【2023年】コロナ後の今、10万円以内でヨーロッパを往復する方法

2023年5月16日

日本からヨーロッパへ向かう途中に発生した、巨大障壁。さっさとウクライナ勝ってしまって!

おことわり

この記事は、「東京からヨーロッパへ10万円以内で往復できる航空会社がある」という内容です。

航空券の価格は、さまざまな世界情勢、航空会社の販売戦略やセールなどで日々刻々と変わります。2023年5月15日現在の状況で執筆しているもので、今後も当該航空会社がこの価格で出し続ける保証はどこにもありませんし、他の航空会社・旅行会社でもっと安い航空券が存在するかもしれません。

ただ、「ヨーロッパが10万円以内で往復可能」という事実を紹介しているブログも私は見つけられず。みんな、本当にいいものは紹介したくないのかなと・・・(^^;。

「ここが違う!」という所がありましたら、遠慮なくコメント欄にてご指摘ください。

航空券がとても高くなりました

海外航空券、本当に高くなりました。

コロナ禍前、今から4年前は、経由便ならヨーロッパ往復(サーチャージ込み)で7万円以下なんて航空券も。アジアなら3万円以内で往復とか、見ることがありました。

2022年の秋から日本入国時の水際対策が緩和され、日本人の海外旅行が戻ってきていますが、航空券の価格、以前の2倍程度になっているように感じます。

原因は、世界的な物価高と円安。原油価格の高騰(燃料サーチャージの高騰)。

さらに、ヨーロッパ便には、ウクライナ戦争でロシア上空を飛行回避という事情が重なり、半年前の検索結果と比べると下がってきてはいますが、航空券の価格はなかなか安くならないようです。

以下、2023年5月中旬に、航空券検索サイトの1つ「スカイスキャナー」で東京からヨーロッパ各都市への最安値を検索してみたものです。

5月から5か月後の、10月の土・日出発便で、東京からヨーロッパ3都市への往復便検索結果です。

ローマ便では、中国国際航空がほんの最近から、11万円というかなり安い価格を出してきました(私もびっくりしました。日程が厳しいですが、なかなかイイですね!)が、他の航空会社となると、15万円を超えてきます。

パリは14.5万円~、バルセロナは19万円~。もちろん、日程を変えればもっと安いのも出てきますが、往復10万円以内というのは難しいようです。

私の知る限り、少なくとも2023年5月中旬現在までは、ヨーロッパはどこの都市も似たような状況です(航空券の状況は刻々と変わりますので、確定的なことは言えません。私の知らない所で劇的な変化が起きていたらごめんなさい)。

少し安くなってきましたが、まだまだ高いパリ便。
ローマ便は往復11万円が出ました! 接続時間が長いですが・・・(^^;。
バルセロナはちょっと難しい感じですね・・・。

ヨーロッパを10万円以内で往復する方法

そんな中、大型スーツケースなどの預け入れ荷物代や座席指定代を含めても、さらに航空会社公式サイトでの購入でも10万円以内に収まる航空会社が、ただ1社だけ存在します。

他に存在したらすみません。私が調べた範囲では、2022年以降、2023年5月中旬現在、この1社だけです。

シンガポールに拠点を置く格安航空会社、「スクート航空」の、成田⇔アテネ便(シンガポール経由)です。

検索サイトの結果で、何と79,639円!!

もちろん燃料サーチャージ込み!

