私たちの泊まるアパートメントは「おばけ屋敷」だった(小2&小6:子連れクロアチア+5か国周遊旅 ♯57)
【これまでの旅程】
1日目:昨晩夜に東北地方を出発、シンガポール半日観光の後、空港の椅子で1泊。
2日目:朝5時半の飛行機でアテネへ。セルビア航空機を乗り継いで、ベオグラード経由モンテネグロのポドゴリツァ着。夜11時、ホテルにチェックイン。
3日目:6時起床。オストログ修道院、ポドゴリツァ正教会をタクシー観光後、バスでコトルへ。夕方からコトル観光。深夜2時過ぎ、運休したバスの代替バスの手配に成功しました。
4日目:朝5時に起床し、コトルの城壁登山。その後バスでクロアチア:ドゥブロヴニクに向かい、夕方にホテルチェックイン。ドゥブロヴニク旧市街を散策しました。
5日目:ドゥブロヴニク旧市街観光。夕方のバスでスプリットへ移動。アパートメントで就寝。
6日目:スプリット旧市街観光、トロギール観光。
7日目:朝5時起床、バスでプリトゥヴィツェ湖畔国立公園に行き、雨天の中5時間のトレッキング。夕方のバスでザグレブに移動。
8日目(今日):朝5時起床、6時にホテル出発。近くのベーカリーで朝食のパンを買い、徒歩でザグレブ中央駅へ。列車の切符を購入しますが、ホームに停まっていた列車の半分がオーストリア:ウィーン行き、もう半分がスロベニア方面行きだと気が付き、スロベニア方面行き車両に乗車しました。
車内で朝食。途中、長女は頭痛と胸のムカムカを訴えます。2時間半後、スロベニアの首都:リュブリャナ駅に到着しました。
駅に隣接するバスターミナルで、ポストイナ行きバスチケットを購入。私と頭痛に苦しむ長女は駅前のカフェで休憩することにし、パパと次女の2人で、アパートメントに荷物を預けに出発しました。
リュブリャナでの次のミッションは、今夜泊まるアパートメントに、スーツケース2つを預けに行くこと。
午前11時にたこ焼き屋さんに行く計画なので、制限時間は1時間弱。
長女は1時間ほど前から頭痛を訴えて辛そうなので、私と長女はカフェで1時間休み、パパと次女の2人だけで、アパートメントへ向かうことにしました。
スロベニアではahamoが使えないので、パパとはスマホで連絡を取ることができません。
リスクはありますが、長女のこの状態を考えればやむなしです。
駅前にあったカフェの名前は「Box Bar」。
パパが店員さんと交渉して、2人分の席を確保してくれました。
パパ:じゃ、行って来る。荷物預けが成功しても失敗しても絶対に1時間で帰って来るから、このカフェから動かないでね。
私:わかった。次女、パパを助けてね!
次女:まかセロリ!
この間までベビーカーに乗っていた次女も、もう小学2年生。大人になりました。
【10:05】こうして、パパと次女の2人で、それぞれスーツケースをゴロゴロ転がして、アパートメントに向かったのでした・・・。
【2023.5 子連れクロアチア・モンテネグロ・スロベニア・イタリア・ギリシャ・シンガポール旅行:8日目その3】
パパと次女を見送って
パパと長女は元気に歩いていきました。
私は長女と駅前のカフェに入り、私はカフェラテを注文。
これからパパと次女が帰って来るまで約1時間、ここでまったり過ごします。ヨーロッパに来て、やることなくカフェでゆっくりなんて、初めての経験かも(^^;
私:長女も何か飲む?
長女:いらない・・・。
長女の頭痛はやはり辛そうです。良くなるといいのだけれど・・。
1時間休めば良くなるかもだし、その次はポストイナ行きのバスに1時間乗るので、少なくともここから2時間以上はほぼ座っていられる旅程。たまたま体の負担が少ない日程の日だったのは幸いでした。
アパートメントがない!
