エジプト談義その２「チカンの国、エジプト」
私とパパが15年ほど前にエジプト旅行に行った時のお話を基に、エジプトに関するエッセイを数回のシリーズで紹介します。今回は第２弾です。
エジプトはイスラム教の国
エジプトはイスラム教の国です。
豚肉を食べず、酒を飲みません。
女性はあまり外に出ず、外出時はできるだけ肌を隠します。
昼間の喫茶店はお茶を飲んでおしゃべりするおじさんたちで満員。
デパートでは、買い物客でごったがえす中、通路で店員がひざまづいて壁に向かって（メッカの方向に向かって）念入りにお祈りをささげています。
性については大変厳しく、結婚前の性行為は宗教上厳禁だそう（死後、地獄に行くそうです）。
カップルのデートもご法度で、結婚前のデートには必ず女性の父親が同行して３人で映画を見に行ったりナイル川のほとりを散歩したりする国（エジプト人のツアーガイドさん談）。
まぁこの辺は徐々に開放的になって来ているとは思いますが、少なくとも日本や欧米のように、男女のデートが当たり前の国ではない、ということです。
そんなエジプト人男性が大好きなのが、外国人女性へのチカン行為です。
女子大生たちから聞いた話
私たちは大手旅行会社の、９泊10日間のツアー旅行に参加していました。
２月下旬ということで、ツアーのメンバーの半数は卒業旅行の大学生たち。男子４人組とか、女子４人組とか。あとは、20代～30代の社会人女性２人組も数組いらっしゃいました。
旅行中、大学生の女の子たちから、あちこちでチカンに遭ったという話を聞きました。
本当に、毎日のように。誰かが。
私はチカンに遭っていませんでしたので、びっくりしました。
確かに「地球の歩き方」には、「チカンに注意」と書いてありましたが・・・。
どうも話を聞いてみると、チカンに遭っているのは女性だけのグループ。男性が一緒の人（夫婦やカップルで旅行に来ている人）は、チカンされていないようでした。
大学生の彼女たちの話では・・・。
まず、ヤバいのはおみやげ店の店員。
スカーフを巻いてあげる、この服似合うかな、と言っては意図的に体を寄せて来て、胸のあたりに自分の腕を押しつける。
値段交渉では、肩を抱いて素手で首すじを触る。
「スペシャルプライス」と耳元でささやきつつ耳たぶにチュッ。
もっといい物を見せると言って人気（ひとけ）のない店の２階に連れて行き、服の上から体にタッチ･･･。
女子大生たちは怖くて、絶対に別行動はしない、店の奥とか人気のない方にはたとえお店の人でもついて行かないように気を付けていると言っていました。
その他にも、狭いピラミッドの中の通路で、エジプト人がすれちがいざまに胸をムギュ（何のためらいもなく、思い切り腕が伸びて来たそうです）。
タクシーの運転手が、目的地に到着して走り去る時に胸をサワッ。
ホテルのレストランでも、ホテルの従業員が「一緒に写真を撮って欲しい」と言ってきて、女子大生が撮影に応じてあげると撮影時にくっついて肩を抱いたり。その時、首筋の匂いをかぐような奴も（これは私も目撃）。
もう、信じられないことばかりでした。
あと、遺跡で、チカンをしてきたエジプト人男性に対して顔を真っ赤にして怒鳴りつけている白人女性も見ました。アメリカ人かな？
日本人には、あそこまで怒れる女性は少ないなぁ・・・。
恐らく、体を触られても怒ることの少ない日本人女性（中でも、大学生くらいの若い子）が特に狙われているのでしょう。
チカンが生まれる原因
私とパパは、どうしてエジプト人男性はあんなにチカン行為をするのか・・・という話題に。
私たちの思った所では・・・、やはり、普段、性的な欲求を満たせないからというのと、外国人女性を触っても警察に捕まることがない（と思っている）からなのかなと・・・。
多分、エジプト人女性に同じことをしたら大騒ぎになって、高い確率で警察に訴えられるでしょう。
その点、外国人女性であれば、服の上からちょっと胸を触ったくらいなら警察に訴えるまではしない・・・。
特に、英語のできない日本人は・・・。
ってとこなのだと思います。
女性だけの行動、エジプトの観光地では特に注意が必要だと思いました。
次回は、「ぼったくりの国、エジプト」です。
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