ストックホルム:私の黒歴史「ワイネス コーヒー」でのプチぼったくり(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯83)
【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ
2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ
3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光
4日目:トゥルクから特急列車でヘルシンキへ。午後はヘルシンキ市内観光
5日目:ヘルシンキ市内観光。世界遺産:スオメンリナ要塞島など。
6日目:国際フェリーでヘルシンキからエストニア:タリンへ。パパと長女でタリン観光。次女が40.4度の発熱、救急車で病院へ。
7日目:午前中はホテルで待機、午後にタリン旧市街観光。夕方、ストックホルム行きのフェリーに乗船。
8日目:午前10時15分ストックホルム着、ホテルにチェックイン。ガムラ・スタン観光。
9日目(今日):朝5時起床、荷作り&朝食の後、朝8時にホテル出発。地下鉄でストックホルムの中心、ティー・セントラーレン駅で下車。近くにあるストックホルム中央駅のコインロッカーにスーツケースを預けた後、トラムに乗りに向かう途中に私がおしっこを我慢できなくなってしまいます。
地下街の公衆トイレを見つけるも午前10時オープンということでまだ閉まっており、近くの売店に駆け込むも、トイレの使用を断られてしまいました。地上に行けば、マクドナルドがあると教えられますが・・・。
売店の人が使う用のトイレはどこかにあるのだと思いますが・・・。大いに焦る私に対して、素っ気ない対応でした。
でも、地上に行けばマクドナルドがあるという情報!!
あと1分なら我慢できる!!
私は、地上に向けたエスカレーターを駆けあがりました。もう半泣きでした。
地上に出て、私は唖然としました。
マクドナルドなんて、ぐるっと見回してもどこにもありませんでした。
周囲には飲食店がたくさんありますが、まだ閉まっています。
※ちなみに私は、今にもおしっこ漏らすという状況です。
【2016.7 子連れ北欧旅行:10日目その2】
朝から開いているカフェを発見!
【9:30】パパと長女が、私の後を追ってエスカレーターで地上に上がってきました。パパは片手に次女を抱っこ、もう一方の手でベビーカーを担ぎ上げて・・・。
私:マクドナルドがない(絶叫)!!!!!
パパ:ほんとだ・・・。こうなったら、その辺でするしかないよ!!
私:そんな!! 昼間にこんな街中で!! そんなこと絶対できない!!!
パパ:「絶対できない」って、じゃ、ここで立ったままもらすのか? あっ、向こうのカフェ、やってるんじゃない!? あそこだけ、道に看板出してるよ!!
私:ホントだ!!!
私に選択肢などありません。パパと長女を置いて、ダッシュで一目散にそのカフェへ走りました。
カフェでのやり取り
カフェの自動ドアは、開きました!! オープンしていました!!
やった!!! 助かった!!
私:トイレ使わせてください!! 緊急なんです!(と叫びながら、トイレを見つけて勝手に駆け込んだ)
お店の店員さん(おばさん)は苦笑していました(^^;。
はぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。。。。
至福の時。
こんなにも気持ちのいいものだったなんて・・・。
危なかったです。もう1歩で「ストックホルムの中心でおしっこたれる」という伝説を作ってしまう所でした・・・。
用を足した後、お店のカウンターに向かいます。
トイレを使わせてもらったんだし、何か買わないと。
ショーケースの中に、おいしそうなベーグルがたくさん並んでいます。15クローネ(180円)~25クローネ(300円)くらいの値札がついていますが、1種類に1つずつ値札がついているわけでなく、脇に置いてある感じ。お店のシステムがよくわかりません。
私はさっきパパから預かった30クローネを持っていますので、1つ買う分にはどれを選んでも大丈夫でしょう。一応、一番シンプルなシナモンロール(北欧名物です)にしておきます。
私:これください(指さす)。
女性店員(おばさん):〇〇クローネです(よく聞き取れなかった)。
私:えっと・・・・。
女性店員:(私が手に持つ20クローネ札1枚と5クローネのコイン2枚をのぞき込んで)それで大丈夫よ。
私:はい・・・(お金を全部差し出す)
女性店員:ありがとうございました~~。
私:(あれ、おつりはないのかな?)
無事、お買い物も終わりました。
今買ったシナモンロールは、おやつにしよう。
パパと長女は地下街から地上に出た所で待っていたので、そこに戻ります。
ほぼビデオ録画原文ママ
【9:40】パパは、絶体絶命のピンチを切り抜けた私のヒーローインタビューを撮ろうと、ビデオを構えて私に話しかけてきました。
以下、実際の会話を紹介します(途中、少し省略していますが、ほぼ原文ママです)。
パパ:よかったね~~! 一時はどうなることかと!
私:入る時は「トイレ貸してくださいっ」て言って一目散にトイレに行ったよ(^^;
パパ:これからは、子どもじゃないんだし、早めにトイレに行っておくようにしないとね。
私:ホントにそうだね~~。反省するわ。
パパ:何買ってきたの?
