バンドンで、チャーターしたタクシーが当日朝突然の値上げ~トラブルその7~(2018.8 子連れインドネシア旅 ♯30)
【これまでの旅程】
1日目:前日の午後8時に家を出発、成田からジャカルタ経由ジョグジャカルタへ。
2日目:ボロブドゥール郊外観光
3日目:世界遺産:ボロブドゥール遺跡観光
4日目:ジョグジャカルタ、世界遺産:プランバナン寺院観光。
5日目:ソロ観光
6日目(昨日):列車でよく寝付けないまま7時起床。8時前にバンドン駅到着。駅で朝食。タクシーでホテルに向かいますが、ホテルを間違えられるハプニング。
何とかホテルに着いてチェックイン後、別のタクシーで市街へ。アジア・アフリカ博物館、グランド・モスク、展望台を観光しました。
いったんホテルに戻り、朝乗車したタクシーのタクシー会社へ忘れ物の連絡。その後ホテルのプール遊び中に、忘れ物の回収に成功!ホテルのレストランでランチにします。
その後、タクシーでトランス・スタジオ・バンドンへ。遊園地で遊んだ後、丸亀製麺で夕ご飯。タクシーでホテルに戻りますが、パパのスマホがないことに気が付きます。そのまま夜11時30分就寝。
パパのスマホについて、探すところは全て探しましたが・・・ありません。ショッピングセンターで歩き疲れているのもあり、ここからのトラブル対応をする気力はありませんでした。
明日朝起きたらひょっこり出て来るかもしれませんし・・・。今日は寝ることにします。
今回のインドネシア旅行、気持ちが緩んでいるのか、これまでで一番トラブル続出の旅行です。どうしてこんなに次から次へと・・・。
これで6個目のトラブル。間違いなくこの旅行中最大のトラブルです。
この時は、私たちは知る由もありませんでした。
さらにもう一つ、ダメ押しとなる、また別の「7個目のトラブル」が明日待ち受けていることを・・・。
【23:30】トラブルの神様がロックオンする中で就寝。子どもたちの幸せそうな寝顔が印象的でした。
【インドネシア旅:7日目その1】
朝からスマホ探しの作戦会議
【5:00】起床。
【5:30】パパ起床。朝からもう一度スマホ探し開始。バッグの中、衣服の中、念入りに探します。
【5:45】子どもたち起床。今日はみんな早起きです。
今日は、昨日の夜にチャーターしたタクシーで、バンドン郊外の景勝地や温泉へ行く日です。朝8時30分にタクシーが来るので、それまでにロビーに行かなくてはいけません。
確かパパのスマホは、一昨日の朝(昨日の朝でなくて一昨日の朝。つまりは2日前)、ジョグジャカルタのホテルを朝出るときに、ロビーで長女がスマホでゲームをしていたのを「もう行くよ!」と言って私が取り上げてパパに渡して(確かにパパに渡したと思う、けれど双方ともよく覚えていない)以来、見ていません。
このスマホ、実はメインのスマホではなく、以前使っていたものを取っておいてwifi環境で子どものゲーム用に使っているもの。だから、なくなったとしてもメインのスマホほどのダメージはありません。
しかし、パパがこのスマホで結構やり込んでいるゲームなどもあり、なくなってしまうのは精神的にかなり痛いようです。
考えられる可能性とパパが考えた対処法はこちら。
最も有力:昨日、ハリーさんの車の中にポケットから落とした
これをまず想定しました。これに対応するため、パパはハリーさんの会社にメールで忘れ物がなかったかどうか問い合わせることにしました。
次に有力:ジョグジャカルタのホテルのカウンターの上とかにうっかり忘れた
