【2024.5】トラブル2連発:スペインのレストランで、頼んだものと違うものが出てきたら(小3&中1:子連れスペイン周遊旅 ♯6)
【2024.5 子連れスペイン周遊旅:番外編その6】
スペイン旅行の失敗談を紹介しています。
今回は、マドリードからバスで1時間、世界遺産の古都:トレドでのお話です。
トレドのレストランで事件発生
ランチのために、とあるレストランのテラス席についた私たち。
ここで、子どもたちはチキンやポテトのセット。
パパは生ビールと、「ランチセットA」の、骨付きチキンの揚げ物。
私は、「ランチセットB」の、ポークの串焼きを注文。
串焼きは少々時間がかかるのでしょう、子どもたちやパパが注文したものが先に届いて、お食事を始めていました。
ウエイターさんの衝撃発言
そして、一番最後に、私が注文した「豚の串焼き」が届きました。
えっ??
明らかに、「串焼き」ではない料理です。
パパ:あれっ、ママが頼んだの、こんなんだったっけ?
ママ:いや、豚肉の串焼きだけど・・・・
ウエイターさんが、料理を運ぶテーブルを間違えちゃったのでしょう。すぐにウエイターさんに言います。
私:これ、私が頼んだ料理と違うんですけど・・・。
ウエイターさん:?????
私:私が頼んだのは、ポークです。
一瞬の間の後、ウエイターさんから、自信満々に次の一言が。
ウエイターさん:これは、ポークです。
私:(えっっ?? これが、ポーク???)
パパ:違う違う、これは魚です!
ウエーターさん:(困ったな・・・という表情)
パパ:ママどうする? これ、ランチセットの魚料理みたい(=お値段同じみたい)だけど・・・。このまま食べる?
私:いやぁ・・・。だって、私頼んだのお肉だし・・・(私はお肉の気分だった)。
その時、何かトラブルだと思ったんでしょう、隣の席で食事をしていたご夫婦の奥様のほうが、私たちに英語で話しかけてきました。
隣の奥様:どうしたんですか?
私:私たちはこのメニュー写真を指さしながらポークの串焼きを頼んだのに、これが出てきたんです・・・。
隣の奥様:そういうことね!
奥様が、スペイン語でウエイターさんに説明してくれました。
ウエイターさんも多分最初から間違いに気が付いていたのでしょう、これはもうダメだと観念した様子・・・ではなくて、何か一生懸命奥様に説明しています。
おいおい、まさか、私の注文が魚料理だったとでも言っているんじゃないでしょうね!!
でも、奥様も明らかにウエイターの間違いだとわかっているのでしょう、取り合わない様子です。
その後、ウエイターさん、しぶしぶ、料理を調理場に下げて行きました。
私:(奥様に)ありがとうございました、助かりました。
隣の奥様:いいのよ! お食事楽しんでね!
パパ:それにしてもすごいね、ウエイターさん、あれをポークだと言い切ったね・・・。(^^;
パパと私で、顔を見合わせて苦笑。
魚料理は、メニューの写真を見ると「ランチセットC」のメニューでした。
どうも、テーブルを間違えたのではなく、ウエイターさんが注文を取り間違え、私が注文した「ランチセットB(豚肉の串焼き)」を、間違えて「ランチセットC(魚料理)」とメモしてしまったようでした。
注文していない料理が出てきたのは、チェコ旅行以来でした。。。
それにしても、どう見ても魚料理なのにこれを「豚肉です!」 と言い切って突破しようとするあたり、スペイン人らしいな・・・と思ってしまいました(^^;。
メキシコ人女性からの勧め
ウエイターさんは料理を下げて行きましたが、パパが隣のテーブルの奥様に、さっきの魚料理について質問しました。
パパ:あなたは、どちらからいらしたんですか?
隣の奥様:メキシコよ。あなたたちは・・・日本人かしら。
パパ:(だからスペイン語も英語も話せるのか)そうです(^^)/ さっきの魚料理は、何という料理なんですか?
