絶品!シチリアの伝統料理「カポナータ」 ~大衆食堂で大盛り上がり~(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯38)
【これまでの旅程】
0日目:金曜日の午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。車中泊。
1日目:成田空港からモスクワ経由でローマ着。深夜12時過ぎにホテルにチェックイン。
2日目:ホテルでほぼ徹夜した後、ローマ観光。テルミニ駅でスリに遭う。
3日目:午前2時45分全員起床。午前中はバチカン観光。午後、特急列車でナポリへ。
4日目:ナポリ観光。夜行フェリーでシチリア島・パレルモへ。
5日目(今日):午前3時起床。朝から子どもたちが騒いで寝られません。船は定刻通り午前6時30分にパレルモ港に到着しましたが、豪雨で下船できず、しばし立ち往生。雨具を装備して豪雨を徒歩で強行突破、ホテルにチェックインしました。
午前9時に老舗カフェ「スピンナート」で朝食とジェラートを食べ、路線バスで世界遺産:モンレアーレ大聖堂へ。素晴らしいモザイク画を見学し、再びバスでパレルモの街に戻って来ました。
【13:35】 インディペンデンツァ広場に到着。
【13:40】日本で印刷してきた地図を見ながら行くこと5分。目指すレストラン「Trattoria Familiare da Michele & Jolanda(直訳:ミケーレ&ジョランダによる家族のトラットリア)」に到着。
口コミを見ると、個人経営の安価でおいしいレストランと言うことです。日本で言えば、親子丼などを出す大衆食堂と言った位置づけになるでしょうか。
このお店で間違いないのですが、カーテンで、お店の中の様子が見えません(^^;。
営業中かな・・・。のれんはないけれど・・・(ここはイタリアだ)。
ちょっと不安に思いましたが、思い切ってこの扉を開けます。
扉を開けると、そこは。。。
【2017.1 子連れイタリア旅行:5日目その6】
パレルモの小さなレストラン
【13:40】扉を開けると・・・、お客さんは誰もいません。
あれ・・・、時間も遅いし(個人経営の小さなレストランだし)、もうお昼の営業終わっちゃったかな・・・。
お昼営業して、いったん閉め、夜にまた開ける店なのかもしれません。
遅くなっちゃったからなぁ(^^; 第2候補に調べておいたレストランへ向かおうか・・・。
そう思っていると、お店の奥から店主らしいおじさんが、大きなイタリア語で声をかけてきました。
ご主人:〇×△△××〇〇!!(イタリア語。「やってるよ! どーぞ!」)※雰囲気で理解
やった、やってるみたい!
でも・・・・・。
ご主人、イタリア語オンリーかも(^^;
ま、シチリア島の小さなレストランですからね(^^;
※そう言う私たちもカタコト英語ですが(^^;
陽気なご主人
恐る恐るお店に入っていく私たちに、ご主人が陽気に声を掛けます。
ご主人:×△△××〇〇×!!(イタリア語。「どこでも好きなとこ座って!」)※雰囲気で理解
ご主人:△△××〇〇!!(イタリア語。「うちは、いろいろな料理を置いてるよ!」)※雰囲気で理解
そして、ご主人が英語を少し話しました。
ご主人:ファミリー! ノープロブレム!(真意:家族だと思って気楽にしてね!)
ご主人:ファミリー! ノープロブレム!(真意:ここを家だと思ってくつろいで!)
私、英語は話せませんが、相手の頭の中を読む能力があるんですよ。
フフフ・・・(パパの考えていることは未だに読めませんが)。
お店の中には、壁一面にいろんな写真が飾られていました!
こういう感じ、日本でも、田舎の食堂なんかでありますよね! 訪れた芸能人の色紙が壁にいっぱい飾ってるとか・・・。
でも、そういうお店って掃除をしていなくて(そして管理も悪くて)色紙が汚れていたり埃が積もっていたりして、引くことが多いので、初めはギョッとしたんですが・・・、見るとここのお店はきれいに掃除されていて、汚らしい感じはなく、ほっとしました(^^;
実は、イタリア入国4日目にして、初めてレストランに入りました(^^;
イタリアに来てからの私たちの食事
【イタリア1日目(ローマ)】朝食:バール(カフェ)/昼食:ピザ屋/夕食:食べなかった
【イタリア2日目(ローマ・ナポリ)】朝食:駅のカフェ/昼食:スーパーで買った総菜/夕食:食べなかった
【イタリア3日目(ナポリ)】朝食:ホテル/昼食:ピザ屋/夕食:食べなかった
何と、まだ夕飯を食べたことがありません(^^;
毎日、夜中2時とか3時に起きて騒いでいるため、夜は7時にもなると眠たくなっちゃうんですよね・・・(^^;
大衆食堂で無茶振り
ご主人が陽気にメニューを持って来てくれました。
もちろんイタリア語オンリーです(^^;
でも、全て写真付きでしたので、ノープロブレム!!
