ストラホフ修道院のわきの地ビール店でパパが長女にビンタする(2019.9 子連れチェコ・ドイツ旅 #62)
【これまでの旅程】
1日目:台風直撃予報の中、成田から上海経由でチェコのプラハへ。
2日目:朝、プラハ国際空港着。プラハ市内観光。特急列車でドレスデンへ。
3日目:特急列車でベルリンへ。ポツダム&ベルリン観光。夜、ドレスデン行きの特急列車に乗り遅れるも、何とかベルリン泊。
4日目:特急列車でドレスデンのホテルに戻り、午後からドレスデン市内観光。
5日目:ドレスデン郊外観光。
6日目:特急列車でドレスデンからプラハ、普通列車でプルゼニュへ。プリュゼニュ観光後、プラハ泊。
7日目:チェスキー・クルムロフ日帰り観光。
8日目(今日):朝7時40分ホテル出発。地下鉄とトラムを乗り継いで、プラハ城へ。旧王宮、聖イジ―教会、フラチャニ広場の屋台でランチ。衛兵交代式を見学。聖ヴィート大聖堂、黄金小路とまわり、プラハ城観光は終了。
その後、ロレッタ教会を見学しました。
【16:30】ロレッタ教会を出てきた私たち。次は、徒歩で300mほどの「ストラホフ修道院」を目指します。
ストラホフ修道院の開館時間は午後5時まで。ギリギリ間に合うといいんですが・・・。
長女は元気ですが、次女は「疲れた~~」と言うので、次女はベビーカーに入れて出発しました。
【チェコ・ドイツ旅:8日目その6】
アイスを求めて上り坂を行く
日本で印刷してきたグーグルマップの地図だけを頼りに進みます(注:私たちはWifi持たずに旅行しています)。
平面の地図を見るとわかりませんが、目指す方向は上り坂の道のようです。パパの地図解読力を信じて、結構急な上り坂の道に入ります(注:私は典型的な「地図の読めない女」です)。
少し涼しくなってきて、街歩きにちょうどいい気温。
ロレッタ教会の中庭で騒ぎましたし、ちょっと小腹が空いてきました。アイス星人ファミリーですので「アイス売ってたらアイス買おう!」と言って進みます。
アイス、アイス・・・。
アイスを探すも、不当に高く売ってたりしてパス(80コルナ(400円)と書いてあったのでパスしましたが、今看板の写真をよく見てみると、下の方に30コルナ(150円)の小さいアイスも書いてありました)。ここで買っても良かったかも(^^;。
【16:40】坂を上りきると、ストラホフ修道院の門がありました。良かった、こっちの道で合ってたんだ!
しかも、振り向くと、ATMコーナーの横に、アイスの自動販売機が! アイスの自動販売機、チェコにもあるのね~~~。
ここでアイス買おう!と言って建物に入りましたが、何と自動販売機は故障中でした・・・(^^;
チェコ、エレベーターとかエスカレーターとか、結構機械の故障があるんですよね・・・(^^;
開いている修道院に入らなかった、痛恨のミス
修道院に入って行きます。
いくつかの建物があります。入口はどこかな~~。
あった! 黒い扉に、立て看板も出ています。あれに違いありません。敷地がやや広く、入口があれではない可能性もありますので、パパを1人で派遣します。
私は長女とベンチで座って待ちます。
ベビーカーの次女は寝てしまいました。
ここからはパパ目線で書いてみます。
パパが入口に行くと、黒い扉は閉じられていました。看板を見ると、「受付は午後4時45分まで」という表記。そうですよね、午後5時までなんだもの、午後5時まで受け付けてくれるわけではないですよね。
パパがスマホの時計を見ると、現在午後4時43分。受付終了まであと2分あります。
でも、扉は閉ざされている・・・。
きっと、5分前くらいにお客さんはもう来ないと思って閉じてしまったのでしょう。
あ~~あ、12世紀に建てられた、図書室の天井画が有名なストラホフ修道院に入れないなんて・・・・。ロレッタ教会で、時間を使い過ぎてしまいました。間一髪アウトだったか・・・。
隣の礼拝堂は無料で見られるみたいでしたので入ってみます。入ってすぐに鉄格子があり、入口付近から中の様子を見られるというものでしたが、きれいな礼拝堂でした。
3分後。
礼拝堂から出てきたパパが見たもの。
それは・・・。
閉じていた木の扉がギギギと開き、中から人が出てきて、外に出していた看板を中に片付ける光景でした!
しまった! 扉が閉じていたからてっきりもう終わったかと思ったけど、扉の鍵は開いていたのか!
扉を開けて、中に入って行けば良かったのか!!!
パパはあわてて係員の人の所に駆け寄ります。
パパ:今から、入れますか?
