パパたちとはぐれ、ドロットニングホルム宮殿行きのフェリーに乗り遅れる(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯12)

パパとはぐれ、フェリーに乗り遅れてしまいました。パパから、一方的に私が悪いと言われ、頭に来ました。

【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ。アーランダ国際空港で数々のトラブルに見舞われながらも、鉄道と地下鉄を乗り継ぎ、ホテルにチェックイン。

2日目(今日):深夜2時30分起床。ホテルのレストランで朝食を摂り、午前8時前にホテルを出発。地下鉄で、ストックホルム中央駅へ。コインロッカーに荷物を預け、ストックホルム市庁舎(旧市庁舎)へ。英語のガイドツアーに参加しました。

【10:50】予定時間を5分超過して、担当ガイド:アマンダさんのお礼のあいさつとともにツアー終了。

ツアーの終了予定は午前10時45分。本当は、10時45分になったら「私たち、予定があるのでちょっと早めに失礼します」などと声をかけてグループから離脱すれば良かったんですが、その度胸がなく、最後まで参加してしまいました。

この後は、ここから徒歩5分のフェリー乗り場からドロットニングホルム宮殿行きのフェリーに乗る予定ですが、11時発のフェリーを逃すと次は12時。今日の夕方、フィンランドへ向かう国際フェリーに乗船するので(=その時間は動かせないので)、1時間ズレると後々まで響いてきます。

ミュージアムショップを一目散に通り抜け、急いで外へ。

次女をベビーカーから出して、階段をクリア。

スマホを見ると、現在10時52分! 

出航まであと8分!

フェリーのチケットも買わなくてはなりません。

間に合うか!?

パパ:大丈夫、ここから5分だから、ギリギリ間に合うよ! 時間ないから、俺と長女で先に船着き場に行って、チケット買ってるわ!

そう言って、長女と2人で走っていきました。

私は次女を再度ベビーカーに座らせ、ベビーカーを押して追いかけますが、石畳がガタガタいう中で次女がずり落ちてきてしまいました

あっ、ヤバい!

やっぱり、ベビーカーのシートベルトを締めないと

私は次女を再度ベビーカーに座らせ、シートベルトを締めてから後を追いかけます。

【2016.7 子連れ北欧旅行:2日目その5】

あれ?? パパと長女を見失う

次女のベビーカーのシートベルト(3点固定式のベルト)を締めて頭を上げると、

あれ? 長女とパパの姿が見えません。

もう行っちゃった??

フェリーの出航まであと7分。後を追いかけます。船着き場までは徒歩5分(らしい)。

市庁舎を出ると、道が左右に分かれています。

あれ、パパたち、どっちの方に行ったんだっけ・・・??

右を見ても、左を見ても、パパと長女の姿は見えません。

実は、この時の旅程は全てパパが組んでいて、私は、この辺の位置関係が全く頭に入っていませんそう言えば

もう一言付け加えるのなら、私は自慢じゃありませんが典型的な「地図の読めない女」。地図があったとしてもわからなかった可能性もあります。

ここに着いてすぐ、パパが船着き場の下見に行っていますが、その時にパパが道路を右に行ったのか左に行ったのかも見ていませんでした。

う~~ん、どっちだろう。

左のような気がするので、左に進んでみます。

船着き場がない・・・

市庁舎を出て左に歩いて行きましたが、船着き場らしいものは見えて来ません。

【10:58】ベビーカーを押して、歩くこと5分。船着き場らしきものは見えて来ません。あ~、これは、道を間違っちゃったかな・・・。もう11時発のフェリーは間に合わないか・・・。

【11:00】あきらめて、市庁舎へ引き返すことにしました。

【11:05】市庁舎へ戻って来ました。「出て右」の道を進んでみても良かったんですが、戻ってきたパパたちが私を見つけられるように、最後に別れた市庁舎前の広場に戻りました。

しょうがない。入口のベンチに座り、パパたちを待つことにしました。

【11:15】ベンチで10分ほど待っていると、パパと長女が戻って来ました。

パパとの言い争い

パパは怒っている様子です。

私だって困っていました。パパたちすぐいなくなっちゃうし、船着き場はどっちかわからないし。

パパ:今までどこに行ってたんだ! せっかく間に合ったのに、フェリーに乗り遅れちゃったじゃないか!

