【2024.8】子連れフランス・ルクセンブルク・ベルギー・オランダ周遊旅行のプランニング(小3&中1:子連れフランス+ベネルクス3国周遊旅 ♯1)

どこも航空券が高い! こんな時は・・・。

【2024.8 子連れフランス・ルクセンブルク・ベルギー・オランダ旅行:番外編その1】

私たちは、令和6年の夏休みを利用して、家族4人でフランス・ルクセンブルク・ベルギー・オランダとまわってきました。

この旅行の手配をしていたのは、令和5年の12月頃。どのように考え、どういうプランに仕上げたのか、紹介しようと思います。

2024年、ヨーロッパ行きの航空券の値段が、とにかく高くなりました

コロナ禍が終焉し、早速2023年2月に海外旅行を再開した私たち。

2023年の1年は、まずはスクート航空の安い航空便を利用して、円安&世界的物価高の中、オーストラリア、クロアチア、ギリシャとあいさつ替わりの3連発。

その後も、ブログでは紹介していませんが、2024年は年末年始のベトナム、GWのスペインと行ってきました。

そして、2024年の夏休みも、どこかヨーロッパに行きたいと思っていました(手配していたのは2023年12月頃~。さすがに調べ物で忙しく、半年間ブログをお休みしました)。

昨年、2023年夏のギリシャ(アテネやサントリーニ島、ロードス島)はすっごく良かったのですが、夏のヨーロッパは暑く、ギリシャでは毎日水着で過ごし、海にプールに入っていた感じ。

そういう旅行は昨年やったので、2024年の夏は、水着を使わない旅行にしよう。

ヨーロッパでも比較的涼しい所に行って、街歩きを中心にしよう。

フランス、イギリス、オランダなどベネルクス3国、オーストリアを候補に挙げましたが、その中で私が一番行きたかったのは、フランスのモンサンミッシェル。

学生時代にツアー旅行で1度行ったことがありましたが、パパや子どもたちと一緒に、20年ぶりにぜひもう一度行ってみたい。前々からそう思っていました。

パパは、「フランスは何だか怖そうだなぁ。フランス人は冷たそうだし(個人の先入観です!)」ということで、オランダ・ベルギーの辺りに興味があったみたいです。

ただ、航空券の値段が本当に高くなってしまっていて、ギリシャ旅行の時のように10万円以内でのヨーロッパ往復など、ヨーロッパのどの都市で検索しても、少なくとも2023年12月の時点では夢のまた夢という感じ(2024年8月の今も同じ状況です)。

昨今は記録的な円安だし、何を買うにも円では値段が爆上がりしてしまいました。世界的な観光需要の増大でただでさえコロナ前と比較すると航空券が5割程度高騰しているのに、さらに円安で3割高。もう、コロナ前の2倍の値段です。

死ぬ気で・・・とは極端な表現かもしれませんが、家の財政状況をそのまま表した表現です。

我慢するか、コスパが悪い中、財政的に無理をしてでも行くか・・・。

このブログを以前から読んでくださっている皆さんなら、私たちの夫婦がどっちの結論を出すか、答えは簡単ですよね。

交通事故で明日死ぬかもわからないんだから、今、行けるときに無理してでも行こう(主にパパの考え方)!

私は航空券が高いこの旅行には最初は反対だったんですが、数日パパに説得される形で了承しました(注:2023年12月の話です)。

そして今、2024年8月、フランスやオランダから帰ってきて思っていることは、

「夏のフランス+ベネルクス3国旅行、お金たくさんかかったけど、行って、本当に良かったな」

ということ。この時、パパが私を熱心に説得してくれたことに、(あの頃は引いていましたが)今は心から感謝しています。

今回の旅行は、一番行きたい所に行く!

いつも、行先の国の候補をいくつか出したうえで「安い航空券を見つけた所に行く」というのが私たちの旅行地選定のスタイルでしたが、ということで今回は「航空券はどこも高いから、こうなったら行きたい所に行く」という、いつもと違う形で旅行先を選択することになりました。

旅程は、8月上旬、10泊11日間。

軸に据えたのは、フランスのモンサンミッシェルでした。

モンサンミッシェルは必ず入れたうえで、フランスを北に抜けます。フランス南部は夏は暑いので。

フランスの北と言えば、パパが行きたいと言っていたベルギーやオランダがあります。フランス1国じゃなくて、日程の余裕はなくなるけれど周遊旅行にしよう。

何せ、ここまで航空券などの旅行コストが上がってしまった今、ヨーロッパはそう気軽に来れる所じゃありません。私たちもこの2年で4回目ですが、決して気軽には来ていません。毎回、物価高に青ざめながら来ています。

フランスのパリに到着し、モンサンミッシェルとパリ周辺を見て、オランダのアムステルダムあたりから帰国する航空券があれば、鉄道で周遊する行程が組める・・・。

パリinのアムステルダムoutに狙いを定めて、本格的に航空券を探し始めました。

今回の旅の軸は、モンサンミッシェルです!

