ローマ:フェウミチーノ空港で、ベビーカーが出てこない!(1歳&5歳:子連れイタリア旅 ♯5)
【これまでの旅程】
0日目:金曜日、パートを終えて保育園へ迎えに行き、午後9時30分、東北地方の自宅をマイカーで出発。4時間運転して日付変わった午前1時30分、途中の高速道PAで仮眠。
1日目:朝6時過ぎに起床、PAを出発。3時間運転して、午前9時40分に成田空港民間駐車場に到着。離陸3時間前の午前10時10分、予定通りに成田空港に到着しました。
ここで初めて、私たちが乗るモスクワ行きの飛行機が、モスクワ経由ロンドン行きの飛行機だったことを知ります。
機内で子どもたちは元気いっぱい。私は全く寝れないまま、10時間半のフライトを経て寒波到来中のモスクワに到着。気温マイナス28度、冬の南極並みの寒さの中、歩いて連絡バスに向かいます。
靴の外側があっという間に凍り付き、氷の靴を履いて歩いているみたい。当然です、南極用でない、普通の靴ですから(^^;
顔が痛いです。
凍結しているので、子どもを抱っこしてて足を滑らせないようになどと思っていましたが、心配無用。滑るどころか、油断すると靴がタラップに凍り付きます。
長女はしっかり自分のコートに潜り込んでいました。
風がなかったのが幸いでした。風が吹いてたらさらにヤバかったと思います。
【2017.1 子連れイタリア旅行:1日目その3】
連絡バスの中はマイナス12度
【18:00(モスクワ時間。日本時間24:00)】気温マイナス28度の中、タラップの階段を降りて30メートルほど歩き、ドアを全開にして待機している連絡バスに到着。
さ、寒い・・・・。
連絡バスの中もかなり寒いです。バス車内の温度計を見ると、マイナス12度。当然暖房をつけているのでしょうが、ドアを全開にしているため容赦なく外の冷気が入り込み、全然暖かくならないんです。
でも、バスの中に入ると、他の乗客の体温もあってか、明らかに外よりは過ごしやすい。
みんなで椅子に座って、発車を待ちます。
長女もすっかり目が覚め、寒い~!と言いながらも顔を出しました。
呼吸の息がものすごく白くなって、まるで煙を吐いているよう。
長女:息が、すっごく白くなる! 見て見て!
楽しそうにハーハー息をしだしました。水蒸気の煙でモクモクです。
私:見て見て! 鼻息がすごく白い!
そうなんです。口の呼吸はもちろんですが、鼻で呼吸をしただけで、鼻からものすごい煙を出したみたいになるんです(^^)/。
パパ:ホントだ!!
みんなで鼻から息を出して遊んでいました。
【18:05】5分ほどして、乗客全員を乗せたバスが発車。
マイナス28度でも走る車なのですから、特殊なエンジンオイルなどを使っているのでしょう。
バスがドアを閉めると、車内の温度はぐんぐん上昇し、3分もすると0度になりました。
パパ:すごい、0度になった! やっぱり全然違うね。
0度が、すごく暖かく感じました。
広大な空港を、バスはゆっくり走ります。
【18:15】10分ほどゆっくり走り、ターミナルに到着!
バスの扉が大きく開くと、また強烈な冷気が(^^;
再び極寒の外に出て、すぐ建物に入りました。
モスクワ:シェレメーチエヴォ国際空港の待合ロビーは極寒
建物内に入ります。
暖かいと思って入りましたが・・・、建物の中も寒い(^^;
多分、0度くらいです。
みんな、防寒具を着て飛行機を待っています。
そりゃそうだ、いくら暖房をつけていても、出入口の所から容赦なくマイナス28度の冷気が入り込むため、部屋が温まらないのです。
私たちが次に乗るのは、モスクワ時間午後8時15分発のローマ行き、SU2404便。もうすぐ午後6時30分ですので、出発まで1時間45分、搭乗開始まであと1時間以上あります。
いったん最寄りのゲートの椅子に座った私たちでしたが、ここで1時間過ごすのは辛過ぎます。
建物の2階に上がれば、もっと暖かいに違いない・・・。
エスカレーターで2階に上がりました。
天国で生ビールを飲む
【18:30】エスカレーターで2階に上ると、2階は暖か。おみやげ屋さんにレストラン、カフェにビールスタンド・・・。大勢の利用客で賑わっていました。
ここは天国だ・・・(^^)/
少しウロウロして様子を伺った後、パパがビールスタンドでビールを飲みたいと言い出しました。
いいね! ロシアのビール、おいしいのかな~~。
ログハウスを模した小さいビールスタンドは10席ほど。数人のおじさんたちがビールを楽しんでいました。
値段は、1杯300ルーブル。
1ルーブルって、いくらなんだろう。私たちは全く事前調査していなくていくらかわかりませんでしたが、パパは迷わず突撃。ま、空港でも1杯1,000円まではしないでしょう。しないのではないか・・・。
※私たちはwifi持ってないので、海外でスマホを使って調べるという発想がありませんでした。今から考えれば空港なら空港の無料wifiがあったはずなので、スマホでちょこっと調べれば良かったです。
パパ:どんな種類のビールがあるんですか(一応英語)?
