこういう国です」と紹介したものではありません。「ミャンマーとはこういう国です」ということは、ミャンマー旅行記のほうで、私の実体験に基づいて紹介していきます。