エストニア:タリンで、1歳2か月の次女が39.8度の発熱。私たちはどうすれば・・・(1歳&4歳:子連れスウェーデン・フィンランド・エストニア旅 ♯55)
【これまでの旅程】
1日目:羽田から北京経由でスウェーデンのストックホルムへ
2日目:ストックホルム市内観光。その後、夜行フェリーでフィンランドのトゥルクへ
3日目:ムーミンワールドとトゥルク市内観光
4日目:トゥルクから特急列車でヘルシンキへ。午後はヘルシンキ市内観光
5日目:ヘルシンキ市内観光。世界遺産:スオメンリナ要塞島など。
6日目(今日):深夜、次女が39.2度の発熱。朝4時に起きて、朝イチのフェリーでヘルシンキからエストニア:タリンへ。午前10時10分、ホテルに着きますが・・・。
【10:10】雨の中、「タリンク エクスプレス ホテル(Tallink Express Hotel)」に到着。
次女の熱を測ると、体温計の表示は「39.8」でした。
【2016.7 子連れ北欧旅行:6日目その3】
私たちはどうすれば・・・
震えました。
私たちにできること、そして私たちがすべきことは何か。
1.すぐに日本に帰る
真っ先に思い付いたのが、とにかく今すぐ日本に帰ること。
ただし、ここはエストニアという全く未知の国。
ここからの日本直行便は望むべくもないし、航空券の手配もスマホではしたことがなかったので、うまくできるかどうかわからない(何せ家族4人分・・・)。
すぐ日本に帰ることにしたとしても、乗り継ぎ便または船でフィンランドに戻ってからの便で、日本到着は早くても2日後になるでしょう(調べたわけではありませんが、瞬時にイメージしました)。
また、例えば次女が39.8度の熱を出していたとして、その状態で飛行機に乗れるのか。
搭乗を拒否されるのではないか。医師などの立ち合いが求められるのではないか。
私は正確なことは全くわかりませんが、空港でストップがかかる可能性を想像しました。
病気の時は、診療までの時間も重要でしょう。この状況を放置したまま2日かけて日本に帰ることが最善の策なのかというと、そうではない気がしてきました。
2.エストニアで病院に行く
次に思い付いたのが、エストニアで病院に行くこと。
私たちは海外旅行保険に入っています。こんな時のための海外旅行保険、一番いいのは、すぐに現地の病院にかかることなのではないか。
しかし、ここはエストニア。旧ソ連から独立した国です。
旧ソ連の病院って・・・。私は非常に不安に思いました。
医療水準もさることながら、日本人の体格に合わない強い薬を注射されたり。
さらに悪く考えれば、旅行者を騙して不必要な入院をさせ、旅行者から高額な治療費を巻き上げたり(ということがインドで横行しているという話をどこかで読んだことがある)といった、別のリスクもひしひしと感じます。
日本では、熱を出して病院に連れて行っても、1歳2か月だと薬の副作用の方を心配して、いつも対症療法的な薬(解熱剤や口内炎の薬など)だけもらって、結局は赤ちゃんの免疫力で治るのを待つということがほとんでした。
解熱剤ならあるので、脱水症状や嘔吐、衰弱などその他の症状がないなら、下手に旧ソ連の病院に行くよりいいのではないか。
何より、私たちはエストニア語はおろか、英語すらできない・・・。
診断や対処を正しく理解できるのか。
病院に行くことにもさまざまなリスクを感じました。
3.とりあえず解熱剤を飲ませて明日まで様子を見る
私たちは、日本から解熱剤(粉末タイプ)を持ってきていました。
夜に一度飲ませていますが、また40度近くまで熱が上がったので、まずはこれを飲ませました。
その後の対策として、取り敢えず寝かせて明日まで様子を見るのも有効かなと思いました。
次女は今の所、高熱は出していますが結構元気で、食欲もあります。その他の症状は今の所ありません。
ひょっとして、一晩寝たら明日の朝には37.5度くらいまで熱が下がり、明後日はすっかり平熱になる、なんてこともある気がします(ただ、39.8度まで上がったので、これは楽観的過ぎるか・・・)。