私:(道の反対方向を指さして)あっちのほうに行ってたのよ。パパたち、いなくなって、道がわからなかったんだもん。

パパ:道がわからなければ、その場でじっとしてろ! 動くな! そんなの当たり前だろ!!

私:何それ! わからなかったんだからしょうがないでしょ! もっと余裕を持って動くプランにしようよ!

パパ:(プランは2人で打ち合わせたのに、そんなこと今さら言い出すなんて)信じられない。ママが普通に後ろから歩いてついてくれば、十分間に合ったんだよ(それをプランのせいにするなんて)!

私:次女をベビーカーに乗せてたら、パパたちが(あっという間に)いなくなってたのよ!

パパ:何を馬鹿なことを。次女をベビーカーに乗せただけだろ。長女が自分の足で走って行ったのに見失うなんて、長女の足はそんなに速いのか?

私:だって、シートベルトしてたんだもん。気付いたら、いなくなってたのよ。ほんとに、長女の姿もなくなってたのよ。

パパ:それは、うちらがあっという間にいなくなったんじゃなくて、4歳児の遅い足でも見失うくらいに、すごくまごまごしたんじゃないの? 君が。

(まごまごするのは仕方ないとしても、見失いそうになる時は、普通どっちの方に走って行くかくらい確認するだろう、道がわからないんだったら。ってゆーかこの局面で、船着き場が右か左かもわかっていなかったなんて・・・。下見から戻った時に「橋を渡った向こうだ」って言ったのに・・・)

私:(キレ気味で)まぁ、私が遅れたのが悪いのは間違いないです。はい。それでいいでしょ。

パパ:良くないよ! 道がわからないのなら、俺たちと別れた所でじっと待っていればいいのに、変にあちこち動くから(事態がさらに悪化したんだ)!! せめてここで待っていてくれれば、フェリーに間に合ったのに!!(後述)。

4歳:保育園でも「迷子になったときはじっとしてなさい」って言われてるよ!

パパ:ちょっと道を見に行くくらいはいいけれど、わからないなと思ったらすぐに戻って待っていないと!! 海外ではぐれた時は、これは絶対!! 鉄則だよ!! 今後も、はぐれた時は、動かないこと! 俺が探すから!

私:・・・(私だって困ってのに、どうしてこんなに責められなきゃならないの)・・・・・。

私はこの時「私は悪くないのにどうしてこんなに怒られなきゃいけないんだ」と思い、非常に不快でした。でも、せっかくの海外旅行、こんな所でケンカはしたくないと、怒りをぐっと胸にしまい込んだのでした。

パパはいつになく怒っていました。

フェリーに乗り遅れたことよりも、道のわからない私がテキトーに歩き回ったことを怒っているようでした。

【11:17】長女「のど渇いた! ママ、待ってたけど来なかったよね!!」

パパたちの動き

私が船着き場を探して必死に(反対方向へ)歩いている間の、パパたちの動きを紹介します。

【10:52】出航まであと8分!

私が次女をベビーカーに乗せてシートベルトをするのに若干時間がかかるとふんだパパは、フェリーのチケットを買うため、4歳の長女を連れて先に走ります。

パパだけで走れば倍速いですが、私が長女・次女の2人を連れて追いかけることで、通常の歩行スピードよりも遅くなってしまうのを避けるため、長女も連れて行きます。私と次女だけであれば、次女をベビーカーに乗せてしまえば速いですから。

【10:55】長女も元気に走ってくれ、大人で徒歩5分のところ、何と3分で船着き場に到着

パパ:長女、すごい! ここまで走れたね!

4歳:(ぜ~は~、ぜ~は~)間に合ったね!

フェリーは出航5分前。すでにたくさんの乗客でほぼ満員でしたが、チケット売り場で聞いてみると、まだ席はあるとのこと。

【10:57】大人2人分、午前11時発のフェリーチケットを購入(時間指定のチケットです)

大人往復1人205クローネ。2人で410クローネ(5,100円)。子どもは2人とも無料でした。

帰りのフェリーは、午後2時発を予約。

※フェリーの所要時間は片道50分。

出航3分前!

間に合った!

さ、フェリーに乗ろう!

フェリーの乗員さんは、パパたちを手招きしています。

あれ? ママは??

あれから5分経つのに、ママ、どうしてまだ来ないんだ??

橋を見ても、橋を渡ってくる人の姿もありません。

ひょっとして、フェリー乗り場がどこかわかってないのか!!

ママを迎えに行かないと!