係員の女性:クローズしました。
パパ:お願いします、お願いします。
係員の女性:すみません、もうクローズです。
パパは、トボトボとベンチで待つ私たちの所に戻って来ました。
パパ:扉が閉まっていたからてっきりもう閉まってしまったと思ったんだけど、実は開いていたんだ・・・。入れないか頼んでみたけど、ダメだった・・・。
私:残念ね・・・。仕方ないよ・・・。
雨が降っているわけでない、寒いわけでもない今日。扉が閉められているのを遠目に見て、私も「もう閉まったんだ」と思いましたもの。
それにしても、この「ストラホフ修道院」はプラハ城に次いで来訪を楽しみにしていたスポットだったので、入り損ねたのはとても残念でした・・・。間に合っていただけになおさら・・・。有名な図書室の天井画を2か所見るだけなら15分あれば十分でした。
今後、ヨーロッパでは、扉が閉まっていても開けてみるということを必ずやろうと心に誓いました。
これからどうしようか。
少なからずショックで、しばしベンチに座ってポカンとしていました。
大人気の地ビールレストラン「Klasterni pivovar strahov」(発音不明)
【17:10】振り向くと、大賑わいのレストランと、「クラフトビール」の文字が。
修道院の隣に、修道院とは相対する存在と思われる、地ビールレストランがあったのです。
キラ~ン。パパの目が光りました。
「あそこのレストランで休憩しよう!」
私も街歩きで疲れましたし、お茶を飲みたいと思っていました。子どもたちもさっきからアイスを探しながら歩いてきましたし、長女はアイスを食べる気満々です(次女は寝ています)。
満席の店内に、ベビーカーを押して入っていきます。
う~~ん、人気店らしく、広い店内もテラス席も満席。ストラホフ修道院が終わったタイミングですから、ここで休憩をする人が多い時間帯なのでしょう。
ボーイさんに、席はありますか? と聞くと、「ここでちょっと待ってて!」という返事。
満席のようだけど・・・。
ここであきらめるのはまだ早い。言われた通り、入口で待ちます!
私たちの後にも2~3組のお客が来ましたが、満席と言われて引き返していきました。
【17:20】10分ほど待っていると、ボーイさんがやってきました。「こちらへどうぞ!」
あれ? 相変わらず満席だけれど・・・。
ついていくと、門を入ってすぐのテラス席で、カップルが座っている席に相席でお願いしたい、とのこと。席は6人掛けの大きい席。カップルさんには申し訳ないけれど、了承済みのようですし、お邪魔することにしました。
隣のカップルは英語以外の言語で話していました。チェコ語なのかな?
ちょっとした夫婦喧嘩
席に着く時、ちょっとした夫婦喧嘩がありました。
着席する前、背負っているリュックを地面に置いたパパ。「ふ~っ」という感じですね。
そして、次女が寝ているベビーカーを置く場所を決める作業をしていました。
私はパパがリュックを石畳の上に置いたのが少し気になり、テーブルの下に動かしました。ここはお店の入口。ひったくりとか、いないとも限りませんから・・・。
ベビーカーを配置し終えたパパが、地面を見て言いました。
パパ:あれ! 俺のリュックがない!!!!!(少し大きな声で)
私:あ、テーブルの下よ。
パパ:良かった~~~~~。勝手に動かさないでくれよ。
私:そんなに怒らなくてもいいじゃない。
パパ:ママに怒ってなんかないよ。血の気が引いたんだよ。だって、パスポートとか全て入っているんだよ? 自分が置いた場所になければ血の気引くでしょ。
私:(大事なものなら、地面になんか置かなきゃいいのに・・・)。
来ました! 絶品の地ビール!
【17:25】パパは地ビールの黒生ビールを注文。65コルナ(320円)。私はお茶(Caj ovocny、30コルナ)、長女はココア(Cocolada、50コルナ)を注文。
すぐに出て来ましたよ、黒生ビールが!
キンキンに冷えていておいしそう。パパの感想は・・・。
「う、うますぎる」
それだけかいっ! パパはすぐ全部飲んでしまいました。
私たちはチーズケーキ(90コルナ、450円)も注文。ここまでアイスを探してきましたが、もう夕方なので、温かい飲み物とケーキに変更です。
このケーキがまたおいしかったです(^^)/。
パパが長女を初めてビンタした日
うちのパパは優しい人だと思います。自分から怒ったりすることは滅多にないし、子どもたちを怒ることも少なく、ましてや子どもに手を出すなんて、多分一度もしたことがないと思います。
しかし!
とうとう来てしまいました、パパが長女に初めてビンタを食らわせる日が!
