エジプト談義その5「ヒマ人の国、エジプト」
私とパパが15年ほど前にエジプト旅行に行った時のお話を基に、エジプトに関するエッセイを数回のシリーズで紹介します。今回は第5弾です。
どこに行ってもおじさんがたくさん・・・
エジプトを旅行して3日もすると、ふと疑問が沸いてきます。
「何で平日の昼間、どこに行ってもこんなに道端にオヤジがたむろってるんだろう・・・」と。
イスラム教の国の人は酒を飲まないため、最も庶民的な娯楽は「おしゃべり」のようです。
日本でも、道端で主婦どうしが買い物途中にばったり出会って30分も世間話で盛り上がるといった光景が見られます。
しかし、女性があまり外に出ないエジプトでは、これが主に男性同士で行われます。
しかも、貧しく、家での遊びも少ないエジプト人の多くは、ヒマだととりあえず外に出て、道路や公園でたむろしておしゃべりするようです。
砂漠気候なので、天気はもちろん毎日雲ひとつない晴天。
チャイ店(喫茶店)も、昼夜問わずおしゃべりするおじさんたちで常に大賑わいです。
特に用もないのに・・・
彼ら、よっぽどヒマなのか、私たち日本人が通りかかると必ず(ほんとに必ず)話しかけてきます。
「ジャパニーズ?チャイニーズ?」から始まって、「ヤクザ!」とか「ナカタ!(サッカーの中田選手)」と、知っている日本語を連呼。
街なかでは、こういう3~5人のヒマ人オヤジ(若い男性もいます)集団が、午前10時ころから夜の10時ころまで、100メートルおきに点在しています。
話し相手になってあげるとものすごく喜び、ハイテンションで楽しい? ひとときの始まり。
初めは私たちも喜んで話し相手になっていましたが、英語話せないし、カタコト英語でのやりとりも3日目にもなると疲れてきて、いちいち話しに付き合ってると観光の時間はどんどんなくなるし、あまり相手をしないようになっていました。
皆さん、ヒマなんですね~~(^^;
ガイドさんに聞くと、エジプトの公務員の勤務時間は、1日4時間くらいなのだそうです(けれど、給料もその分安いそうです)。だから、半日働いて、あと半日は自由時間。
豊かな生活のために、お仕事かけもちすればいいのでは・・・と私は考えてしまいますが、エジプト人はそういう考え方はしないみたい。
時間がゆっくり流れています。
あくせく働く日本人とどちらが幸せなのかと言われたら、絶対に日本人の方が幸せ、と言い切る自信は私にはありません。
人員配置に違和感
ある遺跡の入口で。
1つのボックスに、3人の男性職員が改札に立っておしゃべりしています。
2つボックスがあるので、受付の職員は6人。
チケットを確認してチェックをつけるだけの仕事です。
おみやげ店で。
1つのレジに3人の男性が立って、おしゃべりしています。
レジスターは1つしかないので、ここに3人いても・・・。
日本では、コンビニなどで、2人がかりで対応することありますよね。1人がレジ打ち、1人が袋詰め係とか。エジプトだと、そこにもう1人加わります。
見ていると、何をするわけでもなく、ぼーっと見ているだけ。
恐らく、誰かがトイレに行く時の控えとか、苦情処理とか、(もし役割があるとすれば)そんな役割なのだと想像します。
博物館で。
警備員が10メートルに1人の割合で立って、おしゃべりしています。
警察官だって。
著名な観光地には必ずツーリストポリス(観光客を強盗などから守るため遺跡などに配置されている警察官)が馬などに乗って巡回・警戒していますが、そんな彼らも、至る所で3~4人ずつ集まって、おしゃべりしています・・・。
とにかく、どこに行っても職員が多いんです。
そして、皆さん、仕事そっちのけでおしゃべりしてるんです(^^;
そして、労働時間もとても短い。
これでは国際競争力などつくはずもありません。主要産業が「観光」なのでそれでも食べていけるのかもしれませんが。
ただ、数年前から政情不安で観光客受け入れは止まっているでしょうし、コロナもありましたし・・・。
何だかエジプトのことが心配になってしまいます(^^;
5回にわたってお届けしてきた「エジプト談義」はこの第5話で終了です。
次回は、宮古島の観光情報を1つ紹介します。
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