預け入れ荷物と座席指定を追加しても往復9万円です。

本当にこの価格で購入できます。

現在でもこの価格で出てきますよ。私の知る限り、半年以上前から、成田⇔アテネ便はこの価格帯から出し続けています。

セール価格ではありません。通常の販売価格での安定供給です。

もちろん、同じスクート航空のアテネ便でも、日にちにより価格はかなり変わります。

私が思う所、スクート航空はシンガポール経由のため、ウクライナ戦争については地勢的な影響がなく、通常の飛行ルートを取れるため、以前とそれほど変わらない価格で出せているんじゃないか・・・と思います。

東京からヨーロッパへ行く場合、10万円以内というのは無理ですが、シンガポール航空も比較的安く経由便で飛ばしています。

ちなみにスクート航空はベルリンにも飛行機を飛ばしているんですが、そちらは荷物代含めて10万円以内という価格では出していないようです。

ヨーロッパ往復が、破格の8万円以下!! 荷物代を入れても9万円以下で往復可能です。
シンガポール経由なら、ウクライナ戦争でも飛行ルートは変わりません。

日程によっては、さらに安価に(2023年5月16日追記)

今日、試しに航空券検索をやってみたら。1月中旬の航空券を、さらに安価で出していました(2023年5月16日時点)。

東京⇔アテネ往復が、驚異の65,000円(燃料サーチャージ込み)!

ベルリン往復でも、ついに出ました86,000円!

ま、この辺は季節の問題と日程(曜日)の問題がありますから、いい季節の航空便とは比べられませんが・・・。これなら、ヨーロッパもぐっと行きやすいですね。

来年、もっと航空券価格が落ちますように・・・。

出ました、ヨーロッパ往復66,139円!
日程さえ合えば、ベルリン便も10万円を優に切って来ました。

スクート航空アテネ便の利用上の注意

ヨーロッパの他の都市・他の航空会社と比べて圧倒的に安いスクート航空のアテネ便ですが、利用には注意点がいくつかあります。

紹介しましょう。

【注意点1:シンガポールでの乗り継ぎ時間が長い】

シンガポールでの接続があまり良くなく、行きで15時間超、帰りで16時間超という待ち時間が発生します。

行きの時は、午後シンガポールに着き、翌朝5時半のフライトなので、空港に泊まる(=空港のベンチで寝る)のが最も現実的な対応になるのかなと思います。ホテルに泊まって午前3時前にチェックアウトする方法もありますが。

帰りは、朝6時頃シンガポール到着、夜の10時過ぎにシンガポールを出発です。

時差ボケに勝てれば、日中を丸々、シンガポール観光に充てられます。

そのことを、「そんな旅もまた良し」と、前向きに捉えられるかですね。

待ち時間15時間超! シンガポール観光へ出発だ!
帰りも待ち時間16時間超! 今度のシンガポール観光は、時差ボケが辛い!

【注意点2:シンガポールのチャンギ空港のベンチは寝ると痛い】

アテネへ行く際、シンガポールのチャンギ国際空港で寝ることになると思いますが・・・、これがなかなか難関です。

まず、ターミナル1の空港のベンチが、寝るのに不適な仕様のものなのです。

何と言いますか、椅子は大量にあり、空港で夜を過ごすにあたり座れないことは絶対にないんですが、寝そべれないんですよね椅子の形が。平らでないというか。

そこで皆さん、無理矢理4つ~5つの座面の長椅子に横になったり(背中が痛い)、フロアに直接横になったりします。

私のオススメは、床にレジャーシートを敷いて、そこに横になること。

チャンギ国際空港の床はカーペットのため柔らかく、レジャーシートを敷くだけで寝られます。実際にそうしている外国人もいました(何も敷かず、直接空港の床で寝ちゃう外国人もチラホラ)。

【注意点3:暖かい装備が必要】

アテネへ行く際、シンガポールのチャンギ国際空港で寝るにあたり、もう一つ注意点が・・・。

空港が、寒いんです。

冷房が良く効いて。

昼間、空港を利用していてもわかりません。蒸し暑い屋外と、涼しい空港内。快適そのもの。

ただ、深夜、そこで寝ようとすると・・・・。極寒の世界です。

風邪をひかないために、冬のコートがあればベストです。秋用のコート+カイロでもいいと思います。とにかく、常夏のシンガポール観光に、コートを持参しなくてはなりません。