初ビンタは、inプラハです(^^;
ことの顛末を紹介しましょう~。
1杯目の黒ビールをすぐに飲んでしまったパパ。ボーイさんを呼んで、もう1杯ビールを注文します。
パパ:えくすきゅーみー(酔っていて「エクスキューズ・ミー」が言えていない)
パパ:ディスワン、プリーズ
パパが2杯目に頼んだのはここの地ビール。今度は黒ビールじゃない、普通のピルスナービールです。
パパは2杯目もおいしそうに飲みます。
結構、色がしっかりとついています。パパいわく「コクがあって、苦みが強くて、黒ビールに近い俺が大好きな味。ノンフィルタービールよりこっちのほう(ろ過されたビールのほう)が絶対おいしいと思う」だそうです。
プリュゼニュやチェスキー・クルムロフでノンフィルタービール飲んだけれど、首をかしげてたもんねぇ。
そんな幸せな時間に、事件は起きました。
パパの事が大好きな長女。ケーキを食べ終わって、パパの席の方に移動します。
おっとと・・・。
その時、長女の体がパパのビールグラスに当たってしまい、
ひっくり返ったビールが、パパと、隣のカップルの男性のズボンにかかってしまったのです!
パパ:ソーリー! ソーリー!
男性:イッツ ジャスト アクシデント! OK! OK!
カップルの男性はとてもいい感じの方で、気にしなくていいですよ! という感じでした。でも、パパの脳裏に浮かんだのは、今朝、プラハのトラム駅で、チェコ人のママが長女と同じくらいの歳の男の子の顔をグーで3発なぐっていた、あの光景でした。その時の記事はこちら。
・・・チェコでは、子どもが悪いことをした時、顔をグーで3発殴るのが普通なんじゃないか?
・・・いや、あれは男の子だった。女の子なのだから、顔をグーで1発でいいのではないか?
・・・いや、顔にグーはかわいそうだ、日本人だし、ほっぺにビンタでいいのではないか?
・・・子どもを殴るなんて虐待では? いやいや、うちらが子どもの頃なんかゲンコツが普通だった。
・・・いくら何でも何もしないのでは、迷惑をかけた2人に示しがつかないのではないか?
ここまで0.1秒で考えたパパから、長女のほっぺに強めのビンタが飛んだのでした。
パパ:長女、何やってるんだ!
(ばち~~ん!)
長女:わあああ・・・
パパに殴られたことなんてない長女、半泣きで私の所に帰って来ました。ビールひっくり返してしまったんですもの、これは仕方ないですね・・・。
これを機会に隣のカップルとたどたどしい英語で話すと、2人はポーランド人とのこと。2人が話していたのは、ポーランド語だったんですね。美男美女のカップルです。
私たちが日本人だというと、2人は喜んで「今度の冬の休暇に、2人で東京に行く予定なんです」と話します。
えっ、それはうれしいけど、何もわざわざ冬に来なくても・・・。あ、そうか、冬はポーランド方が東京よりもはるかに寒いんだった!
私たちも、持っていた「地球の歩き方」が「チェコ・スロバキア・ポーランド」だったので、それを見せると2人も喜んでくれました。私たちはいつか絶対子連れでポーランドも行きたいと思っているので、オススメを聞いてみましたが、
「クラクフはいいですよ! 街並みがきれいなんです。グロツワフもオススメです!」とのことでした。
私たちが英語話せれば、ポーランドのオススメについてもう少し聞いたり、東京のオススメを紹介したりできたんですが、語学力がとてもついていかず・・・。
ちなみに2人はポーランドからバイクに乗ってプラハまで来て、もう1週間以上プラハに滞在しているのだそうです。バイクで1か月以上、いろんな国を旅するのだそうです。
なんて素敵なんでしょう!
少し泣いたものの、長女もすぐに復活。
少し話して、カップルの2人が先に席を立ちました。追うようにして私たちもお会計。しめて300コルナ(1,500円)でした。チップとして30コルナを、テーブルの上に置いてきました。
それにしてもポーランド人カップルの女性、すごくスタイルが良くて、モデルさんみたいだったなぁ・・・(ほれぼれ)。とても美しい方でした。
【18:05】店を後にします。
次女はうつらうつら。
次女は寝ていてケーキ食べれなくて、残念だったね~~。
次の目的地はペトシーン展望台タワー
午後6時を過ぎましたが、私たちの観光はまだ終わりません。
次に向かうのは、ここから徒歩500mほどの「ペトシーン展望台タワー」です。少し距離はありますが、休憩十分、また紙の地図1枚をにぎりしめ、出発!
修道院の門まで戻ると、ペトシーン公園を示した標識があり、私たちの地図とも合致。しかしその道は結構な上り坂でした。
げっ、この坂道を上るのか・・・(^^; ずっと上り坂が続いているようです。
そして長女は言いました。「疲れた。おんぶ」と・・・。
次女はベビーカーで寝ています。
長女は半年前にウイルス性髄膜炎で2週間入院していますので、無理はさせられません。
仕方ない。
私が長女をおんぶして山を登る次回に続きます。
※世界遺産満載!子連れチェコ・ドイツ旅行記の第1話はこちら(全て無料)
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