一方、パパと次女。
<ここからは、パパからの聞き取りを基に、パパと次女側の目線で書きていきます>
私たちが予約したアパートメントは、「ビラ・コーラ(Villa Coola)」。個人所有のアパートメントです。日本で言う所の民泊みたいな感じでしょうか。
リュブリャナ駅から600mほどの大きい道路沿いにあるので、わかりやすいはずです。
ここスロベニアはahamoのサービス対象国ではないので、この国では私たちはGoogle Mapを使えません。地図を紙で印刷して持って来ていますし、「地球の歩き方 クロアチア スロヴェニア」も持って来ています。
600m、近いようでやっぱり遠い・・・。幸い道路が石畳とかではなかったので、次女でもほぼパパの手を借りずにスーツケースを押していけました。
【10:15】スーツケースを押して10分。
汗をかきながら、ようやくここではないかという場所まで来ましたが、アパートメントらしき建物が見当たりません。
あれ~~、1ブロック間違えてるのかな・・・。
地図が示す場所には、廃屋が建っていました。
まさかこの建物ではないしな・・・。
参ったなぁ・・・。アパートメントの場所がわからない・・・。
ここスロベニアではスマホが使えないから(ahamoのサービス対象外だから)、オーナーさんにメール連絡もままなりません。wifiのあるカフェに入って、wifiを使ってオーナーさんと連絡を取ることはできそうです。
でも、午前11時30分発のポストイナ行きのバスには絶対に乗らなくてはいけないので、オーナーさんと連絡取っている時間はないぞ・・・。
いざとなれば、バスターミナルに荷物預かりの場所があるらしいとの情報も掴んでいましたので、そっちを当たることもできます(未確認ですが)。
とりあえず、私たちが日本から印刷して来た地図の場所にあったこの廃屋を確認してみることにしました。この廃屋の奥にアパートメントの建物があるのかもしれないし。
玄関は通り沿いには見当たらないので、敷地に入って行って確認するほかありません。
廃屋の周囲は土の地面。特にアプローチ的な道もありません。まぁ、少なくともこの建物がアパートメントというわけではなさそうです。
アパートメントは「お化け屋敷」だった
この廃屋の裏手に回ると、廃屋の入口玄関がありました。
この建物は道路面の裏に玄関があるのだな・・。
パパと次女は、この建物の中で、音楽が鳴っているのに気が付きました。
ロックのような、ハイテンポの音楽です。
えっ、中に、誰かいる??
そのうち、かすかに人間の話し声も聞こえてきました。言語がわかりませんでしたが・・・、英語ではないようでした。
廃墟かと思ったけど、ひょっとして、ここが予約したアパートメント「ビラ・コーラ」なのか!
玄関先の脇の壁面には、メールで連絡をもらっていたキーボックスが!
このボックスの数字4桁を合わせると、ボックスが開いて鍵を取り出せるというものです。
ここがアパートメントの建物で間違いないみたいだ・・・。
パパがキーボックスを操作していると、ちょうど建物の中からスペイン系の女性が出てきました。
パパ:ここは「ビラ・コーラ」ですか?
スペイン系の女性:そうよ。
簡単な受け答えだけして、女性はサッと出かけて行ってしまいました。
やはり、地図に間違いなかった・・・。この建物が、予約したアパートメントなんだ!!
次女:お化け屋敷みたい・・・。
次女の目には、お化け屋敷にしか見えなかったようです。
荷物預けに成功!
【10:20】キーボックスを開けて、正面玄関の鍵を開けることに成功!
よし、順調だ!
オーナーさんからの事前案内では、地下室があって、鍵もかかり、そこにスーツケースを預けることができるとのこと。
オーナーさんから送られてきた写真情報をもとに、パパは地下室に行きます。
地下室と言っても、半地下の部屋でした。
パパが中に入ると、そこは洗濯室という感じで、洗濯物がびっしり干してあり、洗濯機も回っていました。
そして、中には白人女性が作業していました! 部屋のシーツの洗濯をしているようです。
ここにスーツケースを置いて行っていいよ、ということのようですが・・・、スペース的な余裕はほとんどなさそうです。
パパは次女を連れて、洗濯室に入りました。
パパ:すみません、私は今晩部屋を予約しているアイス星人一家です。
清掃係の女性:こんにちは。部屋はまだ掃除中よ。チェックインは午後3時以降よ。
こういう時、次女が一緒だと全然違うんですよね・・。
働いている女性の方からしたら、男性が一人で作業部屋に入ってくるのと、小2の女の子を連れたパパが入ってくるのとでは、安心感が全然違うと思います。
パパ:わかっています。ここに、スーツケースを置いていきたいのですが・・・。
清掃係の女性:えっ、ここに置いて行くの?