隣の奥様:「バカラオ」という、スペインの伝統的な魚料理で、とってもおいしいのよ。せっかく遠くからスペインに来たのだから、私は、ぜひあなた方にバカラオも食べてもらいたいわ。
パパ:そうなんですね・・・。ママ、やっぱりさっきの魚料理、これも何かの縁だから、俺の料理と半分こして食べてみようよ!
パパは、初めて見たスペインの魚料理に興味が出てきたみたい。
私も、お肉の気分ではあったものの、別にそこまで豚の串焼きにこだわっていたわけではありません。他のメニューが何かよく分からなかったので、イメージしやすい「豚の串焼き」にしたのもありました。
「バカラオ」、初めて聞きましたが、これも何かの縁なのかも。
私:そうね・・・。パパがそう言うなら・・・。
パパはすぐに店内に入って行きました。
さっき下げたバカラオの一皿は厨房のカウンターの上にまだ乗せられていたそうで、さっきのウエイターさんもいたようです。
パパが「やっぱりこれでOKです」と伝えると、ウエイターさんは「助かった~」という感じだったそうです。
かくして、さっきの嘘つきウエイターさんが、満面の笑みと共に再び「バカラオ」を持って登場!
何やらウエイターさん、隣の奥様が勧めてくれたと知っているのでしょう、隣の奥様にしきりにお礼を言っていました。
ということで、意図せず私たちの目の前に運ばれてきた、白身魚の料理。
バカラオとは、干しタラ(タラの塩漬け)のこと。保存食として、スペインの伝統的な食材らしいです。
食べてみると、ちゃんとタラの塩抜きがされていて、実が大きくてホクホク!
おいしい!!
バカラオ、とってもおいしいです~~(^^)/
こんなにおいしいものだったなんて、豚の串焼きよりこっちのほうが良かったです。
観光で疲れたのでゆっくりし、デザートも2つ注文。
レストランを出るとき、さっきのウエイターさんにも声をかけ、隣の奥様と一緒に記念撮影をしました。
シャッターを押す時のパパの掛け声は、
「バカラオ大好き~!(We like Bacalao~!)」でした(^^)/。
本当のトラブル
ウエイターさんが間違ったおかげでバカラオに出会えて、めでたしめでたし・・・では終わりませんでした。
パパが、レストランの支払い前に、隣の美術館のクロークに預けてあった荷物を取りに行くことになりました。
実は、このレストランに入る前は隣のサンタ・クルス美術館を見学していて、クロークに私たちのリュックなど全ての荷物を預けたまま、昼食のため外出すると断って一時外出して来ていたのです。
でも、リュックなど一式がないと財布もないということに気が付き・・・。
財布がないと、ここの支払ができませんものね。
時計を見ると、現在午後3時5分。あれあれ、午後1時頃美術館を出て来たのに、ゆっくりしていたらもうこんな時間になってたか・・・。
3分後、パパが血相を変えて駆け戻って来ました。
パパ:大変だ!
私:どうしたの?
パパ:美術館が閉まってる!
私:えっ!?
パパ:忘れてた! サンタ・クルス美術館は、日曜日は午後3時閉館※だったんだ!
※この日は日曜日でした。普段は午後6時閉館です。
私:ええっ! まだ閉館した直後だし、インターホンで呼び出してみたら?
パパ:インターホンはないようだ。建物の鉄の扉が厳重に閉まっているし、外周の鉄のフェンスも閉じられていて、ドアをたたくこともできない。
私:ええっ!?
私とパパのリュックがないということは・・・。
全ての物を失ったということです!