半袖だけだとアテネに行く前に絶対に風邪をひきます。

【注意点4:シンガポールに入国する場合は、電子入国カードの事前WED提出を】

シンガポールの入国時には、電子入国カード(兼健康申告書)「SG Arrival Card (SGAC) with Electronic Health Declaration」を提出する必要があります。

紙の入国カードは受け付けていません。

これの記入が面倒くさくて・・・。家族4人分作成するのに、初めての人だと1時間くらいかかってもおかしくありません。日本の住所を英語で記入するのが超めんどくさいです。日本の都道府県まで選択させたり・・・。

これを、到着前にやっておかないと、チャンギ国際空港のイミグレーションの前でやることになります。

考えてみてください。イミグレーションを目の前にして、スマホの画面や専用入力端末と1時間格闘する自分の姿を・・・。

そして、悪戦苦闘するうちにツアー客がドヤドヤとやってきて、あっと言う間に長蛇の列とか・・・。

到着3日前から提出できます。必ず、シンガポール行きの便に乗る前にスマホで提出を済ませてしまいましょう。

イミグレーションの前の専用端末での入力風景。これ、事前にスマホでやっておけばよかった・・・(^^;

私の搭乗記

1週間前まで、この便を利用して小学生の娘2人を連れて家族4人でアテネに行っていました。

アテネを起点に、クロアチアなど5か国を周遊するヨーロッパ旅行。

私たちは、行きも帰りもシンガポールに入国し、シンガポール観光も楽しんで来ました(^^)/。

シンガポールは、空港に隣接する「ジュエル」という新しいテーマパーク?があったり、シンガポール動物園、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、シンガポールフライヤーにリバークルーズにダックツアー・・・。空港にMRTが直結していて、日帰りで楽しめるポイントが盛りだくさんです。

本当は、全ての時間と体力をヨーロッパで使いたかったです・・・。でも、これも1人10万円以内でヨーロッパを往復するため!!

私たちは、行きは「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」と夜の噴水ショーを見学し、帰りは「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)」で1日遊んできました。

子どもたちに「今回のヨーロッパ旅行で、一番面白かったのはどこ?」と聞いたら、「シンガポールのUSS!」という答えが返ってきてガックリ(^^;

マリーナ・ベイ・サンズの前の噴水ショー「エクストラ」。すごかったです!
USSにて。おみやげをたくさん買いました(^^)/。
ヨーロッパ帰りでのチャンギ国際空港乗り換え時の食事は、一風堂がオススメ! 豚骨ラーメンだけでなく、鶏ラーメンや、からあげ弁当などもあります。日本の味で、本当にリラックスできます。

最後の注意点

ギリシャでもどこでも、ヨーロッパに渡ってさえしまえば、ライアンエアーなど格安航空会社が網の目のように航空網を作っているので、安価に他国に移動することが可能です。

イタリアはもちろん、スペインでもポルトガルでもドイツでもイギリスでも、安価に移動が可能です。

ただ・・・、アテネを乗り継ぎで利用するなら、アテネで丸1日、できれば2日間の時間の猶予を持たせることをお勧めします。そうしないと、アテネまでのスクート航空が遅延しないか、欠航しないか、非常にビビることになります。

私たちは、当初、アテネでの乗り継ぎ時間を7時間以上確保した上で、ベオグラードに向かうセルビア航空便を予約(=購入)していました。

ところが、出発の2か月前、急にスクートのフライトスケジュールが変更され、アテネでの乗り継ぎ時間が4時間に。

焦りましたよこの変更には・・・(^^;。

4時間あれば余裕なように思いますが、いったん飛行機に預けたスーツケース等をゲットしてギリシャに入国した上で、セルビア航空のチェックインカウンターに並び、そして再びギリシャを出国するのに、実際4時間はギリギリでした。

だから、アテネからさらに別の都市に飛ぶ場合は、可能な限り余裕を持って・・・。

アテネからさらにその先。セルビアのベオグラード国際空港にて。小2の次女がぐっすり寝ちゃったので、小6の長女がおんぶしてくれています。

次回、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)の必勝法をお知らせします。

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