パパは、「地球の歩き方」で料理を調べながら、メニューを見始めました。
実は、バスの中で、「お昼は、シチリア島の海の幸を食べたいな~!」と話していました。どうも、シチリア島ではそういうのがおいしいらしくて。
でも、こちらのレストラン、18ユーロ~20ユーロでいくつか「オススメセットメニュー」があるんですが、残念ながらシーフードのセットメニューはなし。
このメニューは「ランチメニュー」という感じなので、夜の、一品料理のメニューだったら何かあるのかもしれません。
シーフード、ないのかぁ・・。
それなら、伝統的なシチリア料理、しかも、ナポリで地元の人が本当に普段食べている地元の料理を食べてみたい。
そこで、1つは「伝統的シチリア風パスタセット(なんかそんな風なメニューだったと思う)」(18ユーロ/2,160円)を注文することにしました。ドリンク付きなので、長女の好きなコーラにします。
日本のファミレスに比べると倍くらいの値段ですが、イタリアでは普通の値段だと思います。
そして、パパはイタリアンビール。
そして、もう1つをどれにしようか・・・。
パパが、面白いことを言い出しました。
パパ:シーフードが食べたいなぁ・・・。あの店主に、「シーフードで何か作ってくれ」ってお願いしてみようか?
私:ええっ! 英語でもそんな会話難しそうなのに、イタリア語なんて絶対無理だよ。あの人、英語全然話せなそうだし。
パパ:大丈夫だよ多分。聞くだけ聞いてみるよ。<すみませ~ん!>
店主が陽気にやってきます。
パパ:このセットと、ビールと、あと、シーフードで何か作ってもらえませんか??
店主:シーフード??
パパ:そう、シーフード。魚料理が食べたくて・・・。何か作れますか??
店主:う~ん、ちょっと待ってて!
何と、パパの要望は通じたらしく、店主は奥に行って何やら奥さんらしき人と相談を始めました。
パパ:そう言えば、夜用のメニューを持って来てくれるか、「できない」と言われると思ってたんだけど・・・。
店主はすぐに紙切れを持って戻って来ました。
紙には「17€」と書いてありました。
店主:OK、フィッシュセット、17ユーロでどうですか?
(内容不明。どうせ聞いてもイタリア語わからないし)
パパ:OK! それお願いします!
店主:良かった! お楽しみに!
さて、特別メニューの「シーフードセット(仮称)」、果たしてどんなのが出てくるやら・・・。
楽しみでもあります(^^)/
結局、注文するのに15分かかりました(海外では、いつも10分以上はかかってしまっています)
絶品!シチリアの伝統料理「カポナータ」
【14:00】店主が、カゴいっぱいのパンと、何やらナスの料理を運んできました。ナスの料理は頼んでいないので、セットメニューについてくる前菜ですね。
味付けナスかぁ・・・。おいしいのかな・・・。
油でギットギトだったりして・・・(^^;
フォークでさして1口食べてみると・・・。おいしい!!
何だこれ! 冷製ナスの煮込みって感じで、おいしいです!
ナスを味噌にあえてあるような、深みのある味。
「地球の歩き方」で調べると、これは「カポナータ」という、揚げナスを甘酸っぱく煮込んで作るシチリア島の伝統料理。たっぷりのオリーブオイルで浸かっていて、さわやかなオリーブオイルの味と酢の酸味で後味すっきり。
これは、いくらでもいけちゃう!!