パスポートも、財布も、全てのクレジットカードも、防寒具も、非常食も、旅行の予定表も、航空券のバウチャーも。
文字通り全てです。
とにかく、解決策はすぐに思いつきません。
これって、これまでのトラブルの中で、一番深刻かも・・・( ;∀;)。
パパのただならぬ様子に、隣の奥様がパパに同行してくれて、2人で再び美術館に向かうことになりました。
こんな時、スペイン語ができる隣の奥様が一緒に行ってくれて、何と心強い・・・。
ここの支払をまだやっていないし、私は子どもたちとテラス席に待機。
差し当たり、どうしよう、ここの支払いができなかったら・・・。
遠くに、パパと隣の奥様の様子が見えます。
ヨーロッパの歴史的建造物が閉館している様子って、すっごい厳重なんですよ。
日本の城の門のような大きな鉄の扉がガシャンと閉まり、その外周の鉄の柵は閉められ、建物に近づくことすらできません。
実は、明日が帰国日でした。
明日の午後1時マドリード発の飛行機で、日本に帰国するのに!!
パスポートがないじゃん!!!
サンタ・クルス美術館の明日の開館時間は午前10時(明日休館日じゃなくて良かった・・・(^^;)。
今晩ここで野宿(徹夜で起きている)か、事情を話して近くのホテルにカードやパスポートなしで宿泊させてもらえたとしても(無理でしょうが)、明日の10時にリュックを回収したとして、ここからマドリードまでは所要1時間以上。
そこからアパートメントに向かい、部屋に置いてあるスーツケースを回収してタクシーで空港に向かうと、さらに1時間以上。
午後1時の飛行機に乗るにはどんなに遅くとも1時間半前には空港に着いている必要がありますので、どう考えても帰りの便には間に合いません。
今から航空券の変更なんて、できるのかな・・・。
宿泊の追加手配もしないと・・・。
とにかく、大変なことになった・・・。
いろんなことがグルグル頭を回りました。
祈って待つこと10分。
何と、パパと隣の奥様が、私たちのリュックを持って帰って来ました!!
私:すごい! 回収できたんだね!
パパ:最初、美術館に電話したんだけど、もう機械音声の応答になっていて・・・(職員が出たら、奥様にスペイン語で話してもらう作戦だったが)。ダメかと思ったら、たまたま裏口の鉄の扉が開いて警備員とお客さんが出てきたから、必死にアピールしたんだ。
隣の奥様:大変だったのよ、パパさんが塀を飛び越えて行く勢いで! そこを警備員に止められて・・・。
何とパパ、施錠してある鉄のフェンスを飛び越えようとしたみたいです。
パパ:いやぁ、もう必死で( ;∀;) その後警備員さんがリュックを持って来てくれて、預け金の1ユーロも返してくれたんだけど、閉館時間までに戻らなかったことを警備員さんにめっちゃ怒られた。奥様が通訳してくれて・・・。
私:(それはそうよね・・・。私もすっかり油断してた・・・。)
隣の奥様:とにかく、パスポートが戻って良かったわね! 私はあなたがたの救世主ね!
奥様、そう言って、ダンスし始めました。
さすがメキシコ人・・・(^^;
奥様、料理の説明はさせられるわ、美術館に電話させられるわ、警備員との通訳をさせられるわ・・・。
たまたま、私たちのテーブルの隣に座ったばっかりに・・・。
奥様と旦那様にはビールでもごちそうしますと言ったものの、もうお腹いっぱいなので大丈夫ですとのこと。
よくお礼を言い、連絡先を交換。
日本かメキシコでの再会を誓いました。
いや本当に、ウエイターさんが料理を間違えたなんて大したことないんですが、美術館にリュックを預けっぱなしにしたまま閉館時間を迎えてしまった今回のトラブルは、冗談になりませんでした。
やっぱり、何があるかわからないから、荷物は肌身離さず持っていた方がいいことを痛感。
そういや、夏に行ったベルギーでも、リュックから目を離したすきに、スリに狙われたんでした(^^;
以上で、2024年のGWに行ったスペイン旅行の紹介はひと区切りとします。
次回からは、時間が空きましたが、「クロアチア+5か国周遊旅行」の続きを書いていきます。
スロベニアを旅している場面からです。
もし興味ある方いらっしゃいましたら、ぜひ第1話↓を読んでみてください。
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