今いる「フォックスハリスホテル」の人から、一昨日まで私たちがいたジョグジャカルタのホテルに電話してもらい、白いスマホの忘れ物がなかったかどうか聞いてもらうことにしました。
一昨日の朝、ホテルのロビーでスマホをいじったのが最後の記憶ですが、ロビーの他、夕方行った屋上プール脇のシャワールームに置き忘れた可能性もあります。
以上2つの対応を行い、出てこなければあきらめることに決めました。
ただ、今日は金曜日。もしジョグジャカルタのどこかで見つかったとしても、私たちは日曜日にバンドンを離れてジャカルタに行くので、ここバンドンのホテルに郵送してもらったのでは(多分、土日は配送業者が休みであろうことから)間に合いません。
また、ジャカルタのホテルに郵送してもらったとしても、月曜日の夕方には空港に向かうので、それまでに到着しなければ、私たちは受け取ることができません。
私たちが考えた最も成功率の高い受け取り方法は、ジャカルタのホテルに送ってもらい、私たちは取りに行くのが間に合わないが、ジャカルタに住む私の友達にホテルまでスマホを取りに行ってもらい、友達が日本に帰るついでに日本まで持ってきてもらって雪国の地方都市に郵送してもらう。
受け取るまでは半年~1年くらいかかるかもしれませんが、この作戦しかないと結論付けました。
出てきても、私たちの手元に戻るのは、半年~1年後です。
5点満点中4.5点! 充実の朝食
【7:15】私と子どもたちは1階の朝食会場へ。パパは部屋でハリーさんの会社に送る英文メールを作成しています。メールを送り次第、1階の朝食会場で合流します。
このホテル、さすが4つ星ホテルだけあって、朝食も豪華。
私は、オムレツ、ブロッコリーの炒め物、大豆を揚げたものなどをチョイス。ここはパンもたくさん種類があり、大好きなライ麦パンを食べることができました。ジョグジャカルタのホテルにはなかったフレッシュミルクもありました。
5点満点中4.5点の、言う所ナシのおいしい朝食でした。パパがなかなか来ないのが気がかりです(^^;。
【7:45】30分後、ようやくパパが朝食会場へ。英文なので、調べ調べで、簡単なメールを打つにも30分以上かかってしまったとのこと。とても意気消沈しています。
朝食の前に、ホテルのフロントの人に、一昨日まで泊まっていたジョグジャカルタのホテルにスマホがなかったか電話して聞いてもらいます。事情を話すと、電話をかけてくれました。
5分ほどインドネシア語で話していましたが、「今のところスマホはなかったようです。また探してみます。もし見つかったら、このホテルに電話してもらうことにしました」ということでした。
親切な対応に感謝し、少ないですがチップを10,000ルピー(80円)お渡ししました。
【8:00】パパはようやく朝食。子どもたちは食べ終わり、ロビーで遊んでいます。20分ほどでさっと食べました。8:30には、郊外行きのタクシーが迎えに来るのです。
チャータータクシーが、当日の朝突然値上げ ~トラブルその7~
【8:20】フロントに行くと、昨日の夜、私たちが今日のタクシーを依頼したタクシーの運転手さんが待っていました。
いい人そうな人です。
あれ? 知り合いの人にお願いしていたはずだけれど・・・、都合が良くなったから自分で行くことにしたのかな? 私たちはどちらでもいいですが(#^.^#)。
パパ:おはようございます! あれ、わざわざあいさつに来てくれたんですか? それとも、やっぱりあなたの車に乗せてくれるんですか?