パパ:はい、オーナーさんからはそうするように言われています(パパが、オーナーさんから送られてきた英文メールを見せる)。
清掃係の女性:う~ん、ここは狭いし・・・。
パパ:(えっ、まさかのここでダメ出し??)
清掃係の女性:荷物を置くだけなら、もう部屋に入れてもいいわよ!
パパ:えっ、いいんですか??
清掃係の女性:お部屋の掃除はまだだけど。掃除した後に、私がちゃんと部屋の鍵をかけておくから心配しないで。
パパ:(この洗濯室に入れて鍵をかけてしまうよりも、部屋に入れてもらった方が不確実性が少ない!)わかりました、ぜひお願いします!
清掃係の女性:いいわよ、ついてきて。
私たちの部屋は2階でした。
リュブリャナ駅同様、再びパパがスーツケースを担いでうんしょ、うんしょと階段を上ります。
建物の外観はお化け屋敷そのものですが、中は改装されていて、意外ときれいで広いお部屋でした。
やはりこれから掃除・洗濯をするようで、寝具などがぐちぐちゃに置いてある状態でした。
そんなお部屋にスーツケース2つを入れさせてもらい、荷物預け完了!
パパ:ありがとうございました!
清掃係の女性:ノープロブレム! 旅行楽しんでね!
パパいわく、この清掃係の女性は若くて上品な感じで、意外だったとのこと。近所に住む主婦が、ちょっとしたアルバイトでお手伝いをしているような感じだったそうです。
私たちが宿泊のためにここに来るのは、夜10時の予定です。
1.建物の外観はお化け屋敷みたいだけど、この建物で間違いないこと。
2.玄関が道路沿いになく、勇気を出してこの建物の敷地に入っていかなくてはいけないこと。
3.玄関や部屋の鍵を開けてみることができたこと。
4.部屋の様子を事前に見ることができたこと。
5.従業員の人と会い、今日の予約が確実に入っていることが確認できたこと。
以上、5つものチェックをすることができました。これは大きい!
今日の夜10時に真っ暗な中初めてここに来たら、ここが目指すアパートメントだと認識できずに焦っていたかもしれません(^^;。
【10:35】任務を完遂!
ママと長女の待つ、リュブリャナ駅前のカフェに戻ります。
落書き? ストリートアート?
リュブリャナ駅に戻る道中は、パパが写真やビデオを撮りながら進みました。
なんせ来る時は、時間に余裕のない中パパと次女で大きなスーツケース2つを押しながら来たので・・・。
途中、ストリートアート? 落書き? がたくさんありました。
ストリートアートスポット:メテルコバ
【10:40】リュブリャナ駅に戻る途中に、「メテルコバ」という、ストリートアートがあるエリアがありますので、ちょっと覗いてみます。
夜は若者たちでにぎわう場所(あんまり治安のいい場所ではない)らしいのですが、この時間は人の姿もあまりなく・・・。
前衛的な落書き? がたくさんありました。
その頃、私と長女は
【10:15】パパと次女が荷物預けに奮闘している最中、私と長女は駅前のカフェで休憩していたわけですが、入って10分くらいたった頃から、長女の頭痛が和らいできたようです。
私はカフェラテ、長女も何か飲みたいということで、ホットチョコレートを追加注文。
長女と話をしながら、パパたちの帰りを待っていました。
30分もすると、長女の頭痛はすっかり良くなり、すっかり元気になりました。
良かった~(^^)/
【10:50】そこへ、パパと次女が戻って来ました。
次女:ただいま~! ホテル、お化け屋敷みたいだったんだよ!
私:ええっ、お化け屋敷???
パパ:外観がね(^^;。お部屋はきれいだったよ。たまたま従業員の人と会えて、荷物を部屋に入れさせてもらったんだ~。
私:良かった、大成功だね!
