妊娠中の海外旅行のリスクと、ホーチミン・北京旅行記(妊娠7か月)
今回は、今から約9年前、今小学3年生になる長女を妊娠中に、夫婦で8泊9日間の日程で行った、ベトナム(ホーチミン)・中国(北京)旅行で行ったところを、写真で紹介します。
この旅行、HISの「ホーチミン4泊5日間の格安ツアー」と、阪急交通社の「北京4泊5日間の格安ツアー」を勝手に組み合わせて参加し、1つの長期ツアー旅行に見立てたもの。
合わせて9日間のツアー旅行で基本料金は1人税込み8万円。その辺は前回の記事にて詳しく記載しています。
妊娠中の海外旅行のリスク
妊娠中の海外旅行にはリスクがあることを、まず記事冒頭に記載しておきます。
特に妊娠初期は不安定で流産にあう確率も高いので、絶対に避けるべきです。
行くなら安定期、妊娠5か月~7か月(16週目~28週目)の頃。
また、出産予定日の28日前や、妊娠32週目以降に入ると飛行機の搭乗に医師の診断書が必要になったりするので(条件は航空会社によって異なります)、当然その頃の海外旅行などご法度です。
また、旅行会社も、「妊娠29週目以降だと参加を認めない」などの制限を設けている会社がほとんどです。ツアーに申し込むときは、必ず妊娠何週目かを伝えてください。
海外でのオプショナルツアーも同様。
ツアー本体なら参加OKでも、妊婦はNGのオプショナルツアーもあります。同じオプショナルツアーでも会社によってOKだったりNGだったりするので、まずは旅行会社に聞いてみてください。
安定期なら大丈夫か
安定期だから海外旅行に行ってもいいかな? と誰かに聞いても、誰からも「リスクがあるからやめておきなさい」という答えが返ってきます。
私だって聞かれたらそう答えます。「アイス星人さんが大丈夫だって言ったから行ったのに・・・」と後日言われても、とても責任は取れないからです。
お医者さんならなおさら。
こんなこと誰でもわかりますが、妊娠中の海外旅行のリスクは以下のとおり。
【海外で生んでしまうリスク】
旅行中に産気づいてしまったら、日本に帰ることは恐らくできません。その国での出産となります。
出産費用は日本の何倍、何十倍になる可能性も。
お産は病気ではないため、海外旅行保険の対象外となるはずです。
【海外で流産してしまうリスク】
最も考えられるのが、道路の凹凸や階段などで転んで強くお腹を打ってしまうこと。
車やバイク、電車やバスでの衝突事故にあうリスク。
強いストレスがかかったりすることも良くないようです。
【海外で病気になるリスク】
病気になるだけならいいですが、例えばそこで感染したウイルスが胎児に影響を及ぼしたり、そこでの治療が胎児に影響を及ぼしたりといったリスクが考えられます。
他にもいろいろあるでしょうが、代表的なものは上記3点だと思います。
国内旅行もオススメですよ(^^)/。
子連れ海外旅行にもリスクがある
妊娠中の海外旅行にはリスクがあることを確認しました。
では、生まれてしまえば、海外旅行のリスクは小さくなるのか。
もう少し考えてみます。
海外旅行が大好きで、小さい子ども(0歳~保育園児)を連れて海外旅行へ行きたい、と思っているとします。
その場合も、結構なリスクがあると思います。
「生んでしまうリスク」「お腹を打って流産してしまうリスク」はなくなりますが、小さい子どもと一緒に事故に巻き込まれるリスク、子どもが病気になってしまうリスク。
小さい子ども連れですと、子どもの病気や体調の心配(出発前から)、食事の心配、おむつやトイレの心配、服など身の回りの物の心配など、妊娠中の旅行にはない別の心配事も発生します。
つまり、妊娠中の旅行も、子連れ旅行も、どちらも結構なリスクがあるのです。
※私は、個人的には妊娠中のほうがリスクが大きいのかなと思います。感覚的に。
リスクがあるからやめておくか。
リスクを受け入れて、楽しい思い出づくりをするか。
どちらかが絶対正しい、ということではないのだと思います。
妊娠中の海外旅行の楽な点
妊娠中だけれどどうしても海外旅行に行きたい、もう自己責任で行くと決めた、という方。