そう考えたパパは、フェリーの船員にお願いします。

パパ:妻がもうすぐ来るんで、(出航を)ちょっと待ってください!

船員さん:いいですよ~(^^)/ (注:待ってくれると言っても常識的に考えて2~3分の話)

そして、長女にこう言ったようです。

パパ:今、ママを迎えに走って行ってくるから、ここで待っていなさい! 絶対に動いちゃだめだよ!

4歳:わかった!

こうして、フェリーの傍らに日本人の4歳児を1人で待たせ、パパが1人でストックホルム市庁舎に走ったのでした。

【10:59】市庁舎まで戻って来ましたが、ママの姿もベビーカーの姿もありません。

もう時間がない!

ママ、どこ行っちゃったんだ!

これは、叫ぶしかない!!

パパ:「〇〇(私の名前)~~!」「〇〇(私の名前)~~!」

ストックホルム市庁舎前の広場で、みんなが振り向くような大きな声で、私の名前を連呼して探したそうです

(私はこの時、ここから徒歩5分の、港と正反対の方向にいました)

それでも私を見つけられなかったパパ。

午前11時発のフェリーはあきらめるしかありません(パパと長女だけで先に行ったとしても、私が12時のフェリーで単独でドロットニングホルム宮殿に来れるとは思えないから)。

フェリーには出航を待ってもらっています。乗らないなら乗らないで、急いで伝えに戻らないと!!

【11:00】パパ、一目散にフェリー乗り場に向かって走ります。

【11:02】2分で到着。長女は、船員さんと何やら会話をして過ごしていました。

パパ:すみません、ワイフがいません! 行ってください!!

船員さん:わかりました。それでは、出航~~! (あらら、この人、奥さんとはぐれちゃったのかね~(^^;)

2分間出航を待ってもらったにもかかわらず、乗船は叶いませんでした。

私と、パパたちの軌跡。私は出て左方向へ行ってしまっていました。

切符の時間を変更できるのか

パパの手には、決して安くはない、11時発のフェリーの切符が(大人2枚で5,100円)

時間指定のチケットであり、当然、出航後の時間変更や払い戻しはできません。

パパは、無理を承知でダメ元で、出航後の時間変更をお願いしてみることにしました。

チケット売り場には、12時発のフェリーのチケットを買う人が数組並んでいました。

並ぶこと10分。パパ・長女の番がきました。

パパ:この切符、午前11時のフェリーに乗ることができませんでした。12時に変更してくれませんか? お願いします。

切符売り場の女性:(ため息をつきながら)しょうがないですね・・・。いいですよ。

何と、ボールペンで、チケットの「11:00」の表記を、「12:00」に変更してくれたのです!

帰りのフェリーも、午後2時発を3時発に変更OK。

混んでいる時はダメなのでしょうが・・・。

やった~! やっぱり、頼んでみるものですね!

非感動的な再会

【11:15】また私を探しに、パパと長女がストックホルム市庁舎に向かうと・・・、私がいました。

恐らくパパ、私が「ごめん~~」などと謝ってくるとでも思っていたのでしょう。

そうは問屋が卸さない。私から、

私:(道の反対側を指さして)あっちのほうに行ってたのよ。パパたち、いなくなって、道がわからなかったんだもん。

パパ:道がわからなければ、その場でじっとしてろ! 動くな! そんなの当たり前だろ!!

私:何それ! わからなかったんだからしょうがないでしょ! もっと余裕を持って動くプランにしようよ!

と言われるのでした・・・。

どっちが悪いかは明らか?

これ、どっちが悪いと思います?

どっちが悪いかなんて、ないですよね。お互い様なのだと思います。

パパが長女とフェリー乗り場に向かって走る時に、「出て右だよ!」と念のため道を教えてくれたり、ちょっと振り返って手振りで方向を教えてくれれば、私も道に迷いませんでした。

でも、一分一秒を争う中、パパもそこまで面倒を見切れないのもわかります。確かに、「フェリー乗り場は橋の向こう」と最初に言っていましたし・・・(私はそのことはすっかり忘れていました)。

ただし、そこを敢えて言うなら・・・。

100%、パパが悪いですよね(確信)。

お互い様なのに怒られ、半ギレになりながら、精一杯の表情で耐える私。

キレながら観光する次回に続きます。

※夏の北欧へ!子連れ北欧旅行記を第1話から読んでみる方はこちら(全て無料)

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