昨日のタクシーの運ちゃん:いや、そうじゃないんです、すみません、トラブルなんです。昨日、ガソリン代込みで50万ルピーとお話ししたんですが、先方が今日になって、ガソリン代としてもう30万ルピー必要だと言ってきたんです・・・。それで私がここに来ました。
私たちもこの運転手さんもカタコト英語ですが、言いたいことはわかりました。
何とこの運転手さん、私たちと先方の運転手が料金でもめるのは必至とみて、先方の運転手を止め、わざわざ責任をとってホテルまで話しにきてくれたのです。
昨晩、パパが何回も何回も「ガソリン代込みで50万ルピーでいいですか?」と確認した上で合意した話なので、人をバカにした話ではありますが、この運転手さんを責める気にはなれませんでした。
パパ:お話はわかりましたが、ホテルで頼んでも70万ルピーだと言われているので(自信満々に言っていますが、ウソです)、80万ルピーですとホテルで頼む値段よりも高くなります。それならホテル経由で手配しますので、そちらの人はキャンセルでお願いします。
パパ:ところで、あなたの車なら60万ルピー払いますけど、あなたの車に乗せてもらえませんか?定額じゃなくても、メーター走行でもいいですよ(注:メーター走行のほうが安くなるだろうことは事前調査済み)。
昨日のタクシーの運のちゃん:いや、私は今日は用事があって、対応できないんです・・・。キャンセルですね、わかりました。すみませんでした(^^;。
そう言って、ブルーバードタクシーの運転手さんはタクシーとともに去ってしまいました。
さて、さすがうちのパパ、決断が速いです。
パパ曰く「80万ルピー(6,500円)は法外な値段じゃないけど、いったん決めた話を直前でチャラにする態度が許せない。そんなタクシーに乗ったら、乗った後でやっぱり100万ルピーだとか言い始め、帰り道の山の中でやっぱり120万ルピーだと言い出すだろう。」・・・。
120%同意見です。
急きょ、ホテルにタクシーチャーター手配を依頼するも・・・。
さて、急にタクシーを失った私たち。ここで初めて、先ほどまでお世話になったフロントの方に、今度はタクシーチャーターの相談です。
今午前8時30分だから、9時から夜7時までの10時間、郊外にある絶景の湖:カワプティとその周辺との往復、で聞いてみます。
ジョグジャカルタでお世話になったハリーさんの日本語タクシーなら12時間で70万ルピーでしたので(走行距離はその時よりも短いし)、60万ルピー程度と予想します。
パパ:これこれこういう行程で10時間ですが、いくらでチャーターできますか?
フロントの人:100万ルピーです。
パパ:えっ! そんなに高いの??? てめー、俺たちが相場を知らないと思ってふっかけやがって、俺たちをツアー客の金持ち日本人と一緒にすんじゃねーぞ! てめーが半分ネコババする気だろうがこのクソ野郎が!(「ミリオン」っていう英語、生まれて初めて聞いたぞ! 「クイズ ミリオネア」のミリオンだ!)
もっと安くなりませんか?
フロントの人:(驚く私たちに驚いて)えっ! 交渉しても80万ルピーです。
私の心の声:(じゃ、初めから80万ルピーって言ってよ! ってゆーかそれだって高いし! いきなり2割安くなるって、どういう料金システムなのよ!)
思えば、ここは高級の部類に入る4つ星ホテル。日本人に10時間のタクシーチャーターで100万ルピー(8,000円)を提示して、驚かれたことなんてないんでしょう。
でも、私たちは違います。日本のパスポートは持っていますが、ここにいつも来ている日本人の富裕層でなく、日本人の一般庶民なのです。
【8:50】80万ルピーでも、ハリーさんの日本語タクシー12時間チャーターよりも高いので、ものすごく高いと思いますが、これでさらに時間を浪費するわけにはいかないので、その値段で手を打つことにしました。
フロントの人がタクシー会社に電話しますが、どうもうまく交渉成立しないようです。100万ルピーを80万ルピーに値切ったのが悪かったのかな。
電話をかけては待ってを繰り返すこと3~4回。ようやく「タクシーが見つかりました!」とのこと。ただし、到着までは30分くらい時間がかるようです。
タクシーを待つ間に、スマホ探しの手配
【9:00】さて、ここで急に時間ができたので、なくしているスマホを探す手配をこの時間に追加ですることにしました。
ハリーさんの会社には朝8時頃パパがメールしていますが、9時現在、まだ返事はありません(1時間しか経っていないので、無理はないですが(*’▽’))。
そこで、ハリーさんからもらった名刺に、ハリーさんの携帯番号が書いてあることを思い出し、携帯電話に直接電話して聞いてみることにしました。ハリーさんは日本語が話せるので電話OKです。
ホテルのフロントの人にお願いして、ハリーさんの携帯電話に電話をしてもらいます。
パパ:ハリーさんですか? 一昨日お世話になったアイス星人ファミリーです。電話してすみません。
(携帯電話が通じたことにちょっと感動。外国で、外国人の携帯に電話するって初めての経験で(*’▽’))
ハリーさん:会社から聞きました! 携帯電話、探しましたが、どこにもないですよ~。
パパ:助手席の下とか脇とか、どうでしょうか?