初の地方空港利用!

航空券を探しますが・・・、やはりとにかく(パリへもアムステルダムへも)航空券が高い。

パパは、パリへの航空便を探すにあたり、いつもの成田発着だけでなく、仙台空港と新潟空港の発着便も含めて、そして空港の駐車場代や空港までの高速代、ガソリン代も含めて、トータルでどれが一番安いのかを比べました。

夏休みで旅行日程は決まっていますので、その日程で、日本の東北地方+新潟+成田空港からパリまで、ソウル経由、北京経由、上海経由などの便を検索しまくるのです。

同時に、私たちの住む東北地方の自宅から、その空港までの高速代や駐車場代も調べます。

1か月後、パパが出した結論は、何と、私たち初の「新潟空港」利用!

どうして成田でも仙台でもなく、新潟空港だったのか。

実は、新潟空港には週2往復だけ中国東方航空が上海に飛行機を飛ばしていて、それがたまたま私たちの旅行日程にズバリ的中。

それを利用して、

新潟→上海→パリ

アムステルダム→上海→新潟

という、中国東方航空の航空券が取れることが分かったのです。

航空券の値段自体は成田空港からのほうが安かったんですが、私たちの家から空港に向かうにあたり、新潟空港は成田空港までの半分以下の距離で行けるため、コスパは同じ。

駐車場代は成田空港より高かったんですが、たまたまパパの学生時代からの友達が新潟市にいて、車を何日でも空き地(ビニールハウスのわき)にタダで停めさせてくれるとのこと!

ただ、この航空券は、帰りの乗り継ぎ時間が上海で19時間もあることが難点でした。

19時間かぁ・・・。しかも、上海空港で一晩過ごさなければいけません。

それだけあれば、成田空港から車を運転して余裕で自宅に帰って来られます(成田空港から私の家までは所要8時間)。

でも、トータルでコスパが同じなら、家から空港まで距離が近い方がパパの運転が楽だし、パパも旧友に会える。

地方空港利用がどんなもんか、一回経験してみよう!

そんなことで、初めて、地方空港からヨーロッパに向かったのでした。

初めて新潟空港にやって来ました。落ち着いていていい感じです。意外と国際線も飛んでいます。

地方空港を利用してみて、良かった所、悪かった所

初めて新潟空港国際線を利用してみて、良かった所と悪かった所を紹介します。

良かった点:出国、入国の際の時間が短くて済むところ。

何しろ利用者が少ないので、いろんな手続きが成田空港の半分の時間で済みます。空港職員の方たちが、飛行機に乗る外国人に対して日本語+カタコトの英語で対応していたのが印象的でした。

小さいとは言っても、レストラン、売店など設備は充実。ヨーロッパの地方都市の空港と比べても全然見劣りしません。

悪かった点:出発日が土曜日だったんですが、空港の両替所(銀行)が土・日・祝日に開いておらず、外貨を両替できなかったところ。

日本で日本円をユーロに両替したかったんですが、両替所が閉まっていて、両替できませんでした。空港の両替所が昼間閉まっていて両替できなかったことは初めてだったので、面くらってしまいました。

結局、私たちは前回(2024.GW)のスぺイン旅行で余したキャッシュが200ユーロあって、今回の旅行ではそれで事足りたので、現地で両替することもありませんでした。

新潟空港にて、出国後の制限エリア内。ここにも軽食店や売店あり。パパはここぞとばかり生ビールを飲んでいました。飛行機は2時間遅れましたが、上海での乗り継ぎ時間は8時間以上あったので余裕余裕。

プランのポイント

今回のプランのポイントは、地方空港利用の他にもいくつかあります。

1.モンサンミッシェルで1泊したい

モンサンミッシェルは、現地ツアーに参加することでパリから容易に日帰りで観光できますが、ゆっくり楽しみたかったので、モンサンミッシェルで1泊することにしました。

ただし、パリの観光がその分削られました。

2.フランスの地方都市も見てみたい

今回のプランでは、フランスに滞在するのが3日間しかないのですが、その中で、地方都市も見てみたいと考えていました。列車の乗り継ぎの時間を活用して、レンヌ(ブルターニュ地方)とメッス(アルザス・ロレーヌ地方)に寄るプランとしました。

3.バルト3国の小国、ルクセンブルクにも行きたい

行程だけ考えれば、パリ→ブリュッセル→アムステルダムといくと交通網が発達していて速いし便利なのですが、今回は時間がかかるのは承知で、ルクセンブルクにも足を延ばすことにしました。