子どもたちも、喜んでパンを食べ始めました。
カポナータは、長女はおいしいと言って食べましたが、次女は全然ダメ。ハムやチーズは食べるのに、ナスは全然なんですよね~。
昼からビール飲みまくるパパ
パパはビールの小瓶をあっという間に飲み干し、今度は大瓶を注文。「FORST」という銘柄です。
おいおい、まだ昼だよ・・・。でも私たち、イタリアに来てから夕食をロクに食べたためしがないから、飲むなら今飲むしかないのかも(^^;
パパは、長女にビールを注いでもらってごきげんです。
パパ曰く、「ライトな飲み口で、苦味より甘みを感じる」味だそうです。おいしいおいしいと、カポナータをつまみにぐいぐい飲んでいきます。
パパは明らかに酔っぱらってきています(^^;
パパ:パパ、長女と結婚する~。
長女:うふふ・・・。
私:大変、私、お払い箱になっちゃうわ!
長女:「お払い箱」って?
私:だって、あなたがいれば、私はいらないってパパが・・・。
長女:ダメダメそんなの! 私ママ大好きだから大丈夫だよ! お払い箱になんかならないよ!
そんなことを話して料理を待っていました。
これも絶品! シチリアの伝統的パスタ
【14:20】注文して25分。メインの料理が運ばれてきました。シチリア風パスタと、特注の「シーフード」です!
店主がパスタを置いていくとき、「これはシチリアの伝統的なパスタだよ!」と言って置いていきました。トマトのペンネに一緒についているのは、粉チーズの代わりにシチリアでよく使われる「アンチョビ風味のパン粉」です。
魚の香ばしいいい香りがして、とても日本人好みだと思います!
シンプルなトマトのペンネとよく合って、とってもおいしい! 豪華な具材が入っているわけではなく、いかにもシチリアの家庭料理って感じですね。
シーフードの特別メニューは・・・
一方、パパが無理に頼んだシーフードの「特別メニュー」は・・・。
これもおいしそう!
薄くスライスした大きな魚の身(パパは「マグロかなぁ」と言っていました)のソテーで、ライムを絞って食べます。
これは見た目そのまんまの味! これがおいしくないわけがありません。
長女にあげると喜んで食べ始めました。
次女は「イヤイヤ期」
この魚料理なら、次女も喜んで食べるでしょう。
そう思って次女に一口食べさせたんですが、思いっきりライムを絞った部分をあげちゃったみたいで酸っぱかったらしく、口からべ~っと。
「それ、もう2度と食べない!」って感じで、ライムのかかっていない部分をいくら食べさせようとしても、絶対に食べてくれませんでした(^^;
もうすぐ2歳の次女は、イヤイヤ期で・・・(^^; いったん嫌と言い出したら、とことん嫌がるんですよね(^^;
やっぱり極甘のデザート
【14:50】ゆっくり食事を楽しみ、最後にセットメニューのデザートが出てきました。
これは、「カンノーロ」という、シチリアの伝統菓子。
さて、これに関しては嫌な予感もします。朝、朝食を食べに入った喫茶店で、出てきたケーキがメチャクチャ甘くて、パパが食べられなかったくらいですから・・・。
パパがケーキを食べて一言。
パパ:何だこれ! 砂糖の塊を食べているみたいだ!!
やっぱりね~~~(^^;
私も食べてみると、これは確かに甘い。
甘過ぎる。
砂糖と言うより、甘いコンデンスミルクをそのまま固めたような味。2つある内の1つは食べましたが、もう1つは私も食べられず。子どもたちも食べませんでした。
【15:10】午後1時40分に入店してから1時間半。ゆっくりと食事を楽しみ、レストランを出てきました。
私:いや~~、面白かった!
パパ:「おいしかった」じゃなくて、「面白かった?」
私:そうだよね(^^; でも、面白かったんだもん! もちろん、おいしかったしね。
インディペンデンツァ広場
【15:20】レストラン「Trattoria Familiare da Michele & Jolanda(直訳:ミケーレ&ジョランダによる家族のトラットリア)」 から、インディペンデンツァ広場はすぐ。
これから、すぐ近くにある「パラティーノ礼拝堂」を見に行きますが、パレルモで有名な広場であるここの様子も写真に収めて行きます。
【15:30】それでは、世界遺産:パラティーノ礼拝堂へ!
信号のない横断歩道を渡らなければ・・・(^^;
酔っ払いを引き連れる次回に続きます。
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