パパ:昼間に一度行けて良かったよ。明るい所で、鍵のある場所も確認できたし。廃屋みたいな外観だから、見たらびっくりすると思うよ。
次女:ほんと、お化け屋敷みたいなんだってば!
私:よくわからないけど、夜が楽しみだわ(^^;
便座がない!
ここで、次女が「トイレで大のほうしたい」と。
これからバスで1時間、ポストイナに向かうので、トイレに行っておくにはちょうどいいタイミングです。
ですが、時間はもうすぐ11時。これから、午前11時にオープンするたこ焼き屋さんに向かいます。
バスが出るのは11時30分ですので、たこ焼きはすぐには出てこないだろうし、実は時間に余裕はありません。
でもトイレは仕方ない・・・。
パパと長女にはカフェの席で待っていてもらい、次女を連れてカフェのトイレに行きますが・・・。
参った~、ここのトイレ、便座がない!
私はヨーロッパではいつもホテル以外のトイレでは便座に座らずに「空気椅子」で用を足すので、便座のあるなしは関係がないんですが、子どもたちは事情が違います。
う~ん、向かいのリュブリャナ駅のトイレに行っても、きれいだとは限らないし・・・。
仕方ない、ここで用を足させるか。
持参している除菌シートで便器の淵をきれいにふき、その上にトイレットペーパーを3重に敷いて、次女を座らせます。
無事、ミッション終了!
【10:55】トイレから出てきました。
私:これからバスに乗るし、私と長女もここでトイレに行っておくね。
パパ:は?? カフェで1時間待ってたのに、トイレ行ってなかったの??? 11時までにたこ焼き屋さんに行くんだよ? どうしてトイレ済ませていてくれなかったん!!
私:ごめんごめん・・・。
パパ:もうっ(あきれたような顔)、じゃ、次女とアイス食べながら待ってるよ。
私:(ムカッ! 何を偉そうに! 子どもたちのトイレは私がいつも手伝ってて、パパは何もしてないのに!)
※注:うちは女の子2人なので、パパが女子トイレに入って子どものトイレを手伝うことはできません。
ごほうびアイス
【10:55】私と長女のトイレを待つ時間を利用して、パパが次女にジェラートを買ってあげます。
実は、このカフェの表でおいしそうなジェラートを売っていて、次女がチラチラと目を付けていたんですよね・・。
一度は時間がないからと諦めさせたんですが、私たちがトイレから出てくるまで時間ができたので、次女はスーツケース押しがんばったし、ごほうびアイスです。
1つ3ユーロ。バニラのジェラートを購入しました。
パパは私たちのカフェのお会計(カフェラテとホットチョコレートで4.6ユーロでした)をし、外に出てアイスを購入し、店先でアイスを食べながら私たちのトイレを待っていましたが、私たちがなかなか出て来ないのにイライラして、(たこ焼き屋さんに近い)道路の向こう側に移動していました。
【11:05】私と長女がカフェを出ました。パパたちは、道路の向こう側で手を振っていました。
次はたこ焼き屋さんだ。急げ~!
私たちは走って横断歩道を渡りました。
次女:ママたち、遅いよ! 10分も待ったよ!
私:ごめんごめん、時間かかっちゃった・・・。
パパ:(悟りを開いている顔)・・・・・。
たこ焼き屋さんはもうオープンしています。
たこ焼きを買った後、11時30分のポストイナ行きのバスに乗る旅程です。
バスの発車まであと25分!
急ぎます。
私と長女が、今度はバスの所に来ない次回に続きます。
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ディスカッション
コメント一覧
もうお子様にはおむつ履かせて旅行はしてないんですか?
今回みたいな場合でも緊急事態なら……。
コメントありがとうございます(^^)/
うちは小学生になっても海外旅行の時はおむつはかせていましたが、コロナ後の旅行ではやめてしまいました。コロナで3年半海外へは行けなかったので、最後におむつを履かせたのは5年前、今中1の長女が小学校2年生の時に行ったチェコ旅行までになりました。
バスに乗る前に必ずトイレに行く、を徹底しているおかけで、ピンチになったことはありません。
でも、親が心配なら、念のためにパンツのかわりにおむつ履かせておくことは有効な手立てだと思います。