ハリーさん:もちろん探しましたが、ありませんでしたよ。
パパ:そうですか・・・(^^; ありがとうございました。
むむむ、てっきりハリーさんの車にあるかと思っていたんですが、ないとは予想外です。こうなると、ジョグジャのホテル、特急列車の中、スリの可能性とか、ありとあらゆる可能性が・・・。
今度は、この時間を利用してインドネシア国鉄に電話して問い合わせます。もちろん、ホテルの人にお願いしました。
・・・ホテルの人にバンドン駅に電話してもらいましたが、今のところお届けはないとのこと。もしあれば、ホテルに連絡をいただくようにお願いしてもらいました。
ハリーさんのタクシーも×、ジョグジャのホテルも×、鉄道も×。もう打つ手なしです。でも、やれることはすべてやりました。スマホはきっぱりとあきらめましょう。
そうこうしているうちに、フロントでホテルの皆さんと「INDONESIA」とジャージに書いてあるスポーツ選手の皆さんとの記念撮影が始まりました。
数日後にジャカルタでアジア大会が開催されるので、恐らくバンドンで準備をしている、何かの競技のインドネシア代表選手たちなのでしょう。
ホテルの人に、「何の競技ですか?」と聞いてみますが、英語が聞き取れなくてわかりませんでした。私の英語力不足のせいなので、しつこく聞くのはやめておきました(^^;。
そんなに背は高くありませんので、バスケやバレーボールではなさそうです。
パパは、ハリーさんに直接電話してなかったことを確認した旨の英文メールを作成、ハリーさんの会社にメール送信しました。
ところで、30分でタクシーが来るとの話でしたが、途中そのタクシーが急に都合が悪くなったという連絡が。急きょ別のタクシーを新たに手配。なんやかんやで、タクシーが到着したのは結局1時間以上経った午前10時10分頃でした。
来たのは、タクシーではなく自家用車で、白タクなのでしょうか? よくわかりませんが、合法だろうが非合法だろうが、ホテル手配の車なので誘拐されることはないでしょう。
運転手さんはやさしそうな感じで、車もきれいないい車でした。
午前9時~午後7時までの10時間で80万ルピーという条件だったので、10時になったのだから本当は70万ルピーにはしてもらいたかったところなんですが・・・、さすがにさらなる時間ロスはできないので、その当然の交渉はぐっと飲みこみました。
よう~~~~~~~~~やく、カワプティへ出発!
【10:10】朝8時20分にこのロビーに来てから2時間近く。よ~~~~やくカワプティに向けて出発です。
それにしても、急だったにせよ、ホテルでのタクシーの手配に1時間半もかかるとは思いませんでした。
チャーターしようとしたからこうなったのでしょうか。
とりあえずブルーバードタクシーを呼ぶだけ呼んでもらって、あとはメーター走行で行ってもらえばスピーディーだったかもしれません。
ここまで手間取るとは、本当に想定外でした。
この1時間半の時間ロス、金額にしたらどのくらいでしょうか。私の算定では2万円の損失と同等です。
でもこの時間に、なくしたスマホの捜索も、考えられる限りの対応はできました。少なくともスマホの件では、もう思い残すことはありません。
タクシー代、結局、朝の悪徳タクシーもホテル手配のタクシーも80万ルピーには変わらず。昨日、初めからホテルでタクシーを手配していれば何の問題もなかったです・・・(^^;
タクシー代を節約しようとするあまり、貴重な時間を無駄にしてしまいました"(-“"-)"。
さて、カワプティまではやはり事前調査通り2時間かかるとのこと。車は高速道路を快調に飛ばしていきます。
【12:10】ピッタリ2時間で、カワプティの駐車場に到着。
ちなみに、カワプティなる景勝地、「地球の歩き方 インドネシア 2018~19」には載っていません。どんな素敵な、あるいはどんなショボい所なのでしょうか(^^;。
次回に続きます。
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