若い女性店員:????(ロシア語しか話せないらしい)
パパ:う~~ん・・・指さし注文できる感じでもないし、どうしよう・・・。
パパがビールを注文できずに困っていると、飲み客の1人が、すかさず「May I help you?」と助け船を出してくれました。
パパ:ビールを1杯注文したいのです・・・。
おじさん:6種類あるよ。ライトなのがいい?ダークなのがいい?
パパ:最もダークなやつをお願いします。
おじさん:OK! 〇×〇×△△〇×△~〇×△ !!(ロシア語)
若い女性店員:OK!
おじさんがパパの代わりに注文してくれました(^^)/ お値段300ルーブル。ルーブルは持ってないのでカードで決済。
さて、早速椅子に座って、初の琥珀色のロシアビールをグビリ。
パパ:おいしい!! 地ビールを飲んでるみたいな、濃厚でおいしいビールだ! ジョッキのサイズも大きい。600mlじゃないかなこれ・・・。
パパはロシアビールに大満足。フィンランドのビールもおいしかったと言ってましたし、やはりヨーロッパのビールはおいしいんですね(^^)/
安息の地を求めて
【19:00】今度は私たちが喉が渇いてきました。
レストランは高そうなので、売店で水を購入して、ベンチで時間をつぶすことに。 搭乗開始まで45分。1階は寒いので、2階のどこかいい場所を探して。
150ルーブル、カードで決済。
だから、150ルーブルっていくらなんだろう(^^;
※この時はわかりませんでしたが、1ルーブルは約1.5円。150ルーブルだと、225円です。さっきのビールは450円。空港にしては、非常に良心的な価格ですね。北京空港や上海空港なんて、完全にぼったくりですから・・・。
いい場所がありました!
暖かい部屋で椅子に座り、ようやく人心地。ただ今日本時間の午前1時。長女は小腹が空いたのか、何か食べたいと言い出しました。
ちょうど、機内食で食べなかったライ麦パンをバックに入れて持って来ていたので、それを食べさせます。
長女がおいしそうにパンを食べていると、次女も「私も!」といった感じで手を伸ばし・・・。次女には、私がパンをちぎって与えます。
再びマイナス28度の世界へ
【19:40】搭乗開始時刻なので、1階の搭乗ゲートへ行ってみると、今まさに搭乗が始まった所で、大行列。そして案の定、氷点下での受付。
ここは0度くらいですが、出入口付近はマイナス10度以下でしょう。受付係の職員は、重装備の防寒具に身を包んでチケットの確認をやっていました。
こんな所に何分も並んでいられない。もう10分位、2階で時間をつぶすことにします。
【19:50】1階の搭乗ゲートに戻ると、列はほとんどなくなっていました。
さて、意を決して、私たちも受付へ!!
次女は抱っこ紐に入れて私のコートの中へ。
長女はパパの抱っこで。そして、かなり眠たかったのでしょう、パパに抱っこされたまま顔をもぐして寝てしまいました。
受付近辺はやはりマイナス10度くらいのようでした。チケットを見せて、機械に読み込ませ・・・。
目の前のバスに乗り込みますが、相変わらず外はマイナス28度、そしてバスの中はマイナス10度。
厳しいですが、着いた時に1度体験しているので、精神的に少し余裕がありました。
試練
【20:00】思わぬ試練がありました。
連絡バスが飛行機の脇に到着。扉をオープンし、全員で極寒の世界へ飛び込みます。
飛行機はすぐそこなのですが、タラップは1つだけ。
そこを、バスの乗客40人が、1人ずつ順番に上っていくのです。
私たちはほぼ最後にバスを降りたため、マイナス28度の中、タラップに登るまで5分ほど待つことに。
この5分が辛かった・・・。
パパは、寝ている長女を素手で抱っこしたまま5分。
わずか5分ですが、手袋をしていなかったため刺すような痛みで、もう少しで凍傷になりそうだったと言っていました。
【20:10】最終組の、ほぼ最後に飛行機に乗り込みました。
極寒のモスクワからローマへ
【20:20】ほぼ予定通りに、 ローマ行きSU2404便、離陸。
長女はぐっすり。暖かい機内でコートを脱がせ、シートベルトを装着。そしてまもなく離陸です。
次女もぐっすり。
日本時間では今、深夜2時ですから(^^;
これからローマまで、4時間弱のフライト。
到着予定は、モスクワ時間の24:05、ローマ時間の22:05、日本時間の6:05です。
【21:20】離陸1時間後、機内食。
長女はずっとぐっすり。
私とパパはそれなりにいただくつもりが・・・、パパは完食!