行くなら安定期ですね。
妊娠中(安定期)の海外旅行は、実は、子連れ(乳幼児連れ)海外旅行よりも楽です。
楽な点は次の通り。たくさんあります(^^)/
1.勝手に動き回らないから楽
これは大きいです。交通事故のリスクも軽減できます。お腹の中にいれば、子どもが誘拐されるリスクもありません。
2.ごはんを食べないから楽
おっぱいをあげるのも、周りに人がいると気を使います。海外の食事で子どもが食あたりを起こすリスクもありません。
3.おしっこ・うんこをしないから楽
おむつの用意も不要になります。変な場所で乳幼児がおむつでうんこをした場合、処理に困る場合があります。
4.泣いたりわめいたりしないから楽
子連れでツアー旅行に参加する上では特に気になる所です。
5.お風呂入れなくていいから楽
毎日のことなので、それなりの手間です。不慣れなホテルのシャワーの位置などに手こずったり、お湯が出なかったり、温度調節がうまくできなかったり・・・。大人だけであればそんなに気にならないことでも、小さい子連れだと思わず苦労するシーンも。
6.話しかけてこないから楽
子どもは、保育園くらいだと、起きている間はとにかくずっと話しかけてきます。それも、旅行に関係のない、保育園の友達の話やゲームの話など・・・。それはそれで楽しいのですが、1日中だと大変なんです(^^;。
7.病気・体調の心配がないから楽
妊婦の体調の心配はありますが、0歳児・1歳児に比べると、妊婦のほうが体調は安定している気がします。子どもはすぐ高熱を出しますので・・・。出発前日に熱を出された日には・・・(^^;。小さい子どもを連れた旅行に伴うリスクになります。
8.お金が楽
海外ツアー旅行の場合、旅行会社によって対応はまちまちですが、例え0歳児で航空券代やホテル代がほとんどかかっていないはずの場合でも、子ども料金(大人の80%くらい)を取ったり、大人と同じ料金を取る場合もあります。
子どもがお腹の中に入っていれば夫婦2人の旅行代金で済みますので、ツアー料金は全然違ってきます。
妊娠中の海外旅行の注意点
よく、海外のツアー旅行に80歳を過ぎたお年寄りが参加していらっしゃるのを見ますが、妊婦さんも後期高齢者の方も、注意点は共通するところが多いと思います。
「速く歩けない」「疲れやすい」というハンディも同じです。
登山やトレッキングが入ってるようなツアーは当然選びませんよね。一般的な海外ツアー旅行の場合、ガイドさんが歩くのは高齢者に合わせてゆっくり。
安定期で体調に問題がなければ、普通のツアーにはついていけると思います。
それじゃ、注意点を。
1.妊娠何週目かを申告し、まずは参加できるかどうか(オプショナルツアーも)確認。
妊婦が参加NGの海外ツアーもありますし、妊娠29週目以降はNGなどの制限を設けている海外ツアーがほとんどです。必ず正直に申告して、まずはツアーに参加できるかどうか確認が必要です。
私の時は、医師の診断書までは不要でした(妊娠27週目~28週目。HIS、阪急交通社とも)。
オプショナルツアーの制限は別途の場合がありますので、そこも注意。
私は、HISで行ったホーチミン旅行の時、クチトンネルへのオプショナルツアーに申し込みましたが参加を認めてもらえず、ほぼ同じ内容の別会社の現地ツアーに参加しました。
2.決して無理をしない。
お腹が張ったら休憩。
ツアー旅行でも、調子が悪い時はホテルやバスで待機する心づもりで。
3.決して転んではいけない。
ゆっくり歩く、常に周りに注意する、手すりなどは必ず利用する、など。
転倒は命取りです。
4.主治医に相談する
国内旅行ならまだしも、海外旅行を堂々と許可してくれるお医者さんはいないはずです。
ただ、妊娠がものすごく順調か心配な点があるかの確認は大切だと思います。
私も産婦人科で相談しましたが、「海外は何かあると悪いのでお勧めはしませんが、状態的には旅行は大丈夫だと思います」とのことでした。
最後は夫婦で相談して決めました。
5.旅行は当日キャンセルする覚悟で申し込む。
日本出発前に体調の変化を感じたら、旅行を全てキャンセルすることを覚悟して購入することが大切です。