いろいろ考えた末。
「1か2を決めるのは、今すぐでないほうがいいのではないか。」
現在採るべき行動は「3」だ。
これが、今私たちが出した結論でした。
発熱の原因
発熱の原因は、見当がつきました。
次女は、北欧旅行に旅立つ前日に38.4度の熱を出して保育園を帰されているので、昨晩熱を出した時は、この時の風邪がぶり返したのかなと思いましたが、よく考えてみたらもう丸5日間経過していますので、それは違うのかなと。
私たちが思い当たるのが、昨日のヘルシンキ:スオメンリナ要塞の中の公園でのできごと。
あの時、次女が、誤って公園の土を口に入れたんですよね・・・。
この時、ウイルスか細菌かが、経口で体内に入ってしまったのでしょう。
この激しい熱の出方も、6日前の熱とは明らかに違います。
ホテルのロビーで過ごす
幸い、このホテルのロビーは空いていて、今の時間は私たちしかいない(チェックイン時間の午後3時くらいになると混んでくると思いますが)。
まずは今解熱剤を飲ませたので、昼頃までここで休憩して、様子を見ることにしました。
解熱剤を飲ませるとき、ある失敗が。
解熱剤を溶かすため、ホテルに売っていたミネラルウォーター(2.5ユーロ)を買ったんですが、これがまさかの炭酸水。
ヨーロッパでは、高確率で炭酸水を売ってるんですよね~。やっちゃった~~~(^^;
コップに入れた後に思いっきりかき混ぜて炭酸を抜いて、次女に与えました(^^;
ロビーで2時間ほど過ごしました。
夫婦でたくさん話しました。
あっという間に2時間が経過していました。
長女は、ホテルのロビーにあった子どもコーナーのレゴブロックでずっと遊んでいました。
海外旅行中に、ブロックでゆっくり遊ぶなんて、後にも先にもこの時だけでしたね。
ホテルのフロントには若い女性が2人。ロビーのソファーに陣取る私たちを見ていましたが、空いているし、状況は察してくれているようで、そっとしておいてくれました。
熱はあまり下がらず
【12:10】ホテルに着いて、解熱剤を飲ませてから2時間。次女の熱を測ってみます。
すると、38.8度の表示。
まだまだ高いですが、一応、39.8度から1度だけ下がりました。
さっきまでは「燃えるような熱さ」でしたが、今は抱っこしていてもそこまでではありません。
それにしても解熱剤の効果が弱い・・・。普通、解熱剤を使ったらもう少し下がって欲しいけれど・・・。座薬タイプじゃないから、効果が弱いのでしょうか。
パパと長女だけでお出かけ
長女はいよいよ退屈になってきたみたい。
思えば、エストニアにいるのは今日と明日の2日間だけ。
本当は、今日の午前10時から明日の夕方までた~~っぷりタリンを観光するはずでした。
明日夕方発の国際フェリーで、スウェーデンのストックホルムへ向かいます。
少なくとも今日は次女は動けませんが、パパと長女で、タリン、行って来たら?
次女がこんな状態の時に、観光なんていう気分になれないかもしれませんが、私たちがここエストニアに来ることなんて、恐らく2度とありません。
4歳の長女も、私がいない状態でどこまでグズらずに行けるかわかりませんが、たまにパパと2人で行動もいいでしょう!
私:パパ、私はここでゆっくりしているから、長女とタリン見物行って来なよ! 次女も落ち着いてるしさ。
パパ:そうだね、せっかく来たんだしね。次女が心配だけれど、ここは長女と一緒にちょっと見に行ってみるか!
【12:30】パパと長女が2人でタリン観光に出発。
私は、相変わらずロビーのソファに座って次女を抱っこしたまま、パパたちを見送りました。
パパが向かったのは・・・。
ここでクイズです。パパが長女を連れて向かった先はどこでしょう?
1.タリンの旧市街(世界遺産)
2.タリンの公園
3.長女が泣いてすぐに引き返してきた
次回に続きます。
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