チキンorビーフで、パパが食べたチキンは、クリームシチューとピラフ、サラダ(レモネードソース)。おいしくて、私もたくさん食べちゃいました。
この時の機内食で、お菓子が2~3種類ついて来たので、今後食べるように取っておきました。
この時、水を3杯注文。飲んだ後の紙コップは、おみやげとして日本に乗って帰りました(^^)/。
ローマに到着!
【22:05(ローマ時間。モスクワ時間の24:05、日本時間の6:05)】
定刻通り、ローマ:フェウミチーノ空港に到着。こちらの気温はちょうど0度でした。
モスクワより28度も暖かいなんて・・・。灼熱地獄ですよ(^^)/
子どもたちはずっとぐっすり。次女はもちろん、長女もパパの抱っこで降機し、子どもたちは寝たままにイミグレーションを突破!
【22:20】あっと言う間に荷物受け取り所までやって来ました。
ここで、長女が目を覚ましました。何だかスッキリした風。ずっと寝ていた次女も目を覚ましました。
今、日本時間では朝の6時30分。いつものお目覚めの時間です(^^)/
子どもたちの体内時計、正確だなぁ(^^;
子どもたちはいつもの時間に目が覚めて、元気が出てきた様子。
イミグレーションをあまりにスムースに通過したため、まだ荷物が回り始めたばかり。パパはトイレに行きました。
イタリアのママとプチ交流
荷物が出てくるのを子どもたちと待っていると、近くにいた3歳くらいの白人の女の子が、1歳半の次女に興味があるようで、近づいて来て、なにやら手を伸ばしたりし始めました。
次女も起きてごきげん。微笑んだり、何か言葉を発したり。
一緒にいたお母さんが、英語で話しかけてきました。
イタリア人ママ:どちらから?
私:日本です(^^)/ 観光で。あなたも観光で?
イタリア人ママ:私はイタリア人です。私はモスクワに観光に行って来て、今帰ってきた所なんですが、モスクワは寒くて大変でした(^^;
私:モスクワ、ものすごく寒かったですよね! お子さんは大丈夫でしたか?
イタリア人ママ:着いて3時間で泣き出して、どこにも行きたがらなくて、ほとんどホテルで過ごしました。本当、失敗しました(^^;
私:そうですよね(^^;
イタリア人ママ:ローマは素敵な所よ。いい旅行を!
そこに、パパがトイレから戻って来ました。
パパ:ママ、外国人と英語で会話するなんてすごいじゃん!! びっくりした! ロシアの人?
私:ううん、ローマの人。う~~ん、相手の言っていることはだいたいわかるけど、言いたいことがあってもなかなか(英語が)出てこないもんだね(^^;
パパ:一緒に写真撮ってもらおうよ! (イタリア人ママに向かって)一緒に写真どうですか?
イタリア人ママ:sure!
そうして撮影したのが、この記事冒頭の写真です(^^)/。
しばらくして、私たちの荷物が次々と出て来ました。
ベビーカーが出てこない
私たちが成田空港で預けた荷物は4つ。
大きなスーツケース2つに、大きな手提げバッグ、そしてベビーカー。
スーツケース2つと手提げバックは出て来ましたが、ベビーカーが出て来ません。
そうして、荷物の展開は終わりました。
ベビーカーは、「大きい荷物」用の窓口で受け取るに違いありません(航空会社によってはそのままベルトコンベアで流すこともあります)。
私たちは「Oversize baggege→」と書いた矢印の方向へ向かいます。
矢印の先には、大型荷物受け取り所がありましたが、ゲートは閉まっていました。
大型荷物受取所でも、ベビーカーが出てこない
【22:45】初め誰もいませんでしたが、私たちが待っていると、他の乗客数人が集まって来ました。
10分経過しましたが、やはり扉は開きません。係員の人も来ません。
大型荷物受け取りは、ここで間違いないようだけれど・・・。
パパがもう一度さっきのベルトコンベアの所に戻るも、誰も取りに来ていないスーツケースが3個並べてあるだけで、閑散としていました。やはりベビーカーはありません。
そして、大型荷物受け取り所は未だ動きませんし、係員が来る気配もありません。
まさか、ロストバゲージか・・・。この空港で誰かに持って行かれたなんて可能性も・・・。
【22:55】時間も押しています。
空港とローマの中央駅「テルミニ駅」を結ぶ列車「レオナルド・エクスプレス」の最終列車は、午後11時23分発。
それを逃すと、所要1時間かかる高速バス(or評判の悪いイタリアのタクシー)を使うことになるのですが、それだとホテル到着が午前1時頃になってしまい、ホテルにチェックインできなくなる可能性があるのです。
チェックインは深夜12時までという条件のホテルでしたが、事前にメールで最終のレオナルドエクスプレスに乗る予定であることと、到着が夜12時を少し過ぎるかもしれない旨をメールで伝えてあり、了解の返事をもらっていました。
2つ星の小さいホテルですし、暗い中で道に迷って夜12時に少し遅れる可能性を想定してのことでしたが、大幅に遅れるとなるとチェックインできるかどうかは不透明。
ヤバい、いろいろヤバいぞ・・・。
イタリアらしい次回に続きます。
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