私:(スウェーデン名物の)シナモンロール。おいしそうだよ。
パパ:へ~~。いくらだった?
私:20クローネ。
パパ:じゃ、30クローネあげてたから、10クローネ余ったかな。
私:えっ、あれっ・・・、30クローネだっかたも。
パパ:かも? 「かも」ってどういうこと?
私:20クローネくらいな気がしたんだけど、値段がよくわからなくて・・・。持ってたお金を見せたら、これで大丈夫って・・・。
パパ:じゃ、30クローネだったんじゃないの?
私:なんか、そうじゃなかった(30まではしなかった)と思うんだよね・・・。
パパ:値段がわからなかったって・・・。バカじゃないのかお前は! 「ハウマッチ?」ってどうして聞けないの?※
(※この言い方って、今考えるとモラハラじゃないですか?)
私:ん・・・、まぁ・・・。そうだよね・・・。
パパ:「お金見せて全部渡して、パン1個もらって、帰ってきた」って・・・。子どものおつかいじゃないんだから! 1個360円の、超高級シナモンロールじゃん。・・・いや、何気に本当に30クローネだったのかもよ。北欧は物価が高いし。
私:・・・(しょぼん)。
パパ:あ、レシート見てみよう。
私:・・・・。そういえば、レシート、もらってない・・・。
パパ:は? レシートももらわないで出てきたの? 今回の北欧旅行で、レシートくれなかったお店は1軒もなかったよ?
私:そうだよね・・・(パパの言うとおりだ。うかつだった・・・)。
パパ:ぼったくられたのさ。まぁいいよ、たかが100円~200円くらい。これも勉強料だよ。本当に1個30クローネだったのかもしれないしさ。
私:私、レシートもらってくる!
パパ:もういいよ・・・。今さら、レシートなんてくれないよ。差額は店員がポッケに入れたんだろ。
私:いや、行ってくる!
こうして、私は次女を抱っこして再びさっきのカフェに向かいました。
パパの見込み通り、私はまんまとぼったくられたのでしょう。
そうだとは思ったんですが、ただ、ぼったくりであったことを、確実に確認したかったのです。
レシートがあれば、多分ぼったくりでない。
レシートがなければ、ぼったくり確定です。
レシートを求めて
カフェに再び入ります。
私:さっき買ったこのシナモンロールのレシートをください。
女性店員: えっ? レシートォ? もう捨てましたよ!(ハァ!? みたいな態度で)。
私:どこに捨てましたか?
女性店員:(すごく面倒くさそうに)この箱に、不要なレシートが入ってるから! えっと・・・(捨てたレシートがたくさん入った箱があって、それをいじりだす)・・・あなたのは、これかこれよ。
そう言って女性店員が差し出したのは、他人が買った、32クローネと34クローネのレシートでした。
それにしてもこの店員、痛い所を突かれているのでしょう、とても態度が悪いです。
私:これではありません。30クローネですから。
女性店員:これじゃないけど、これに似たものを買ったのよ。(がさごそ・・・)ああ、これ。この30クローネの、これよあなたが買ったのは!
店員が指さしているのは、他人が捨てたレシートの一部分。
「Kaffe stor 30.00」と書いてありました。
女性店員:あなたが買ったのはこの30クローネのやつよ! これ、持って行っていいわよ!
そう言って、私に、他人が捨てたレシートを渡してきました。
多分これ、シナモンロールじゃなく、全然違うもの。
英語できない私にだってわかりました。
どうせいい加減なことを言っているのです。
※帰国後に調べてみたら 、スウェーデン語で「Kaffe stor」は「コーヒー ラージサイズ」という意味でした。
私:わかりました。ありがとうございました。
私は、確信しました。
自分はここでプチぼったくりにあったのだと・・・。
お金を見せて、全部取られて、小さいパン1つ渡されて。言われるがままに帰されて・・・。
日本人だから、英語話せないから、女1人だから、舐められたのでしょうか。
パパなら絶対にレシートを求めます。いや、その前に、値段を確認するでしょう。
それに引き換え私は・・・。
ここでの買い物は、私の黒歴史です"(-“"-)"。
自分の迂闊さもさることながら、これまで9日間の北欧旅行で、こういった”ごまかし”には一度も遭わなかったので、とても残念に思いました。
こちらの素敵なお店は、「WAYNE’S COFFEE」。ティー・セントラーレン駅から地上に出てすぐの目抜き通りにあって、現在でも営業中。グーグルでの評価はいいようですよ。
もうぼったくりはやめたのかな? それとも、日本人に対してだけぼったくるんでしょうかね。
あぁくやしい! 私にできることは、こうして事実を日本の皆さんにお伝えすることだけです。少しでも日本人の被害者が減ればうれしいです。
シナモンロールは、とてもおいしかったです。
セルゲル広場に来たけれど
しょげてはいられません。私のトイレ騒動もあって、時間はどんどん遅くなっています。
目指しているのは「スカンセン野外博物館」。
地下鉄駅から徒歩5分(私たちの足だと10分)ほどの所に7番トラムの始発駅があり、トラムに乗って数駅行けば着きます。このトラムは地下鉄と同じチケットで乗れます。
わたしたちは朝8時30分に、フライドへムズブラン駅で地下鉄のチケットを買っています。スウェーデンの地下鉄の切符は時間制のため、指定エリア内であれば、時間内に何回でも乗り降りできるのです。
【9:45】セルゲル広場に到着。真ん中の塔が目印です。
周囲は車の交通量も多く、あまりのんびりできるような所ではなかったですが、シンボリックな塔と噴水で写真を撮ったりしました。
さて・・・、7番トラム(トラム7号線)は、セルゲル広場に始発駅があるということなんですが・・・。
広場の中心まで来ても、トラムの駅なんて見当たらない!