パリからルクセンブルクまで、鉄道で移動しようと思っていたんですが、何と2024年8月は線路工事のため鉄道は運休中。メッスまで鉄道で移動し、メッスからルクセンブルクまではバスを利用することにしました。

おかげでメッスにも少し立ち寄ることができました。

その分、オリンピック開催中のパリの観光日数を削りました。

パリに降り立った後、西のモンサンミッシェルに向かい、パリに取って返してルクセンブルクに向かうという強引なプランです。モンサンミッシェルは絶対に行く、そしてそこで泊まるという執念を感じるプランです(パパ談)

今回の旅のトラブル

今回の旅行でも、御多分にもれず、大小様々なトラブルに遭遇しました。

主な物だけ紹介します。

トラブル1.ベルギーでスリに遭う。

これが一番ヤバいトラブルでした・・・。

いや~~、本当に迂闊でした。

特急列車の車内で、上の荷物棚に置いていたパパのリュックを狙われました(パスポートや全ての現金などを入れた命のリュック)。

おじさん2人組のスリ犯で、一方が小銭を通路にばらまいて乗客の目線を床に向けた隙に、もう一方が荷物棚の上のカバンやリュックをかすめ取る、古典的な手口。

小銭の拾い方がどうもおかしいと思って(いやにゆっくりやっていた)、ハッと荷物棚の上に視線をやったら、パスポートや財布など貴重品一式を入れたパパのリュックがすでに視界から消えていました

もう、列車内で叫びました。

結局、スリは未遂に終わり、カバンや貴重品は取り戻せたんですが・・・。パパのリュックが荷物棚から消えていた時は、もう詰んだと思いました。

詳しくは、いずれブログで紹介したいと思います。

ルクセンブルクからブリュッセルへ向かう特急列車の車内。赤矢印のパパのリュックが狙われました。

トラブル2.オランダで交通事故に遭う。

アムステルダムで朝の散策中、下り坂で後ろから結構なスピードでやってきた自転車が、長女にまともに激突。長女は前方に1mふっ飛ばされ、両手両足と腹部から流血するケガ。

ぶつかってきた女性も長女も怪我はしました(血は出ました)が、その後も歩けたので、それは不幸中の幸いでした。

その女性は「100%長女が悪い!」とののしって来ましたが、目撃者の男性がオランダ語で間に入ってくれ、事なきを得ました。

警察も呼ばす、海外旅行保険も使いませんでした。

【アムステルダム】自転車に激突され、応急処置をした直後。長女は泣きながらもゆっくりと歩き出すことができました。

トラブル3.帰国時、上海で中国に出入国することに。

上海ではトランジットのみなので、中国に入国するつもりはなかったんですが、帰りの便の上海→新潟の航空券をアムステルダムでのチェックイン時に出してもらえなくて、上海で中国にいったん入国して荷物の受け取りと再チェックインが必要になりました。

乗り継ぎの便が翌日発だと、通しのチケットにはできないため、上海で荷物の受け取りと再度チェックインが必要、との説明でした(アムステルダムのスキポール空港にて)。

中国入国、ドキドキしましたが大丈夫でした。ビザがなくても、トランジットなら一時入国ができます。

上海では面倒くさくて浦東国際空港から外に出ませんでした。

【上海浦東国際空港】まさか中国に入国することになろうとは・・・。

トラブル4?.パリオリンピックをやっていた。

そして、極めつけはコレ。

パリでオリンピックをやっていたこと!

実は、航空券の手配時、半年後の2024年の夏にパリでオリンピックが開かれることに気が付かないまま航空券を取っていたんですよね(^^;。

その後、ホテルを予約しようとした段階でようやく気付いて。

いや~、お恥ずかしい(^^;

オリンピック開催中だったために、エッフェル塔を中心に、パリ市内で様々な交通規制、通行止めが施されていて、危うく予約していたレストランにたどり着けなくて罰金160ユーロ払わなくてはいけなくなる所でした。

期間中、ホテル代や地下鉄代は2倍になるし・・・。エッフェル塔の上の展望台は満員で入れず・・・。

ただし、街じゅうに警察官、州兵、駅や主要スポットでは紫色のビブスをつけた複数の案内スタッフがひしめき、紫色の新しい道案内なども至る所に。逆に安心して旅行ができた面もありました。

【パリ】シャルル・ド・ゴール空港の鉄道駅。臨時の切符売り場が設けられ、多数の案内スタッフが英語で応対してくれます。

次回、この旅行で回った先を、ダイジェストで紹介します。

これも最新記事です(令和6年8月28日アップ)↓

子連れクロアチア+5か国周遊旅 第50話

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