海外での事故や病気という突発的なことでならまだしも、体調の変化に自ら気付きながら無理してツアーに参加した結果流産でもしてしまったら、後悔では済みません。
私の行った8泊9日間の旅行の場合、途中で1度日本に帰ってくるため、もしその時点で体調に何か問題があれば、5日目に後期日程だけをキャンセルすることもできました。
これはリスク管理策の1つでした。
妊娠7か月の8泊9日旅行記(前半:ホーチミン編)
今から9年前の平成23年6月、妊娠7か月の私が主人と一緒に行ったホーチミン・北京旅行の主な所を写真で紹介します。
旅行前には心配もありましたが、幸い体調も良く、無事ツアー旅行を全日程楽しくこなすことができました。
まずは前半、ホーチミン編です。
ツアー名:ツアー名:メコン川クルーズなど充実の観光付! 満喫ホーチミン5日間<ドンコイ地区スタンダードホテル>/1人4万円(税込み)
旅行会社:HIS
ベトナムは初めてでした。
テレビなどで見てはいましたが、ものすごいバイクの数にびっくり。そんな中、若い女の子がそれぞれかわいい柄の埃除けマスクをしていたのが印象的でした。
また、電線にもバイクと同じくらい驚きました。上の写真みたいな電線の束が街中に・・・。火事とかにならないのかしら・・・。
食べ物は、フォーがとてもおいしかったです。これは子どもも喜んで食べる味ですね。街中の屋台にも、パパがチャレンジしていました。
街歩きも結構しましたが、近代的なショッピングセンターがあったり、発展している様子。
最終日の夜に、「るるぶ」に掲載している人気レストラン(屋台を集めたような所。わかるかな?)で食事をしたら、間違いなくそれが原因で夫婦そろって食あたり。2日間ほど、食事を控えめにして乗り切りました。
あそこで食べた何が悪かったのかな・・・。生野菜かな・・・。タニシかな・・・(バイ貝みたいな味でおいしかったです)(^^;。
9年前のことですし、敢えて店名は記載しませんが、ベトナムのレストランは注意が必要です。
いつか、ハノイにも行きたいナ(^^)/
妊娠7か月の8泊9日旅行記(後半:北京編)
合計8泊9日間の旅行の後半です。
ツアー名:【ANA又はJAL直行便利用】新世紀日航飯店に泊まる!!北京5日間/1人4万円(税込み)
旅行会社:阪急交通社
北京旅行はツアーで出てくる食事がおいしく、同じツアー客の皆さんと大勢で円卓を囲んで食べる感じで楽しかったです。ホテルもきれいで、これでこの価格か・・・とびっくりしました。
中国もこの時が初だったんですが、とにかく広いと感じました。
故宮博物院が! 天安門広場が! 道路が!
全てすごく広くて大きいので、地図の縮尺をよく確認しないで歩くと痛い目にあいます。ほんの500mくらいかな・・・と思って歩き出したら1km以上あったり。ホーチミン旅行に比べてかなり歩きました。
いちいちたくさん歩くので、お腹が大きくて重くて大変でした。張ってきた時は無理せず休憩。ツアーの皆さんのペースについていくことはできました。
万里の長城はもっと平らなものかと思っていたら、ずっと坂か階段でびっくり。お腹が張ったらすぐにバスに引き返そうと思って登り始めましたが、素晴らしい景観を眺めながらゆっくりゆっくり行くと、妊娠7か月でも意外と大丈夫でした(^^)/。
北京旅行の4日目は、1日自由行動でした。この日に、私たちはタクシーをチャーターして、北京動物園や、あまり日本人が行かない、特にツアー旅行では絶対に行かない所に行ってみました。
その所の名称は「中国人民抗日戦争記念館」。
次回、その模様を紹介します。
妊娠7か月であそこに足を踏み入れた日本人は、私だけかと思うんですが・・・(^^;。
日本語を封印する次回に続きます。
【その他の子連れ海外旅行記など↓】
※神秘の国を行く!子連れミャンマ―旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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