トラム(路面電車)の線路も見当たらない!
えっ、広場が広いからなのかな・・・。いや、利用客の多いトラム路線だって「るるぶ 北欧」に書いてあるけれど、近くに駅があるような人の流れが全くない・・・。
気が進みませんが、これではますます時間が押していくばかり。背に腹は代えられない、思い切って通行人さんに聞いてみます!
私:トラムの駅、どこですか?
通行人女性:えっ? トラム? 私は地下鉄しか乗らないからわからないわ。
えっ!? 受け答えの感じからして地元の人でしたが、トラムの駅が、わからない??
何だか、トラムの存在自体を知らないような感じでした。
おいおい、セルゲル広場から7番トラムが出てるって「るるぶ」には書いてあるけれど、まれにるるぶの情報が違っていることもあるからなぁ・・・。
さて、どうするか。
7番トラムの駅を自力で発見!
私たちは、とりあえず広場を突っ切り、目指す博物館の方向へ歩いてみることにしました。
もしトラムが走っていれば線路を発見するでしょうし、そしたら駅もあるでしょう。
もしトラムがなくても・・・徒歩でも行けなくもない距離(恐らく40分~45分くらい?)に思えました。
そうして道を進んで行くと・・・。あ、向こうに見えるのは、トラムの駅だ!
ちょうどトラムも停まっていました。
このトラムは「セルゲル広場から出てる」のではなく、「セルゲル広場の近くに駅がある」トラムだったのです。
工事しているようで、仮設のような駅でした。まもなくきれいになるのかな。
停まっていたトラムがちょうど発車してしまったので、次発を待ちます。
【10:00】待つこと10分。ようやく次発のトラムが到着!
新型車両で、ベビーカーでも問題なく乗れました。
ちなみにこの「7番トラム」、ストックホルムの中心からスカンセン野外博物館などの観光スポットを結ぶ路線であることから利用者が多く、スリも多いらしいです。
私もパパと声をかけながら、スリに警戒して乗りました。
あっ! そういえば、時間が!!!
トラムが発車、すぐに車内で検札が始まりました。
年配男性の車掌さんが1人1人の切符をチェックしていきます。
スウェーデンのトラムや地下鉄の切符は、乗車前(もしくは乗車直後)に「打刻」と言って、専用機械で自分で切符に時刻を印字する必要があります。
例えば「1時間券」なら、その打刻時刻から1時間有効、となります。
私たちは、朝8時30分に地下鉄のフライドへムズブラン駅で1時間券(1枚36クローネ)を2枚買って(5歳以下の子どもは無料)、打刻しています。
切符は地下鉄と共通なので、この切符があれば、1時間は乗り放題なのです。
そう。1時間は。
・・・・・・・。
1時間。
・・・・・・・。
あれっ、今何時だっけ!?
今は、もう10時だ!!!!
しまった、予定通り真っすぐに来れば問題なかったけれど、私のトイレ騒動で時間をくってしまったから、もう切符を打刻してから1時間半経ってる!!!
ヤバい!!!!
ヨーロッパのトラムでの時間超過や打刻忘れの対応は非常に厳しく、「容赦のない取り締まり」と「高額の罰金」が科せられると聞いたことがあります。
日本みたいに、切符を持たずに電車に乗って見つかっても「あ、買います」で済むような、のんきな所ではないかもしれないのです。
時間が過ぎてたこと、今気付いた!!!
せっかくおしっこできたのに、ヤバい~~~!! 一難去ってまた一難。大ピンチです!!
車掌さんが1人1人の切符を確認しながら近づいてきました。
今、隣の人がチェックを受けています。
次は私たちの番だ!!
どうしよう、車掌さんに「時間切れたので、また買います」って言えば、許してもらえるだろうか?
それとも即座に「罰金1万5千円だよ※」と言われるでしょうか??
※罰金の額はドイツの大人2人の例(60ユーロ×2)です。
どうも、後者の可能性もひしひしと・・・。
どどどどど、どうしよう・・・。
心臓バクバクの次回に続きます。
※夏の北欧へ!子連れ北欧旅行記を第1話から読んでみる方はこちら(全て無料)
【その他の子連れ海外旅行記など↓】
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